革製品用語集『太鼓、太鞁』
革製品を知りたい
先生、革製品の用語『太鼓、太鞁』について教えてください。
革製品の研究家
太鼓とは、皮を張った胴を打って音を出す楽器のことです。太鞁とは、太鼓を打つためのばちのことです。
革製品を知りたい
太鼓には、どのような種類があるのですか?
革製品の研究家
太鼓には、枠無締太鼓、枠付締太鼓、鋲留太鼓の3種類があります。枠無締太鼓は、皮を直接胴に当てて、皮の縁に紐を掛けて締める太鼓です。枠付締太鼓は、胴よりも大きめの輪に皮を縫いつけて張り、それを胴に密着させて締め付ける太鼓です。鋲留太鼓は、皮を付けた皮で胴に直接密着させて締め付けた後に木釘、鋲によって張り皮を胴縁に直接留める太鼓です。
太鼓、太鞁とは。
革製品の用語である「太鼓」と「太鞁」とは、木などの円形で中空の胴に皮を張り、それを手またはバチで打って響かせて鳴らす楽器のことです。音楽の分類では、膜鳴楽器と総称されます。平たい胴の両側に皮を張った形のものを太鼓と呼んでいます。
太鼓は、大小や用途によって種々に考えられますが、およそ3つに分類されます。
1つ目は、皮を直接胴に当て、皮の縁に紐をかけて締めて、皮の張りを確保するものです。次のものと区別するため、枠無締太鼓と呼ばれます。東日本に広がる三匹獅子舞で使われている太鼓や、群馬県境町の5世紀中期の前方後円墳天神山古墳から出土した5世紀半ば頃のものと推定されている「腰に抱えて太鼓を打つはに(埴輪)」などがこれに属します。
2つ目は、胴よりも大きめの輪に皮を縫いつけて張り、同時に輪に数カ所紐を付けます。それを胴に密着させて締めて皮の張りを作り、枠付締太鼓と呼ばれます。鼓は基本的にこの張り方になっています。太鼓では、大相撲呼び込みに鳴らされる平太鼓や、四天王寺や熱田神宮の精霊会で披露される火炎太鼓などがこれに属します。素材的にも、鼓と太鼓には決定的な違いがあります。鼓は胴が桜材で皮が馬皮ですが、太鼓の胴は欅(けやき)を最上としてシオジやセン(栓)など堅木に牛皮を張ります。
3つ目は、紐を付けた皮で胴に直接密着させて締めた後、木釘や鋲(びょう)によって張り皮を胴縁に直接留める方法です。鋲留太鼓と呼ばれ、皮面が1mを越す宮太鼓や祭り太鼓が代表的なものです。現在では、皮面3尺(90cm)以上を大太鼓と呼んで区分しています。
太鼓と太鞁の違い
-太鼓と太鞁の違い-
太鼓とは、革で覆われた胴に紐を通し、締め上げることによって張りを強めて、その革をバチで打って音を出す楽器のことです。一般的に、太鼓は日本古来の伝統的な楽器として知られており、祭典や儀式などの場で演奏されることが多いものです。一方、太鞁とは、革で覆われた円筒形の胴に、紐を巻き付けて締め上げ、そこに竹や木製のバチで打って音を出す楽器のことです。太鞁は、太鼓と同様に、日本の伝統的な楽器として親しまれており、主に歌舞伎や能楽などの舞台で使用されます。
太鼓と太鞁の大きな違いの一つは、音色です。太鼓は、胴の形や革の素材によって、様々な音色を奏でることができます。例えば、胴が張って革が薄く張られた太鼓は、シャープで高い音色を奏で、胴が緩く革が厚く張られた太鼓は、低く豊かな音色を奏でます。一方、太鞁は、胴の形や革の素材によって音色に大きな違いはなく、一般的に、太鼓よりも低く落ち着いた音色を奏でます。
また、太鼓と太鞁の違いは、演奏方法にもあります。太鼓は、バチで直接革を打って演奏されることが多く、太鞁は、竹や木製のバチで革を間接的に打って演奏されます。これは、太鼓の革は太鞁の革よりも厚いため、直接打つと革が破れてしまう可能性があるためです。
太鼓とは、革で覆われた胴に紐を通し、締め上げることによって張りを強めて、その革をバチで打って音を出す楽器のことです。一般的に、太鼓は日本古来の伝統的な楽器として知られており、祭典や儀式などの場で演奏されることが多いものです。一方、太鞁とは、革で覆われた円筒形の胴に、紐を巻き付けて締め上げ、そこに竹や木製のバチで打って音を出す楽器のことです。太鞁は、太鼓と同様に、日本の伝統的な楽器として親しまれており、主に歌舞伎や能楽などの舞台で使用されます。
太鼓と太鞁の大きな違いの一つは、音色です。太鼓は、胴の形や革の素材によって、様々な音色を奏でることができます。例えば、胴が張って革が薄く張られた太鼓は、シャープで高い音色を
