革製品の用語『パーチメント』について

革製品の用語『パーチメント』について

革製品の用語『パーチメント』について

革製品を知りたい

『パーチメント(羊皮紙。羊皮を水戻ししたのち脱毛、そのまま乾燥させた鞣されていない皮。山羊皮も使用される。子牛皮から得られたものをベラムという。銀面が平滑で半透明又は透明なもので、中世までは重要な記録用紙として使用された。これらの用途のほかにパンジョ、ドラムヘッド、ランプシェードなどにも使用されている。和太鼓用の生皮＜きがわ＞とは区別している。)』について教えてください。

革製品の研究家

パーチメントとは、羊皮紙のことを指します。羊皮を水に戻し、脱毛した後、そのまま乾燥させた鞣されていない皮です。山羊皮も使用されます。

革製品を知りたい

パーチメントは、中世までは重要な記録用紙として使用されていたのですね。今はどのような用途で使用されているのでしょうか？

革製品の研究家

現在は、パンジョ、ドラムヘッド、ランプシェードなどにも使用されています。また、和太鼓用の生皮とも区別されています。

パーチメントとは。

「パーチメント」とは、羊皮を水で戻し、毛を抜き、そのまま乾燥させた鞣されていない皮のことです。山羊の皮も同様に処理することがあります。子牛の皮から作られたものは「ベラム」と呼ばれます。パーチメントは銀面が平滑で半透明または透明になり、中世まで重要な記録用紙として使用されていました。

パンジョ、ドラムヘッド、ランプシェードなどにも使用されていますが、和太鼓に使用される「生皮」とは区別されます。

パーチメントとは何か

-革製品の用語『パーチメント』について-

革製品の用語としてよく登場する「パーチメント」。一般的には、動物の皮をなめして加工した薄くて丈夫な紙のことを指します。パーチメントは、古代から使用されており、重要な文書や聖書、地図など、様々なものに使われてきました。

-パーチメントとは何か-

パーチメントは、羊皮紙の一種であり、子羊やヤギの皮をなめして作られます。なめすとは、皮を柔らかくして耐久性を高めるために、化学薬品や植物性の油などで処理することです。パーチメントは、なめした後、薄く伸ばして乾燥させ、表面を磨いて仕上げられます。

パーチメントは、紙よりも丈夫で耐久性が高いため、重要な文書や聖書、地図など、様々なものに使われてきました。また、パーチメントは、表面が滑らかで書きやすいことから、中世ヨーロッパでは、手紙や写本を書くのに広く使われていました。

現在では、パーチメントは、主に工芸品や高級革製品に使用されています。財布やバッグ、靴、手袋など、様々な製品に使われており、その独特の風合いが人気を集めています。

パーチメントの歴史

パーチメントは、古くから存在する伝統的な素材であり、その歴史は紀元前2000年まで遡ります。当時、エジプト人はパピルスに文字を書いていましたが、このパピルスは湿気に弱く、保存性があまり高くありませんでした。そこで、エジプト人は、羊や山羊の皮をなめして、そこに文字を書くことを考え出しました。これがパーチメントの始まりです。

パーチメントは、パピルスよりも丈夫で保存性に優れており、すぐに世界中に広まりました。特にヨーロッパでは、中世の時代から、パーチメントは聖書や写本を作るために広く使用されました。また、パーチメントは、絵画のキャンバスとしても使用され、多くの名作がパーチメントに描かれました。

近代に入ると、紙の発明によってパーチメントの使用は減少しましたが、現在でも、高級ノートやブックカバー、その他の工芸品を作るために使用されています。また、パーチメントは、その独特の風合いから、インテリアとしても人気があります。

パーチメントの製造方法

パーチメントは、主に子牛、ヤギ、羊などの皮革から作られます。皮革はまず、毛を取り除き、石灰水や灰汁に浸して脱灰されます。その後、皮革を水洗いして汚れや脂肪分を取り除き、乾燥させます。乾燥した皮革を機械で薄く削り、なめし剤を塗布して柔らかくします。なめし剤には、タンニン、クロム、アルミなどが使用されます。なめした後、皮革を再び乾燥させ、仕上げの工程に入ります。仕上げの工程では、皮革の表面を研磨したり、染色したり、コーティングしたりします。パーチメントは、その製造方法により、耐久性と耐水性に優れています。また、パーチメントは、書道や絵画の材料としても使用されます。