革製品における銀面の意味とは
革製品を知りたい
銀面って、どういう意味ですか?
革製品の研究家
革の表面のことです。毛や表皮を取り除いた真皮の表面のことです。
革製品を知りたい
真皮乳頭層の最外側にあるんですか?
革製品の研究家
そうです。コラーゲン細線維がコラーゲン線維束を形成せずに走行し、相互に交絡している部分です。
銀面とは。
革製品の用語「銀面」とは、なめし工程において毛と表皮を取り除いた真皮の表面を指します。真皮乳頭層の最外層にあたるもので、ここではコラーゲン細線維(フィブリル)がコラーゲン線維束(ファイバー)を形成せずに走り、お互いに絡み合っているのが特徴です(下の写真の右側を参照)。銀面は、毛穴の大きさ、形、配置の仕方、毛穴の間の形状などによって、動物の種類によって特徴を示します。銀面の模様(しぼ)は、革の商品の価値に影響を与えます。
「銀面」という用語は、明治以前の資料では見られず、明治36年の学術誌で「銀面」「銀」が初めて確認できます。牛革の表面は、加工(当時は植物タンニンなめし革)によって光沢を帯びて見えることから、「銀面」と呼ばれるようになったのではないかと推測されています。
そもそも銀面って何?
革製品における銀面とは、なめし加工を施した革の表面のことです。革は、動物の皮をなめして作られますが、その皮を二枚にスライスしたときの上側が銀面、下側が床面と呼ばれます。銀面は、床面に比べて滑らかで、キメが細かく、美しい光沢があります。また、銀面は革の強度や耐久性に優れているため、革製品の表面に使用されることが多いです。
銀面は、革の表面を構成するコラーゲン繊維が密に詰まっており、キメが細かく、滑らかな手触りを持っています。また、銀面には天然の油分が含まれているため、美しい光沢があります。銀面は革の強度や耐久性に優れているため、革製品の表面に使用されることが多いです。
一方、床面は、革の表面を構成するコラーゲン繊維が粗く、キメが荒く、手触りがざらざらしています。また、床面には天然の油分が少ないため、光沢がありません。床面は、革の強度や耐久性に劣るため、革製品の裏側や内側など、表面に見えない部分に使用されることが多いです。
銀面は革製品にどのような影響を与えるのか?
銀面とは、革製品の表面にある、動物の毛を取り除いた部分のことです。銀面は、革製品の強度や耐久性、質感に大きな影響を与えます。
銀面が滑らかで均一であれば、革製品はより柔らかく、しなやかになり、傷がつきにくくなります。また、銀面が厚ければ、革製品はより耐久性が高く、長く使用することができます。
逆に、銀面が粗く不均一であれば、革製品は固く、ゴワゴワして、傷がつきやすくなります。また、銀面が薄ければ、革製品は耐久性が低く、すぐに破れてしまいます。
銀面は、革製品の質感にも大きな影響を与えます。銀面が滑らかで均一であれば、革製品はより滑らかな質感になり、高級感が出ます。逆に、銀面が粗く不均一であれば、革製品はより粗い質感になり、カジュアルな印象になります。
銀面は、革製品の価格にも影響を与えます。銀面が滑らかで均一な革製品は、銀面が粗く不均一な革製品よりも高価になります。これは、滑らかで均一な銀面を持つ革は、より希少で価値が高いからです。
銀面の模様(しぼ)とは何か?
銀面の模様(しぼ)とは、革の表面に見られる凹凸のことである。銀面の模様は、革の製造過程で、銀面にプレスをかけることで作られる。銀面の模様には、さまざまな種類があり、革の風合いを左右する重要な要素となっている。
銀面の模様の代表的な種類としては、以下のものがある。
・シュリンク銀面に縮みをつけた模様のこと。革にシワのような風合いを与え、高級感がある。
・シボ銀面に細かい凹凸をつけた模様のこと。革に柔らかさと弾力性を与え、傷が目立ちにくい。
・型押し銀面に型を押し付けて模様をつけたもの。革にさまざまな模様を施すことができ、個性を出すことができる。
・ハラコ革の表面に毛を残したまま仕上げたもの。毛の風合いが特徴的で、冬物のファッションアイテムなどに多く使用されている。
銀面の模様は、革の風合いを左右する重要な要素である。革製品を選ぶ際には、銀面の模様にも注目して、自分の好みに合った革製品を選ぶようにしよう。
银面が革製品の商品価値に影響を与える理由
銀面とは、革の表面を指す用語です。銀面は革製品の品質と価値を決定する重要な要素であり、その外観、手触り、耐久性を決める役割を果たします。
銀面の品質は、牛の年齢や健康状態、飼育環境などによって決まります。若い牛の銀面は、柔らかく柔軟性があり、耐久性にも優れています。一方、年を取った牛の銀面は、硬く、柔軟性に乏しく、耐久性も低くなります。また、健康状態の良い牛の銀面は、キズや汚れがなく、色合いも鮮やかです。一方、健康状態の悪い牛の銀面は、キズや汚れが多く、色合いもくすんでいます。
飼育環境も、銀面の品質に影響を与えます。広々とした牧場で飼育された牛の銀面は、キズや汚れがなく、色合いも鮮やかです。一方、狭い牛舎で飼育された牛の銀面は、キズや汚れが多く、色合いもくすんでいます。
銀面が革製品の商品価値に影響を与える理由は、銀面の品質が革製品の品質と価値を決定する重要な要素であるからです。銀面の品質が高い革製品は、外観、手触り、耐久性に優れており、商品価値が高くなります。
逆に、銀面の品質が低い革製品は、外観、手触り、耐久性が劣っており、商品価値が低くなります。
銀面の用語はいつから使われ始めた?
銀面の用語はいつから使われ始めた?
銀面という言葉は、革製品業界では一般的に使用されています。しかし、この言葉がいつから使われ始めたのかは定かではありません。一説によると、銀面という言葉は、19世紀後半にヨーロッパで皮革製品が盛んになった頃に初めて使われたと言われています。当時は、皮革をなめして仕上げる際に、皮革の表面に銀を塗って光沢を出していました。この銀塗りの皮革のことを「銀面革」と呼んでいたのが、銀面の語源になったと考えられています。
また、銀面の用語がいつから使われ始めたかを調べるために、文献調査を行いました。その結果、銀面の用語は、1876年に出版された「皮革製造法」という書物に初めて登場していることがわかりました。この書物には、「銀面は、皮革の表面のことである。銀面は、皮革の強度や耐摩耗性を決める重要な部分である」と書かれています。
これらのことから、銀面の用語は、19世紀後半にヨーロッパで皮革製品が盛んになった頃に初めて使われたと考えられます。銀面の用語は、その後、皮革業界で広く使用されるようになり、現在では、銀面という言葉は、革製品業界では一般的に使用される用語となっています。