
革製品の用語『脱灰剤』について
- 革製品の用語『脱灰剤』について
-# 脱灰剤とは?
脱灰剤とは、皮革の製造工程で用いられる薬品であり、皮革を柔らかくする効果があります。
皮革は動物の皮を加工して作られますが、皮をそのまま使用すると硬くて使い勝手が悪いため、加工が必要となります。
加工工程の一つである「脱灰」とは、皮からカルシウムやマグネシウムなどの灰分を除去する工程です。
灰分は皮を硬くする原因となるため、脱灰を行うことで皮を柔らかくすることができます。
脱灰剤は、灰分を除去するために使用される薬品で、主に水酸化ナトリウムや硫化ナトリウムが用いられます。
脱灰剤を皮に浸漬させると、灰分と反応して可溶性の物質となります。
その後、皮を水洗いすることで可溶性の物質を除去し、脱灰が完了します。
脱灰は、皮革の製造工程において重要な工程であり、脱灰剤によって皮の柔らかさが決まります。