革製品の用語『ボトムレザー』について

革製品の用語『ボトムレザー』について

ボトムレザーとは？

ボトムレザーとは、馬や牛などの革の部位の中で、革の最も下の層にあたる部分のことです。この層は、繊維が緻密で強靭なため、耐久性と耐水性に優れています。また、銀面（革の表面）に比べて弾力性があるため、靴のソールやバッグの底など、荷重がかかる部分に使用されることが多いです。

ボトムレザーの利点は、耐久性と耐水性に優れていることに加えて、加工が容易で、型押しや染色などの加工を施しやすいことです。また、銀面よりも安価なため、コストパフォーマンスの面でも優れています。

ボトムレザーの種類

ボトムレザーの種類

ボトムレザーには、いくつかの種類があります。最も一般的なのは、牛革でできており、丈夫で耐久性があります。また、馬革や豚革、ヤギ革など、他の動物の革で作られたボトムレザーもあります。それぞれの革には、独自の特性があり、用途に応じて使い分けることができます。

牛革ボトムレザーとして最も一般的に使用されている革です。丈夫で耐久性があり、さまざまな色や仕上げが可能です。

馬革牛革よりも柔らかく、伸縮性があります。また、表面にシボ（細かいしわ）があるのが特徴です。

豚革牛革や馬革よりも安価ですが、丈夫で耐久性があります。また、表面に細かい毛穴があるのが特徴です。

ヤギ革牛革や馬革よりも薄く、軽く柔らかいです。また、表面に細かいシボがあるのが特徴です。

ボトムレザーの特徴

ボトムレザーの特徴

ボトムレザーは、革の裏面にウレタンを貼り付けた素材です。通常は革靴の内側や、バッグの底面部分などに使われることが多く、靴の場合は中敷きとして使われます。ボトムレザーは、耐久性に優れ、防水性やクッション性があるため、長時間の歩行や、重量物を運搬する際にも適しています。また、ソフトでしなやかな触り心地なので、肌への当たりもソフトで、心地よく着用することができます。ボトムレザーは、天然皮革とウレタンの複合素材であるため、天然皮革の持つ風合いと、ウレタンの持つ機能性を兼ね備えているのが特徴です。

ボトムレザーの選び方

ボトムレザーの選び方

ボトムレザーを選ぶ際には、まず品質を確認することが大切です。ボトムレザーは、牛革や馬革、豚革など、さまざまな革を使用していますが、品質は革の種類によって異なります。一般的に、牛革は耐久性と耐水性に優れており、馬革は柔軟性と強度を兼ね備えています。豚革は比較的安価ですが、耐久性は低めです。

品質を確認した後は、ボトムレザーの厚みにも注目しましょう。ボトムレザーの厚みは、0.5mm～2mm程度のものが多いですが、厚すぎると硬くなり、薄すぎると強度が弱くなります。そのため、自分の用途に合った厚みのボトムレザーを選ぶことが大切です。

また、ボトムレザーを選ぶ際には、カラーや柄にも注目しましょう。ボトムレザーは、ブラックやブラウン、レッドなど、さまざまなカラーが展開されており、また、ワニ革のような柄を施したものもあります。そのため、自分の好みや用途に合わせて、カラーや柄を選ぶとよいでしょう。

ボトムレザーのお手入れ方法

ボトムレザーのお手入れ方法

ボトムレザーは他の革素材よりも劣化しやすいので、お手入れは丁寧に、かつ定期的に行う必要があります。汚れがついた場合は、乾いた布やブラシで汚れを落とします。強く擦らず、汚れを拭き取るようにしましょう。また、ボトムレザーは水に弱いので、濡れないように注意が必要です。濡れてしまった場合は、乾いた布で水気を拭き取り、自然乾燥させます。直射日光や高温の場所に置くと、ボトムレザーが傷んでしまうので注意しましょう。

ボトムレザーの汚れを落とすためには、専用のレザーケア用品を使うのがおすすめです。レザーケア用品は、汚れを落とすだけでなく、ボトムレザーに栄養を与え、柔らかく保つ効果があります。レザーケア用品を使用する際は、製品の説明書をよく読んでから使用しましょう。また、ボトムレザーの手入れは、定期的に行うことが大切です。少なくとも月に1回は、レザーケア用品を使ってボトムレザーのお手入れをしましょう。