革製品の用語『背のう』の歴史と種類
革製品を知りたい
革製品の用語である『背のう』について知りたいです
革製品の研究家
『背のう』はもともと軍隊で使用する鞄を指し、食糧、弾薬、下着、生活用品などを入れ、外側にテント、外とう(套)、飯ごう(盒)などをくくり付けていました
革製品を知りたい
軍隊で使用する鞄として『背のう』はいつから使用され始めたんですか?
革製品の研究家
革製の箱形になったのは日露戦争後ですが、当初は布製で、やがて革製の箱形となりました
背のうとは。
革製品の用語である「背のう」とは、幕末から明治初年にかけて西洋式の軍隊制度が導入されるに伴い、陸軍将兵が背負う鞄を指すようになったものです。背のうには、食糧、弾薬、下着、生活用品などを入れ、外側にテント、外とう、飯ごうなどを括り付けていました。当初は布製でしたが、やがて革製の箱形となりました。日露戦争後は、寒冷地仕様として、木枠に布を張り、その上に毛皮をつけた箱型となり、外側に革ベルトを回す形式となりました。昭和5年(1930年)には、毛皮が布製となり、さらに13年には布製リュックとなりました。背のうは、ランドセルとも呼ばれ、1887年に学習院で最初に教科書や文房具入れとして採用されました。ランドセルは、黒革を使用することが指定されています。
背のうの歴史
背のうの歴史
背のうの歴史は古く、紀元前から世界各地で使用されてきました。当初は、狩猟や採集に使用されることが多く、動物の皮や革で作られていました。紀元前2000年頃には、エジプトで麻で作られた背のうが使用されていた記録があります。また、紀元前1000年頃には、中国で竹で作られた背のうが使用されていた記録があります。
ヨーロッパでは、中世の頃から背のうが使用されるようになりました。当初は、軍隊で使用することが多く、兵士が荷物を運ぶために使っていました。16世紀頃になると、背のうは旅行者や商人にも広く使用されるようになりました。19世紀に入ると、背のうは登山家や探検家にも使用されるようになり、様々な改良が加えられました。
20世紀に入ると、背のうは学生やビジネスマンにも広く使用されるようになりました。また、スポーツやレジャーでも背のうが使用されるようになり、様々なデザインや機能の背のうが開発されました。現在では、背のうは世界中で使用されており、その種類や用途は多岐にわたっています。
背のうの種類
背のうとは、大きく分けて、日帰り用と宿泊用の2種類があります。日帰り用は、日帰りハイキングや通学用として使用される小型の背のうで、容量は20~30リットル程度が一般的です。宿泊用は、宿泊を伴う登山や旅行で使用される大型の背のうで、容量は40~70リットル程度が一般的です。
背のうには、その用途に応じて様々な形状や機能があります。日帰り用背のうは、軽量でコンパクトなものが多く、ウエストベルトやショルダーストラップが装備されているものが一般的です。宿泊用背のうは、容量が大きく、重量も重いため、背負い心地を重視した設計になっており、腰ベルトやチェストストラップ、背面パッドなどが装備されているものが一般的です。
背のうの素材は、ナイロンやポリエステルなどの化繊素材がほとんどですが、天然皮革や帆布を使用したものもあります。化繊素材は、軽量で耐久性に優れているのが特徴ですが、天然皮革を使用した背のうは、高級感があり、経年変化を楽しむことができます。帆布を使用した背のうは、丈夫で耐久性に優れているのが特徴ですが、化繊素材の背のうに比べて重量が重くなります。
背のうの構造
背のうの構造
背のうの構造は、大きく分けて3つのパーツで構成されています。本体、ショルダーストラップ、ウエストベルトです。本体は、荷物を収納する部分で、荷物の量に応じて容量を変えることができます。ショルダーストラップは、背のうを背負うための紐で、肩にかかる負担を軽減する役割があります。ウエストベルトは、腰に巻いて荷物を固定するベルトで、背中の負担を軽減する役割があります。この3つのパーツを組み合わせることで、背のうの構造が完成します。
背のうの構造は、それぞれの用途に合わせて工夫されています。例えば、登山用の背のうは、荷物をたくさん収納できるように作られており、また、背中にしっかりと固定できるように作られています。一方、通学用の背のうは、比較的荷物が少ないので、コンパクトに作られており、また、肩への負担を軽減するような工夫がされています。このように、背のうの構造は、それぞれの用途に合わせて工夫されており、様々なニーズに対応できるようになっています。
背のうの選び方
-背のうの選び方-
背のうを選ぶ際には、まずその用途を明確にすることが大切です。ハイキングやキャンプなど、アウトドアで使用する場合は、防水性や耐久性のある素材で作られたものを選ぶ必要があります。また、通勤や通学など、日常的に使用する場合は、軽量で持ち運びやすいものを選ぶと良いでしょう。
背負い心地も重要なポイントです。背中にしっかりフィットし、長時間背負っても疲れにくいものを選びましょう。また、荷物の量に応じて容量を調節できるものを選ぶと便利です。
背のうには、リュックサック、デイパック、バックパックなど、さまざまなタイプがあります。リュックサックは、背面パッドが入っていて、背負い心地が良く、荷物をたくさん入れることができます。デイパックは、リュックサックよりも小さく、日常的に使用するのに適しています。バックパックは、リュックサックとデイパックの中間的な大きさで、旅行やハイキングなどに適しています。
背のうの選び方は、用途や背負い心地、容量など、さまざまなポイントを考慮することが大切です。自分のニーズに合った背のうを選べば、快適に荷物を持ち運ぶことができます。
背のうの使い方
-背のうの使い方-
背のうを正しく使用することで、長持ちさせ、快適に使うことができます。背負うときは、まず正しいサイズを選ぶことが重要です。背負ったときに、腰のあたりに背のうの底がくるのが理想的です。また、ストラップを調節して、肩から首にかけての負担を軽減しましょう。
荷物を入れるときは、できるだけ均等に重さを配分することが大切です。重いものを背中に近いところに入れると、バランスが良くなり、背負いやすくなります。また、荷物の出し入れをしやすいように、ポケットや仕切りを上手に活用しましょう。
背のうを下ろすときは、ストラップを外して、ゆっくりと下ろしましょう。また、背のうを長期間使用しない場合は、汚れを落としてから保管することが大切です。