革製品の用語『しぼ付け』

革製品の用語『しぼ付け』

革製品を知りたい

しぼ付けってどういう意味ですか?

革製品の研究家

しぼ付けとは、革の仕上げ方法のひとつで、革をもんで銀面にしわ模様を付ける作業のことです。

革製品を知りたい

しぼ付けを行うことで、革はどのような特徴を持つようになるのですか?

革製品の研究家

しぼ付けを行うことで、革は柔らかく、しっとりとした風合いになります。また、しわ模様が美しいという特徴もあります。

しぼ付けとは。

しぼ付けとは、革製品の仕上げ方法の一つで、革のもんで表面に模様をつける作業のことです。手作業では、革の裏側を折り曲げて銀面を内側にして、肉面側からハンドボード(コルクで覆われた湾曲した板)を押し当てて表面にしわを作ります。また、一方向に折り曲げた際に軽いしわを全面に広げます。機械では、コルクで包まれた2本のシリンダーで行われます。しぼ付けは、革製品に柔らかく美しい模様をつけるために行われます。また、型押しで比較的深いしわや模様をつけて、革表面の欠点を隠すためにも用いられます。模様の種類には、水もみ、角もみ、八方もみなどがあります。また、模様の方向には、一方向だけ、直角になっているもの、あらゆる方向が含まれるものなどがあります。

しぼ付けとは

しぼ付けとは

革製品の用語「しぼ付け」とは、革の表面にシワや凸凹などをつける加工のことです。シボがある革は、しなやかで耐久性があり、傷が目立ちにくいという特徴があります。また、シボが独特の風合いを出してくれるため、靴やバッグ、財布などの革製品に広く使用されています。

しぼ付けには、主に機械式と手付けの2つの方法があります。機械式は、革を専用の機械で挟み込んで圧力を加えてシボをつけます。手付けは、職人が革を手で揉んだり叩いたりしてシボをつけます。手付けの方が手間がかかりますが、より自然な風合いのシボをつけることができます。

しぼ付けの歴史

しぼ付けの歴史

しぼ付けの歴史

革に美しいしぼを作る技術は、古くから世界各地で培われてきました。ヨーロッパでは、紀元前3000年頃にはすでにしぼ加工が行われていたことがわかっています。日本では、平安時代にはすでにしぼ加工が行われていたという説があります。江戸時代に入ると、皮革産業が盛んになり、しぼ加工の技術も発展しました。特に、京都の職人は、しばしば皮に特殊な加工を施して、独自のしぼを表現しました。

19世紀になると、しぼ加工の技術はさらに発展しました。新しい機械が導入され、より精巧なしぼを加工することが可能になりました。また、新しい素材も開発され、様々な種類の革に美しいしぼを加工することができるようになりました。

現在では、しぼ加工は、革製品を作る上で欠かせない技術となっています。しぼ加工された革は、独特の風合いと質感があり、さまざまな革製品に使用されています。

しぼ付けの種類

しぼ付けの種類

しぼ付けの種類

しぼ付けには、大きく分けて3つの種類があります。

1つ目は「型押し」です。型押しとは、金属や樹脂製の型に革を押し当てて、型に刻まれた模様を革に転写する方法です。型押しは、比較的安価で大量生産に向いているため、市販されている革製品の多くに使用されています。

2つ目は「手揉み」です。手揉みとは、革を手で揉み込んで、シワやムラを作り出す方法です。手揉みは、型押しよりも手間がかかりますが、革に独特の風合いを出すことができます。

3つ目は「自然なしぼ」です。自然なしぼとは、革がもともと持っているシワやムラのことです。自然なしぼは、革の部位や鞣し方法によって異なります。自然なしぼは、革製品に高級感や渋みを与えることができます。

しぼ付けの方法

しぼ付けの方法

しぼ付けとは、革表面に独特のシワや凹凸を付ける加工のことです。革の風合いやデザイン性を高めるために、様々な方法で行われています。

しぼ付けには、大きく分けて2つの方法があります。1つは、機械を使って革を押しつぶしたり、たたいたりしてシワや凹凸を付ける方法です。もう1つは、革を薬品に浸したり、熱を加えたりしてシワや凹凸を付ける方法です。

機械を使ってしぼ付けを行う方法は、比較的シンプルで、大量生産に向いています。そのため、市販されている革製品の多くには、機械を使ってしぼ付けされた革が使われています。薬品や熱を使ってしぼ付けを行う方法は、機械を使ってしぼ付けを行う方法よりも手間がかかりますが、より繊細なシワや凹凸を付けることができます。そのため、高級革製品には、薬品や熱を使ってしぼ付けされた革が使われることが多いです。

しぼ付けられた革は、シワや凹凸があることで傷が目立ちにくく、耐久性にも優れています。また、独特の風合いがあり、ファッションアイテムとして人気があります。

しぼ付けのメリット

しぼ付けのメリット

しぼ付けのメリット

しぼ付けを行うことで、革に様々なメリットが生まれます。まず、しぼ付けを行うことで、革に柔軟性と弾力性が生まれます。また、革の強度が増し、耐久性が高まります。さらに、しぼ付けによって革の表面が凸凹になり、光を拡散させるため、革製品に高級感が出てきます。また、しぼ付けによって革の表面に独特の風合いが生まれ、他とは違った魅力を感じることができます。

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