革製品の用語『見掛け比重』とは?
革製品を知りたい
先生、『見掛け比重』の用語を教えてください。
革製品の研究家
『見掛け比重』とは、革などの空隙の補正を行わない比重のことで、革の重量を厚さと面積の測定値から算出した容積で割って求めることができる。革繊維束のほぐれによる繊維間隙の量の目安となります。
革製品を知りたい
種々の革における見掛け比重の例を教えてください。
革製品の研究家
植物タンニン鞣し革は0.78~1.150、クロム革は0.68~1.00衣料用革は、牛革が0.63、豚革が0.52、緬羊革が0.49、靴用甲革は、成牛革が0.7、小中牛革が0.6となっています。
見掛け比重とは。
「見掛け比重」とは、革の空隙を補正せずに測定した比重のことです。また「見掛け密度」とも呼ばれます。通常、革の重量を、厚さや面積を測定して求めた体積で割って算出します。革の繊維束がほぐれてできる繊維間隙の量を目安とするため、繊維業界では、JISL1096:1999という規格でこの見掛け比重が定められています。様々な革における見掛け比重の例を挙げますと、植物タンニン鞣し革では0.78~1.150g/cm3、クロム革では0.68~1.00g/cm3、衣料用革では、牛革が0.63g/cm3、豚革が0.52g/cm3、緬羊革が0.49g/cm3です。さらに、靴用の甲革では、成牛革が0.7g/cm3、小中牛革が0.6g/cm3となっています。
見掛け比重とは?
革製品の用語『見掛け比重』とは?
見掛け比重とは?
見掛け比重とは、革の重量と体積の比のことです。比重は、同じ体積あたりの物体の重さであるため、見掛け比重が大きいほど、革は重くなります。見掛け比重は、革の密度を示す指標として、革の品質を評価する際に用いられます。一般的に、見掛け比重が高い革は、密度が高く、丈夫で耐久性があるとされています。逆に、見掛け比重が低い革は、密度が低く、柔らかく、しなやかなとされています。見掛け比重は、革の種類や加工方法によって異なります。例えば、牛革は、豚革よりも密度が高く、見掛け比重も高くなります。また、クロム鞣し革は、タンニン鞣し革よりも密度が高く、見掛け比重も高くなります。
見掛け比重の計算方法
革製品の用語である「見掛け比重」は、革の重量と体積の比で表される数値です。一般に、革の見掛け比重は0.8~1.2の間にあると言われています。見掛け比重は、革の密度、つまり革の重さに対する体積の割合を示しています。見掛け比重が高いほど、革は密で重く、見掛け比重が低いほど、革は粗く軽くなります。
見掛け比重の計算方法は以下の通りです。
1. 革の重量を測定する。
2. 革の体積を測定する。
3. 革の重量を革の体積で割る。
例えば、革の重量が100グラムで、体積が100立方センチメートルであれば、見掛け比重は1.0となります。
見掛け比重は、革の性質を判断する上で重要な指標となります。見掛け比重が高い革は、耐久性があり、水や汚れに強いと言われています。逆に、見掛け比重が低い革は、柔らかく、軽いと言われています。
見掛け比重の意義
見掛け比重の意義
革製品の「見掛け比重」とは、革の厚みと重量の比のことです。革の品質を評価する重要な指標のひとつで、革の密度や強度を測る目安になります。一般的に、見掛け比重が高いほど、革は緻密で丈夫で、耐久性が高いと言われています。逆に、見掛け比重が低いほど、革は粗雑で弱く、耐久性も低くなります。そのため、革製品を購入する際には、見掛け比重を確認することが重要です。
見掛け比重は、革の厚さと重量の比によって決まります。革の厚さは、革の表面から裏面の距離のことです。革の重量は、革の重さを表す数値のことです。見掛け比重は、革の厚さと重量の比を計算することで求められます。
革の見掛け比重は、革の製造工程によって決まります。革の製造工程では、革の表面をなめしたり、染色したり、加工したりします。これらの加工によって、革の厚さや重量が変化します。そのため、革の見掛け比重も変化します。
革の見掛け比重は、革の品質を評価する重要な指標です。革の製造工程によっては、革の見掛け比重が変化することがあります。そのため、革製品を購入する際には、見掛け比重を確認することが重要です。
様々な革の見掛け比重の例
様々な革の見掛け比重の例
革の種類によって、見掛け比重は大きく異なります。以下に、いくつかの代表的な革の見掛け比重の例を紹介します。
– 牛革1.3~1.8
– 馬革1.4~1.6
– 豚革1.6~1.8
– 山羊革1.7~2.0
– 鹿革1.8~2.2
– ワニ革2.5~3.0
– ヘビ革3.0~3.5
これらの値はあくまでも目安であり、実際の見掛け比重は、革の部位や加工方法によって変化します。例えば、牛革の中でも、背中の革は腹の革よりも見掛け比重が高くなります。また、クロムなめし革は、タンニンなめし革よりも見掛け比重が高くなります。
見掛け比重は、革の強度や耐久性、防水性などに影響を与えます。見掛け比重の高い革は、一般的に強度が高く、耐久性にも優れています。また、防水性も高くなります。
見掛け比重と革の品質
見掛け比重と革の品質
革の品質は、革の密度と重さを比較する見掛け比重によって決まります。 見掛け比重は、革の密度を革の重さに除した値であり、単位はg/cm3です。見掛け比重が高いほど、革は緻密で強度があり、耐久性にも優れています。逆に、見掛け比重が低いほど、革は粗雑で強度が弱く、耐久性も劣ります。
一般的に、見掛け比重の高い革は、高級革とされています。これは、見掛け比重の高い革は、緻密で強度があり、耐久性にも優れているためです。また、見掛け比重の高い革は、表面が滑らかで美しい風合いを持つ傾向があります。一方、見掛け比重の低い革は、粗雑で強度が弱く、耐久性も劣るため、安価な革とされています。また、見掛け比重の低い革は、表面が粗く、風合いも劣る傾向があります。
しかし、見掛け比重が高いからといって、必ずしも革の品質が高いとは限りません。 見掛け比重が高い革であっても、革のなめしや仕上げの方法によっては、強度や耐久性が低い場合があります。逆に、見掛け比重が低い革であっても、革のなめしや仕上げの方法によっては、強度や耐久性が高い場合があります。そのため、革の品質を判断する際には、見掛け比重だけでなく、革のなめしや仕上げの方法なども考慮することが重要です。