石灰漬け

革の種類に関すること

革製品の用語『脂腺』について

脂腺とは、皮革に存在する天然の油分を分泌する腺のことです。この油分は、革の柔らかさや弾力性を維持する役割を果たしています。また、脂腺は革の表面に防水層を形成するため、革を水や汚れから守る働きもあります。 脂腺の働きは、革の品質に大きく影響します。脂腺が十分に発達した革は、柔らかく弾力性に富み、水や汚れにも強くなります。一方、脂腺が少なく、油分が少ないと、革は硬く、ひび割れしやすくなります。また、脂腺は革の表面を保護する働きもあるため、脂腺が少ない革は、汚れや傷がつきやすくなります。 脂腺は、革の種類によって異なります。牛革は脂腺が多く、馬革や豚革は脂腺が少ない傾向があります。脂腺の多い革は、柔らかく、弾力性に富むため、靴やバッグなどの革製品に適しています。一方、脂腺の少ない革は、硬く、ひび割れしやすいため、ソファやジャケットなどの革製品に適しています。
革の加工方法に関すること

革製品の用語『ベーチング剤』とは?

革製品の用語『ベーチング剤』とは? ベーチング剤とは、革製品の表面に塗布して艶を出すための薬品のことです。革製品を美しく保つためには、定期的にベーチング剤を塗布してメンテナンスすることが大切です。ベーチング剤は、革製品の表面を保護して、汚れや傷から守る効果もあります。 ベーチング剤とは ベーチング剤とは、皮革製品の表面に塗布して艶を出すための薬品のことです。ベーチング剤は、革製品の表面に薄い膜を作り、保護する効果もあります。ベーチング剤には、主に以下の3種類があります。 ・アニリン仕上げ革の風合いを損なわないのが特徴です。 ・Semiアニリン仕上げアニリン仕上げに比べて、革の風合いを損ないにくく、耐久性があります。 ・顔料仕上げ革の表面を覆うように塗布するため、耐久性があり、汚れにくいです。 それぞれの革製品に適したベーチング剤を使用することで、革製品を美しく保つことができます。
革の加工方法に関すること

再石灰漬けで理解する革製品の品質

再石灰漬けとは何か? 再石灰漬けとは、革を製造する過程において、なめした後にもう一度石灰に漬け込む工程のことです。 この工程は、革の品質を高めるために重要であり、特に、高級な革製品に使用される革には、必ず再石灰漬けが行われています。 再石灰漬けを行うことで、革はよりしなやかになり、耐久性が増します。また、革の風合いも良くなり、高級感が出ます。 再石灰漬けは、革の製造工程の中でも、非常に手間のかかる工程です。そのため、再石灰漬けを行った革は、通常の革よりも高価になります。しかし、その分、品質も高く、耐久性にも優れているので、長く愛用することができます。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品の用語『裸皮』について

革製品の用語『裸皮』について 裸皮とは? 裸皮とは、革製品の素材となる動物の皮を、むだ毛や余分な脂肪を取り除き、薬品で処理してなめしたものです。皮革製品を作るには、まず動物の皮をなめす必要があります。なめすとは、皮を柔らかくし、腐敗しにくくする加工のことです。なめすことで、皮は耐久性と柔軟性を持ち、さまざまな革製品に使用できるようになります。 裸皮は、革製品のなかでも、表面に加工を施していないものが多く、革本来の風合いを楽しむことができます。そのため、バッグや財布、靴など、さまざまな革製品に使用されています。また、裸皮は、耐久性が高いため、長年愛用できるのも特徴です。
革の加工方法に関すること

革製品の用語『ベーチング』とは?

ベーチングとは、革本来の風合いを残したまま、革表面をサンドペーパーやすりガラス等で毛羽立たせ、起毛させる加工のことです。 起毛させることで、革製品に「こなれ感」や「ヴィンテージ感」を加えることができます。 ベーチング加工は主にスエードやヌバック革に対して施されます。ベーチングには、手作業による「ハンドベーチング」と機械による「マシンベーチング」の2種類があります。ハンドベーチングは、熟練の職人が革の表面を1枚ずつ丁寧に毛羽立たせていくため、高品質で仕上がりますが、手間がかかるためコストが高くなります。一方、マシンベーチングは、機械を使って革の表面を毛羽立たせるため、ハンドベーチングに比べて低コストで加工することができます。
革の加工方法に関すること

