セミアニリン仕上げとは? 革の仕上げ方法のひとつ

セミアニリン仕上げとは? 革の仕上げ方法のひとつ

革製品を知りたい

先生、革製品の用語『セミアニリン仕上げ』について教えてください。

革製品の研究家

セミアニリン仕上げとは、アニリン仕上げと顔料仕上げの中間的な仕上げ方法のことです。少量の顔料を使うことで銀面の損傷を隠し、その後に染料で調色を行うことで、顔料感を軽減する仕上げです。

革製品を知りたい

銀面の損傷とは、革の表面の傷のことですか?

革製品の研究家

その通りです。銀面とは、革の表面の部分のことです。銀面の損傷を防ぐことで、より美しい革製品に仕上げることができます。

セミアニリン仕上げとは。

セミアニリン仕上げとは、革製品に使用される仕上げ方法の一つです。顔料仕上げとアニリン仕上げの中間的な仕上げ方法で、その特徴は顔料を薄く塗布してから染料で色調を調整することです。これにより、顔料仕上げの重厚感とアニリン仕上げの透明感を併せ持つ、自然な風合いに仕上げることができます。ほとんどの革製品がこの方法を採用しています。

オイルスムースレザーとは?

オイルスムースレザーとは?

オイルスムースレザーとは、セミアニリン仕上げを施した革の一種です。オイルスムースレザーは、革の表面をバフで研磨することで、光沢を消してマットな質感に仕上げています。また、オイルを多めに含ませることで、柔らかくしなやかな風合いが特徴です。オイルスムースレザーは、バッグや財布、靴などのさまざまな革製品に使用されています。

オイルスムースレザーは、革本来の風合いを生かした仕上げであるため、使い込むことでエイジングを楽しめます。また、オイルを多く含んでいるため、耐久性にも優れています。オイルスムースレザーのアイテムは、お手入れをしながら長く愛用することができます。

スムースレザーとの違い

スムースレザーとの違い

スムースレザーとの違い

スムースレザーは革の表面を研磨して滑らかに仕上げたものです。表面に光沢があり、傷やシワが目立ちにくいのが特徴です。一方、セミアニリン仕上げは、革の表面を軽く研磨して、自然な風合いを残しながら仕上げたものです。革の表面には、毛穴やシワなどの自然な風合いが残っているのが特徴です。

スムースレザーは、傷やシワが目立ちにくいため、フォーマルなシーンやビジネスシーンなど、きちんとした印象を与えたいときに適しています。一方、セミアニリン仕上げは、革の自然な風合いが残っているため、カジュアルなシーンやアウトドアシーンなど、リラックスした印象を与えたいときに適しています。

セミアニリン仕上げのメリット

セミアニリン仕上げのメリット

セミアニリン仕上げとは、アニリン染料の持つナチュラルな手触りと質感を楽しめることが特徴です。 アニリン染料仕上げは、革を顔料でコーティングすることによって、光沢や耐傷性を高めていますが、アニリン染料も表面の革質を隠蔽せず、原皮の風合いをそのまま活かした仕上がりです。もともとの風合いを活かした状態で厚みのある革の質感を存分に楽しむことができるため、より高級感や自然な雰囲気を求める方におすすめの仕上げ方法です。

セミアニリン仕上げのデメリット

セミアニリン仕上げのデメリット

セミアニリン仕上げのデメリット

セミアニリン仕上げは、革の自然な風合いを残しつつ、耐久性を高めることができるメリットがありますが、デメリットもあります。
そのひとつが、アニリン仕上げよりも汚れや傷がつきやすいことです。顔料仕上げのように表面を覆う膜がないため、汚れや傷が革に直接ついてしまいます。また、アニリン仕上げよりも価格が高いこともデメリットのひとつです。

手入れが大変

アニリン仕上げと同様に手入れが必要です。汚れや傷を防ぐために、定期的にクリーナーやコンディショナーでケアする必要があります。さらに、水や油に弱い性質があるため、雨や汚れを避けて使用することが大切です。

セミアニリン仕上げ革の取り扱い方法

セミアニリン仕上げ革の取り扱い方法

セミアニリン仕上げとは、革の仕上げ方法のひとつであり、革の自然な風合いを残しながらも、美しい光沢と耐久性という両方を兼ね備えているのが特徴です。そのため、高級バッグや靴など、さまざまな革製品に使われています。

セミアニリン仕上げ革は、その風合いを保つために、デリケートな取り扱いが必要です。ここでは、セミアニリン仕上げ革の取り扱い方法を紹介します。

定期的にブラッシングするセミアニリン仕上げ革は、汚れやホコリが付きやすいので、定期的にブラッシングして、汚れやホコリを取り除きましょう。ブラッシングは、柔らかい毛のブラシを使って、優しく行ってください。

水に濡らさないセミアニリン仕上げ革は、水に濡れるとシミになりやすいので、水に濡らさないように注意しましょう。もし、水に濡れてしまった場合は、すぐに乾いた布で拭き取り、陰干ししてください。

直射日光に当てないセミアニリン仕上げ革は、直射日光に当たると色褪せしたり、ひび割れたりすることがあるので、直射日光に当てないようにしましょう。

高温多湿を避けるセミアニリン仕上げ革は、高温多湿な環境に置くと、カビが生えやすくなります。そのため、高温多湿を避け、風通しの良い場所に保管してください。

定期的にメンテナンスするセミアニリン仕上げ革は、定期的にメンテナンスすることで、その風合いを保つことができます。メンテナンスは、革専用のクリーナーやコンディショナーを使って行いましょう。

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