革製品の用語『かかと釣り込みくぎ』について
革製品を知りたい
革製品の用語『かかと釣り込みくぎ』について教えてください。
革製品の研究家
『かかと釣り込みくぎ』は、靴型に甲部をかぶせて釣り込む際、かかと部の甲革を中底に止める短かいくぎです。タックスとも呼ばれます。
革製品を知りたい
『かかと釣り込みくぎ』は、靴作りのどの工程で使用するのですか？
革製品の研究家
『かかと釣り込みくぎ』は、靴作りの釣り込み工程で使用されます。釣り込みとは、靴型に甲部をかぶせて、中底に止める作業のことです。
かかと釣り込みくぎとは。
革製品の用語である「かかと釣り込みくぎ」とは、靴型に甲部をかぶせて釣り込む際、かかと部分の甲革を中底に留める短い釘のことです。別名として「タックス」とも呼ばれます。
かかと釣り込みくぎとは
革製品の用語『かかと釣り込みくぎ』について
革製品の世界には、さまざまな用語があります。かかと釣り込みくぎもその一つです。
かかと釣り込みくぎとは、革靴のかかと部分に使用されるくぎのことをいいます。かかと釣り込みくぎは、靴のかかと部分と靴底を固定する役割を果たしています。革靴は、かかと釣り込みくぎがないと脱げやすくなってしまうため、かかと釣り込みくぎは革靴にとって重要なパーツなのです。
かかと釣り込みくぎには、さまざまな種類があります。最も一般的なのは、スチール製のくぎです。スチール製のくぎは、強度的にも耐久性にも優れており、長持ちします。また、真鍮製のくぎや銅製のくぎなど、さまざまな素材を使用したかかと釣り込みくぎも販売されています。
かかと釣り込みくぎの使い方
かかと釣り込みくぎの使い方
1. かかと釣り込みくぎは、靴の製造に用いられる特殊な釘です。靴のかかとの部分に、アッパー（甲革）とライニング（裏革）とヒールカウンターという補強材を固定するために使用します。
2. かかと釣り込みくぎは、かかとの形状に合わせて曲げられています。かかと釣り込みくぎを使用する前に、かかとに穴を開けておきます。
3. かかと釣り込みくぎを穴に通し、ハンマーで打ち込んでいきます。打ち込む際には、くぎをまっすぐに打ち込む必要があります。
4. かかと釣り込みくぎを打ち込んだ後は、くぎがしっかりと固定されていることを確認します。ハンマーで軽く叩いて、くぎが動かないことを確認してから、次の工程に進みます。
5. かかと釣り込みくぎは、靴の製造に欠かせない材料です。かかと釣り込みくぎを使用することで、靴のかかとの部分に強度を持たせることができます。
かかと釣り込みくぎの選び方
かかと釣り込みくぎの選び方
かかと釣り込みくぎを選ぶ際は、まず靴のサイズと形状を確認しましょう。かかと釣り込みくぎの長さは、靴のサイズによって異なります。一般的には、靴のサイズが小さいほど、かかと釣り込みくぎの長さも短くなります。また、靴の形状によっても、かかと釣り込みくぎの長さは異なります。例えば、ブーツの場合は、ハイカットスニーカーよりも長い釣り込みくぎが必要です。
次に、かかと釣り込みくぎの素材を確認しましょう。かかと釣り込みくぎは、主に真鍮、鉄、ステンレスの3種類の素材で作られています。真鍮は、鉄やステンレスよりも柔らかく、曲げやすい素材です。そのため、手作業でかかと釣り込みくぎを取り付ける場合に適しています。鉄は、真鍮よりも硬く、丈夫な素材です。そのため、機械でかかと釣り込みくぎを取り付ける場合に適しています。ステンレスは、鉄よりも耐食性に優れている素材です。そのため、水や汗にさらされる靴に使用されることが多いです。
最後に、かかと釣り込みくぎの太さを確認しましょう。かかと釣り込みくぎの太さは、靴の厚みによって異なります。一般的には、靴の厚みが薄いほど、かかと釣り込みくぎの太さも細くなります。逆に、靴の厚みが厚いほど、かかと釣り込みくぎの太さも太くなります。
かかと釣り込みくぎを打つ際の注意点
かかと釣り込みくぎを打つ際の注意点
かかと釣り込みくぎを打つ際には、以下の点に注意が必要です。
まず、くぎを打つ位置に注意が必要です。かかと釣り込みくぎは、かかとの中心に打つのが原則です。しかし、かかとの形や靴の形状によっては、中心から少しずれて打つ必要がある場合もあります。そのような場合は、かかとに合った位置に正確に打つようにしましょう。
次に、くぎの打ち方に注意が必要です。かかと釣り込みくぎを打つときは、金づちで強く打つのではなく、軽く打つようにしましょう。強く打つと、かかとを傷つけてしまったり、くぎが曲がってしまったりする可能性があります。
また、くぎの頭をきれいに仕上げることも大切です。くぎの頭が出っ張っていると、靴を履いたときに違和感があったり、靴下が破れたりすることがあります。そのため、くぎを打ったら、くぎの頭をやすりで削って平らに仕上げましょう。
最後に、かかと釣り込みくぎを打つタイミングに注意が必要です。かかと釣り込みくぎは、靴の製造工程の最後に打つのが一般的です。しかし、場合によっては、靴の製造工程の途中で打つ必要がある場合もあります。そのような場合は、靴の製造工程に合わせて、適切なタイミングでかかと釣り込みくぎを打つようにしましょう。
かかと釣り込みくぎ以外の方法
-かかと釣り込みくぎ以外の方法-
革製品の製造において、かかと釣り込みくぎの代わりに「かかとの折り込み」という方法も用いられます。これは、かかとの部分の革を折り込んで縫い合わせることで、かかとを固定する方法です。かかとの折り込みは、かかと釣り込みくぎよりも手間がかかりますが、かかとに段差ができないため、見た目がすっきりとした仕上がりになります。また、かかと釣り込みくぎよりも耐久性があると言われています。
かかとを固定する方法として、もう一つ「かかと釘うち」という方法があります。これは、かかとの部分に釘を打ち込んで固定する方法です。かかと釘打ちは、かかと釣り込みくぎやかかとの折り込みよりも簡単ですが、かかとに釘穴が残ってしまうため、見た目が悪くなってしまいます。また、釘が錆びてしまう可能性もあるため、耐久性もあまり高くありません。