革製品の用語『皮脂』について

革製品の用語『皮脂』について -皮脂とは何か- 皮脂とは、人が皮脂腺から分泌される天然の油性物質で、肌の潤いを保つ役割を果たしています。また、皮脂腺は、体毛に付着した細菌を殺菌する働きもあります。皮脂は、人間の革だけでなく、動物の革にも含まれています。 人の皮脂は、中鎖脂肪酸、ワックスエステル、スクアレン、コレステロール、ビタミンE、脂肪酸などの成分で構成されています。中鎖脂肪酸は、皮脂腺の主な成分で、皮脂の抗菌作用や保湿作用に関与しています。ワックスエステルは、皮脂腺のもう一つの主要成分で、皮脂の光沢や防水性を保つ働きをしています。スクアレンは、皮脂腺の分泌物を多く含む物質で、皮脂の抗酸化作用に関与しています。コレステロールは、皮脂腺の分泌物を多く含む物質で、皮脂の保湿作用や柔軟性を保つ働きをしています。ビタミンEは、皮脂腺の分泌物を多く含む物質で、皮脂の抗酸化作用に関与しています。脂肪酸は、皮脂腺の分泌物を多く含む物質で、皮脂の保湿作用や抗菌作用に関与しています。
革鞣し(なめし)に関すること

生皮とは何か?特徴や種類、用途も解説

生皮とは、動物の毛皮を加工する前の状態の皮のことです。生皮は、動物の種類や部位によって、厚み、柔らかさ、風合いなどが異なります。 生皮は、主に、靴、鞄、衣服などの皮革製品の原料として使用されます。また、楽器の皮膜やスポーツ用品の素材としても使用されます。 生皮は、動物の毛皮を剥ぎ取った後、塩漬けや燻製などの加工を施して保存されます。加工後、生皮は、皮革工場でなめしなどの加工を経て、皮革製品の原料となります。
革の加工方法に関すること

革製品の用語『コンドロイチン硫酸』とは何か

コンドロイチン硫酸とは、革製品の製造工程でよく使われる化学物質です。革の鞣しや染色を助ける働きがあり、柔軟性や耐久性を向上させる効果があります。 コンドロイチン硫酸は、牛や豚などの動物の軟骨や腱、靭帯などに含まれる天然の成分です。コンドロイチン硫酸を革に添加することで、革の繊維が柔らかくなり、染色しやすくなります。また、コンドロイチン硫酸は革の繊維を保護する効果もあるため、革の耐久性が向上します。 コンドロイチン硫酸は、革の鞣しや染色の過程で添加されます。革を鞣すときには、コンドロイチン硫酸を含む溶液に革を浸し、柔らかくします。その後、染料を浸透させやすくするため、再びコンドロイチン硫酸を含む溶液に革を浸します。 コンドロイチン硫酸は、革製品の製造に欠かせない化学物質です。コンドロイチン硫酸の働きによって、革は柔らかく、耐久性のある素材になります。
革鞣し(なめし)に関すること

革の専門用語:ムコイドとは?

ムコイドとは何か? ムコイドとは、革製造において使用される動物の皮膚や骨から抽出されたタンパク質の一種です。 主に真皮層から抽出されるコラーゲンを主成分としており、皮革を柔らかくしなやかにする効果があります。ムコイドはタンパク質の一種であり、水には溶けず、熱に弱いという性質を持っています。 ムコイドは、皮革をなめす際に使用されるタンニンと反応して、革の繊維を結合させます。 これにより、革が強度と柔軟性を持ち、耐久性のある素材となります。また、ムコイドは革に適度な油分を与え、革を柔らかくしなやかに保ちます。 ムコイドは高級なクローム鞣し革では粘度が非常に高いムコイドを添加し、独特の風合いを出します。 ヌメ革では油分の多いムコイドを添加し、革を柔らかく仕上げます。
革の加工方法に関すること