太鼓の種類と張り方
太鼓の種類と張り方
太鼓には、素材や形、大きさなど、さまざまな種類があります。代表的なものをいくつか挙げると、木製の胴に皮を張った「和太鼓」、金属製の胴に皮を張った「洋太鼓」、動物の皮をそのまま胴にした「ボンゴ」、手や棒で叩く「打楽器」、足で踏んで音を出す「ペダル太鼓」、電子的に音を作り出す「電子太鼓」などがあります。
太鼓の張りは、音質や演奏性に大きな影響を与えます。張り方がゆるいと、音がこもったり、低音が出にくくなったりします。逆に、張り方がきつすぎると、音が硬くなり、高音が出にくくなります。そのため、太鼓の張りは、演奏するジャンルや楽曲に合わせて調整することが大切です。
太鼓の張り方は、胴の形状や素材、皮の種類などによって異なります。木製の胴の太鼓は、胴に穴を開けて皮を張ります。金属製の胴の太鼓は、胴の周りに溝を彫って皮を張ります。動物の皮をそのまま胴にした太鼓は、皮を乾燥させて胴に固定します。
太鼓の皮は、動物の皮、プラスチック、合成皮など、さまざまな素材が使われます。動物の皮は、自然な音質と耐久性があることから、昔から太鼓の皮として好まれてきました。プラスチックや合成皮は、動物の皮よりも安価で、耐久性にも優れています。
太鼓の張りは、太鼓の胴に皮を固定する方法によって、大きく分けて2種類あります。1つは、「本締め」と呼ばれる方法です。本締めは、皮を胴に直接固定する方法で、最も伝統的な張り方です。もう1つは、「仮締め」と呼ばれる方法です。仮締めは、皮を胴に仮止めする方法で、本締めよりも簡単に皮を張ることができます。
太鼓の張りは、太鼓の音質や演奏性に大きな影響を与えるため、慎重に行う必要があります。太鼓の張り方は、専門家に依頼するか、自分で張る場合は、太鼓の張り方に関する情報を集めて、慎重に作業を進めるようにしましょう。
胴と皮の素材の違い
胴と皮の素材の違い
太鼓の胴の素材は、木と金属の2種類に大別されます。木の胴の太鼓は、柔らかく温かみのある音色が特徴で、日本古来の和太鼓や、中東のダラブッカなどの伝統的な太鼓に多く用いられています。また、金属の胴の太鼓は、明るく張りのある音色が特徴で、ジャズやロックなどのポピュラー音楽で多く使用されています。
太鼓の皮の素材は、動物の皮と合成皮の2種類に大別されます。動物の皮の太鼓は、柔らかく自然な音色が特徴で、日本古来の和太鼓や、中東のダラブッカなどの伝統的な太鼓に多く用いられています。また、合成皮の太鼓は、耐久性とメンテナンスのしやすさが特徴で、ジャズやロックなどのポピュラー音楽で多く使用されています。
大太鼓の区分
大太鼓の区分
大太鼓には、打ち方によって本太鼓、胴太鼓、締太鼓の3種類があります。本太鼓は、太鼓の胴に革を張り、バチで打つ太鼓です。胴太鼓は、太鼓の胴に革を張り、手で打つ太鼓です。締太鼓は、太鼓の胴に革を張り、紐で締めて打つ太鼓です。
本太鼓は、神社やお寺、能楽などで使用されることが多いです。胴太鼓は、盆踊りや民謡などで使用されることが多いです。締太鼓は、歌舞伎や和太鼓の演奏などで使用されることが多いです。
大太鼓の大きさもさまざまです。最も大きい大太鼓は、直径が2メートル以上にもなるものがあります。また、最も小さい大太鼓は、直径が30センチメートル程度のものもあります。
大太鼓は、日本の伝統芸能において重要な楽器です。その音色は、人々の心を魅了し、さまざまなシーンで使用されています。
太鼓の歴史と伝統
太鼓の歴史と伝統
太鼓は、古代から世界中で使用されてきた打楽器です。その歴史は古く、紀元前5000年頃にはすでに存在していたと考えられています。太鼓は、宗教儀式や軍事、音楽など、さまざまな用途で使用されてきました。
日本では、太鼓は縄文時代から使用されていたとされ、弥生時代には農耕儀礼や祭祀に使用されていたことがわかっています。平安時代には、太鼓は宮廷音楽や芸能に使用され、江戸時代には、歌舞伎や浄瑠璃、能など、さまざまな芸能で使用されるようになりました。
明治維新後は、太鼓は軍楽隊や学校などで使用されるようになりましたが、近年では、伝統芸能や音楽、スポーツなど、さまざまな分野で使用されています。