革製品の用語『固着』とは?

革製品の用語『固着』とは?

革製品を知りたい

革製品の用語『固着』について教えてください。

革製品の研究家

固着とは、革に施したアニオン性の染料や加脂剤その他の薬品が、革から脱落することを防ぐために行う処理のことです。

革製品を知りたい

固着の方法は、どのようなものがありますか?

革製品の研究家

固着の方法としては、同浴に少量の酸を添加して結合を促進させる方法や、カチオン活性剤などの反対荷電のコロイドを添加して複合体を形成させる方法、防水加脂剤などを金属塩でカップリング処理することで不溶性の金属錯塩を形成させる方法などがあります。

固着とは。

革製品用語の「固着」とは、革に加工した酸性染料や油性添加剤その他の薬品が、革から脱落することを防ぐために実施する操作のことです。クロム革でいえば、染色、油性添加、再鞣しの後に行うことが多いといえます。これらの操作の後で、同じ浴槽に少量の酸を足して化学結合を促すことでその目的を達することがありますが、プラス電荷を帯びた界面活性剤などの逆電荷のコロイドを足して複合体を構成させて固着することもあります。それ以外にも、防水油性添加剤などを金属塩でカップリング処理することで溶けない金属錯塩を構成させたり、pHの变化によって化学的に酸にもアルカリにも変化する両方の性質をもった薬剤を革に染み込ませて後に極性が変わることで革の中で複合体を構成させたりする方法、前処理としてプラス電荷極性を付与した後にマイナス電荷を帯びた薬剤を用いてその固着を図る方法もあります。

固着とは何?

固着とは何?

固着とは

革製品の用語である固着とは、皮革に樹脂などの材料を塗り込んで表面に膜を作り、皮革を硬くすることです。固着剤は、革を保護したり、耐久性を向上させたりするために使用されます。固着剤の種類としては、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系などがあり、それぞれに特徴があります。一般的に、アクリル系固着剤は、柔軟性があり、ウレタン系固着剤は、耐摩耗性に優れています。エポキシ系固着剤は、硬度が高く、耐薬品性に優れています。

固着の目的

固着の目的

革製品の用語「固着」とは?

固着の目的

固着とは、革の表面に塗料や樹脂を塗布し、革の表面を固くする加工のことです。固着することで、革の表面が傷つきにくくなり、耐水性や汚れへの強さが向上します。また、固着することで、革の表面に光沢が出たり、色味が鮮やかになったりします。

固着は、革製品の製造工程において、重要な工程の一つです。固着することで、革製品の品質や耐久性を向上させることができます。固着は、革製品の製造工場で行われることが多く、専門の技術者によって行われます。

固着の方法は、革の種類や用途によって異なります。一般的には、革の表面に塗料や樹脂を塗布した後、熱を加えて固めます。熱を加えることで、塗料や樹脂が革の表面に浸透し、固着します。固着の工程は、革製品の製造工場で行われることが多く、専門の技術者によって行われます。

固着は、革製品の品質や耐久性を向上させる重要な工程の一つです。固着することで、革製品の表面が傷つきにくくなり、耐水性や汚れへの強さが向上します。また、固着することで、革の表面に光沢が出たり、色味が鮮やかになったりします。

固着の方法

固着の方法

固着とは、革製品の表面に塗料や接着剤を塗り、革の繊維に染み込ませて固める加工方法です。革に強度と耐久性を持たせ、防水性や防汚性を高める役割があります。固着には、塗料の成分や塗り方によって、主に3つの方法があります。

1つ目は、塗料を革の表面に塗り、自然乾燥させて固める「自然乾燥固着」です。自然乾燥固着は、最もシンプルで簡単な方法ですが、仕上がりは他の方法に比べて劣ります。

2つ目は、塗料を革の表面に塗り、熱を加えて固める「熱固着」です。熱固着は、自然乾燥固着よりも強固な仕上がりになりますが、熱を加えるため、革が収縮する可能性があります。

3つ目は、塗料を革の表面に塗り、紫外線を当てて固める「紫外線固着」です。紫外線固着は、熱固着よりも革へのダメージが少なく、強固な仕上がりになります。

固着剤の種類

固着剤の種類

固着剤は、固着剤の名前が示唆するように、革製品同士を貼り合わせたり、革製品の表面に他の素材を接着したりするために使用する接着剤のことです。固着剤にはさまざまな種類があり、それぞれ固着力や耐久性、適用可能な素材などが異なります。

代表的な固着剤としては、エポキシ樹脂系固着剤、アクリル系固着剤、ウレタン系固着剤などがあります。エポキシ樹脂系固着剤は、強力な固着力を持ち、耐水性にも優れています。アクリル系固着剤は、柔軟性に優れ、革製品同士の貼り合わせに適しています。ウレタン系固着剤は、速乾性と耐久性に優れ、革製品の表面に他の素材を接着するのに適しています。

固着の注意点

固着の注意点

革製品の固着とは、革が硬くなり、柔軟性がなくなる状態のことです。革製品は、使い込むことで革が柔らかくなり、味が出てくるのが特徴です。しかし、誤ったケアをすると、革が固着し、ひび割れや破損の原因になることがあります。

固着を防ぐためには、以下の点に注意しましょう。

* -革製品を直射日光や高温多湿な場所に放置しない-
直射日光や高温多湿な場所に放置すると、革が乾燥して固くなります。
* -革製品を水に濡らさない-
水に濡れると、革が水分を吸収して膨張し、乾燥するときに収縮して固くなります。
* -革製品を洗剤やアルコールで拭かない-
洗剤やアルコールは、革の油分を溶かし出し、固着の原因になります。
* -革製品を定期的に手入れする-
革製品は、定期的に手入れをして汚れや埃を落とすことで、固着を防ぐことができます。

固着してしまった革製品は、専用の革製品用クリーナーやコンディショナーなどでケアをすることで、柔らかくすることができます。ただし、固着がひどい場合は、革製品の専門家に相談しましょう。

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