革製品の用語『ケラチン』について

革製品の用語『ケラチン』について 革製品の用語である『ケラチン』とは、タンパク質の一種で、毛や爪、角質層など、哺乳類の体表を覆う組織を構成する主な成分です。ケラチンは、アミノ酸の一種であるシステインを多く含み、これがケラチンの硬さや弾力性、耐水性などの優れた性質を作り出しています。 ケラチンは、革製造において重要な役割を果たしており、革の強度や弾力性、しなやかさなどを決める重要な要素となっています。ケラチンを多く含む革は、丈夫で耐久性に優れ、長持ちする傾向にあります。また、ケラチンは、革に適度な弾力性と柔らかさを与え、快適な着用感を実現しています。 ケラチンは、革製品の製造だけでなく、さまざまな分野で利用されています。例えば、ケラチンは、化粧品や洗剤、医薬品などにも配合されており、その優れた性質が活用されています。また、ケラチンは、産業廃棄物として廃棄される毛や爪、角質層などを有効活用する素材としても注目されています。
革の種類に関すること

革製品の用語「レッドヒート」とは?

革製品の用語「レッドヒート」とは? レッドヒートとは、金属を赤熱させることです。金属を赤熱させる方法はいくつかありますが、最も一般的な方法はバーナーやオーブンを使用することです。金属を赤熱させることで、金属を柔らかくして加工しやすくすることができます。レッドヒートは、金属加工や熱処理などの様々な場面で使用されます。 レッドヒートの概要 レッドヒートとは、金属を高温で加熱することによって赤色に輝く状態にすることです。レッドヒートは、金属を加工しやすくしたり、金属の表面を硬化させたりするために使用されます。レッドヒートは、金属を熱する温度によって、明るい赤色から暗い赤色まで様々な色に変化します。レッドヒートは、金属加工や鍛冶などの様々な場面で使用されます。 レッドヒートは、金属を加工しやすくするために使用されます。金属を赤熱させることで、金属を柔らかくして加工しやすくすることができます。レッドヒートは、金属の表面を硬化させたり、金属の強度を高めたりするためにも使用されます。レッドヒートは、金属加工や鍛冶などの様々な場面で使用されます。
革の加工方法に関すること

革製品のフレッシングとは?

フレッシングとは、革製品の加工工程で行われる工程の一つです。革製品の製造工程においては、動物の皮をなめして革にする必要がありますが、なめす前に皮から余分な肉や脂肪を取り除く必要があります。この工程がフレッシングです。フレッシングを行うことで、革製品の重量が軽くなり、また、革製品がより柔らかく、しなやかになります。また、フレッシングを行うことで、革製品の製造工程であとの段階でのなめす工程がスムーズに行えるようになります。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品の用語『回収毛』とは?

革製品を購入する際に、革の種類を表記された単語を見掛けたことがあるのではないでしょうか。 革製品用語では、革の部位を示す様々が異なる単語で表されている のを目にすることがあります。 革製品の用語「回収毛」とは、どのような革製品のことを指しているのでしょう か。 革製品用語「回収毛」とは、革製品を生産する際に使用する皮革の部位の一つです。革製品の中でも、 革の部位として「表皮」や「真皮」という部位が知られていますが、回収毛は「表皮」の下にある「真皮」の部位を示し、その中でも「毛包」に位置する部位を指します。 毛包とは、毛が生える部位を指す名称で、毛包にある毛は、毛が生え変わる過程で抜け落ちる際に、毛根にある「毛球」の部分だけが残ってしまいます。 毛根にある毛球が一部残った毛を、革製品の用語では「回収毛」と呼んでいます。 回収毛の部位は、革製品では「銀面」に当たる部分です。銀面は、「床革」とする製品の部位で、銀面が美しさを保っていることが品質を保つ基準として重要です。 また、回収毛は毛穴が多い部位であり、革製品の表面に凹凸が生じます。そのため、革製品を生産する際に、装飾性を持たせたい部位では重宝され、高級感ある仕上がりになります。
革の加工方法に関すること

革製品の用語『膨潤』について

革製品の用語『膨潤』について 膨潤とは 膨潤とは、革が水やその他の溶媒を吸収して厚みが増すことです。 革は繊維状の構造になっており、その繊維の間には小さな隙間があります。水やその他の溶媒がこれらの隙間に入り込むと、革が膨らんで厚みが増します。膨潤は、革の柔軟性を高め、加工しやすくするために必要な工程です。 しかし、膨潤しすぎると、革が柔らかくなりすぎて強度が低下してしまいます。 革の強度を維持するためには、膨潤を適切にコントロールすることが重要です。膨潤をコントロールするためには、使用される水やその他の溶媒の温度や濃度を調整したり、膨潤時間を調整したりします。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品の用語『石灰漬け』と製法

石灰漬けとは何か 革製品の製造工程において、石灰漬けとは、動物の皮を石灰水に浸す工程のことを指します。石灰漬けの目的は、動物の皮から毛を取り除き、皮を柔らかくすることです。石灰漬けは、革製品の製造において重要な工程であり、革の品質に大きな影響を与えます。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品用語『オープニングアップ』とは?

