ネイティブハイドとは？革製品の用語を解説
革製品を知りたい
革製品の用語『ネイティブ ハイド(北米の焼き印（ブランド）のない牛原皮。革に焼き印跡が残らないので裁断歩留まりがよい。)』について教えてください。
革製品の研究家
ネイティブ ハイドとは、北米で飼育されている牛の原皮に焼き印（ブランド）がないものです。焼き印がないことにより、革に焼き印跡が残らず、裁断歩留まりが良くなります。
革製品を知りたい
裁断歩留まりとは何ですか？
革製品の研究家
裁断歩留まりとは、原皮から革製品を作る際に、どれだけ効率的に革を使用できるかを表す数値です。ネイティブ ハイドは裁断歩留まりが良いので、革製品を作る際に無駄が少ないです。
ネイティブ ハイドとは。
「ネイティブハイド」とは、北米で飼育された牛革のことで、焼き印（ブランド）が押されていないのが特徴です。焼き印跡がないため、革を裁断するときの歩留まりが良いのがメリットです。
ネイティブハイドの特徴
本革製品を選ぶ時に、革の種類を意識したことはあるだろうか？革の種類によって、風合い、手触り、耐久性が大きく異なります。中でも、革製品の選び方の中で最も重要なポイントが「ネイティブハイド」か「ステアハイド」かです。ネイティブハイドは、生後6ヶ月未満の子牛からとった革のことです。ステアハイドは、生後2年以上経った雄牛からとった革のことです。
ネイティブハイドの特徴は、柔らかく、しなやかなことです。また、キメが細かく、表面が滑らかなため、高級感があります。耐久性も高く、長年愛用することができます。一方、ステアハイドは、厚みがあり、丈夫なのが特徴です。そのため、バッグや靴など、耐久性が求められる製品に使用されることが多いです。
ネイティブハイドのメリット
ネイティブハイドのメリット
ネイティブハイドは、革製品の素材として優れた特性を備えています。
まず、ネイティブハイドは丈夫で耐久性に優れています。 これは、ネイティブハイドが、野生の動物の革であるためです。野生の動物は、厳しい自然環境で生活しているため、革が丈夫になります。
また、ネイティブハイドは、しなやかで加工しやすい素材です。 これは、ネイティブハイドが、天然のタンニンでなめされているためです。タンニンは、革に柔軟性を与える成分です。
さらに、ネイティブハイドは、美しい風合いと質感を持っています。これは、ネイティブハイドが、自然のままの革だからです。ネイティブハイドは、使い込むほどに風合いが増していきます。
ネイティブハイドは、革製品の素材として、丈夫で耐久性に優れ、しなやかで加工しやすい、美しい風合いと質感を持っているというメリットがあります。
ネイティブハイドのデメリット
ティブハイドの主な欠点は、他種の革に比べ、加工の工程が多いことがあげられます。鞣し以外の工程である染色や仕上げも他の革に比べ特別な工程を経ると言われています。そのため、他の革と比較すると高価になりがちであることです。また、銀面の状態を維持しているために、磨くことで艶が生まれやすい特徴がありますが、その反面、革の脂分が表面に浮き上がりやすく、それが汚れやシミの原因となる場合があります。また、この油分が埃を付着させやすく、その結果、ホコリやゴミが付着してしまうため、お手入れの手間がかかるということもあげられます。
ネイティブハイドの活用例
ネイティブハイドの活用例は多岐にわたります。バッグ、財布、靴、ベルトなどのファッションアイテムはもちろん、ソファ、椅子、テーブルなどの家具にも使用されます。また、車の内装や飛行機のシートにも使用されることがあります。
ネイティブハイドは、その耐久性と柔軟性から、さまざまな用途に使用することができるのです。また、天然素材であるため、経年変化を楽しめるのも魅力です。
ネイティブハイドは、水に弱いというデメリットもありますが、防水スプレーを塗ることで、ある程度の水濡れを防ぐことができます。また、定期的にメンテナンスを行うことで、ネイティブハイド製品をより長持ちさせることができます。
ネイティブハイド製品をメンテナンスする際は、柔らかい布を使って、汚れを拭き取ってください。また、クリームやワックスを塗ることで、ネイティブハイド製品に栄養を与え、乾燥を防ぐことができます。