革製品用語集：タイトコートとは？

革製品用語集：タイトコートとは？

タイトコートとは

タイトコートとは、革や革製品を保護するために行うコーティング方法の一種です。このコーティングにより、革は防水性や耐摩耗性を獲得し、耐久性も向上します。タイトコートは、革の風合いを損なうことなく、革を保護することができるため、革製品を長持ちさせるために有効な手段です。

銀剥き革の仕上げ

銀剥き革の仕上げ

銀剥き革の仕上げには、タイトコートと呼ばれる工程があります。タイトコートとは、革の銀面を特殊な樹脂でコーティングする加工のことです。この加工を行うことで、革の表面がより滑らかになり、キズや汚れがつきにくくなります。また、タイトコートを施すことで、革の強度と耐久性もアップします。

タイトコートには、銀面をより滑らかに仕上げる「スムース加工」と、革の表面にシボや型押しを施す「エンボス加工」の2種類があります。スムース加工は、革の表面をより滑らかに仕上げる加工で、バッグや財布などの小物や、アパレル製品によく使われます。エンボス加工は、革の表面にシボや型押しを施す加工で、ソファや椅子などの家具や、自動車の内装材によく使われます。

タイトコートの工程

タイトコートは、革を染色する前に、革の表面に塗布する仕上げ剤のことです。もともとは、染色時の染料の浸透を防ぎ、染めムラを防ぐために使用されていましたが、現在は、革の強度を高め、耐久性を向上させるために使用されています。

タイトコートの工程は、まず、革の表面を研磨して汚れや油分を取り除きます。次に、革の表面に薄くタイトコートを塗布します。タイトコートを塗布した後は、革を乾燥させます。乾燥させた革は、再び研磨されます。研磨した後、革を染色します。染色した後、革を再び乾燥させます。乾燥させた革は、仕上げとして、ワックスやクリームでコーティングされます。

タイトコートの種類

-*タイトコートの種類-*

タイトコートとは、皮革の表面に樹脂系塗料の一種であるアクリル樹脂を塗布することで、革の表面を保護し、艶と美観を与える仕上げのことです。タイトコートには、塗料の配合や処理方法によって、さまざまな種類があります。

最も一般的なタイトコートは、アクリル樹脂をラッカー系溶剤に溶かして塗布するラッカータイトです。ラッカータイトは、乾燥時間が短く、手軽に塗布できるため、広く普及しています。また、アクリル樹脂を水に溶かして塗布する水性タイトや、アクリル樹脂を油やワックスと混ぜて塗布する油性タイトなどもあります。

タイトコートの種類は、革の用途や仕上げの目的によって使い分けられます。例えば、革ジャンや革のバッグなど、耐久性が必要なアイテムにはラッカータイトが適しています。革靴や革小物など、高級感や光沢が必要なアイテムには水性タイトや油性タイトが適しています。

タイトコートの特徴

タイトコートの特徴は、皮革に染み込んで内部から革を固める加工方法です。その結果、全体的な強度と耐久性が増すので、傷や汚れにも強く、摩耗にも強い革になります。

また、タイトコートは革の表面を密封するので、防水性と防汚性も高まります。 これにより、お気に入りの革製品をより長く美しく保つことができます。

タイトコートは、革の質感や風合いを損なわないので、自然な革の美しさを楽しむことができます。また、柔軟性もあり、使い込むほどに風合いが増すという特徴もあります。