オープニングアップとは、革素材の表面を削り取ることによって革の表面の質感を変える加工方法のひとつです。 革の銀面をサンドペーパーなどで研磨して、表面を滑らかにしたり、模様をつけたりする手法です。 この加工によって、革の表面の風合いを変化させ、革製品に独特の表情や風合いを持たせることができます。オープニングアップされた革は、滑らかな肌触りと光沢があり、高級感あふれる印象を与えます。
革の加工方法に関すること

水酸化カルシウムの基礎情報と用途

水酸化カルシウムの化学式と特徴 水酸化カルシウムの化学式は「Ca(OH)2」です。 水酸化カルシウムは白色で無臭の固体であり、水に溶けにくい性質を持っています。 また、強アルカリ性であり、水に溶かすと水酸化物イオンを生成します。 このため、水酸化カルシウムは、アルカリ化剤として使用されることが多くあります。 さらに、水酸化カルシウムはセメントや石灰モルタルの原料としても使用されています。 水酸化カルシウムは、二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムを生成するため、セメントや石灰モルタルの硬化を促進する働きがあります。また、水酸化カルシウムは、防カビ剤や殺菌剤としても使用されています。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品の用語『パドル』について

パドルとは、革製品の製造や修復の際に使用する道具の一種です。革をなめしたり、柔らかくしたり、形を整えたりする際に使用します。パドルは、通常は金属やプラスチックで作られており、様々な形状やサイズのものがあります。例えば、革をなめす際には、平らなパドルを使用し、革を柔らかくする際には、丸みを帯びたパドルを使用します。また、革の形を整える際には、先端が尖ったパドルや、縁がギザギザのパドルを使用します。パドルは、革製品の製造や修復において、欠かせない道具です。
革の種類に関すること

しなやかに変化する革素材の秘密『弾性線維』

弾性線維とは? 弾性線維とは、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質からなる繊維で、伸び縮みする力があります。ゴムのような性質を持ち、荷重がかかると伸び、荷重がなくなると元の形に戻ります。この性質により、弾性線維は様々な生物の体の様々な部分で使用されており、伸縮性や弾力性を必要とする組織の構成要素となっています。人間では、特に血管や肺、皮膚などに多く見られます。 弾性線維は、コラーゲン繊維よりも柔軟性があり、曲げや折り曲げにも強いです。また、コラーゲン繊維よりも細い繊維なので、組織の伸縮性に大きく貢献しています。さらに、弾性線維は、コラーゲン繊維と相互作用して、組織の強度を高める役割も果たしています。 弾性線維は、皮膚の弾力性や血管の拡張・収縮、肺の伸縮など、様々な機能に関与しています。また、弾性線維は、組織の損傷から保護する役割も持っています。
革の加工方法に関すること

革用語『アルカリ性』の意味について解説!

革用語『アルカリ性』の意味について解説! アルカリ性とは? アルカリ性とは、革のpH値が高い状態のことをいいます。革のpH値が低いほど酸性に偏り、pH値が高いほどアルカリ性に偏ります。一般的に、革のpH値は3.5~4.5の間で、それよりも高い場合はアルカリ性、低い場合は酸性とされます。アルカリ性の革は、酸性の革よりも硬く、耐久性があります。また、アルカリ性の革は、酸性の革よりも水に強く、縮みにくいという特徴があります。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品の用語『ピット』とは?

-ピットとは何か- 革製品の用語『ピット』とは、革をなめす工程で使う、なめし剤が入った槽のことです。革をなめすとは、動物の皮を柔らかくして腐敗しにくくするために行う加工のこと。なめし剤には、タンニン、クロム、アルミニウムなど、さまざまな種類があります。 ピットなめしは、伝統的ななめし方法のひとつで、タンニンなめしの一種です。ピットなめしでは、革をピットに浸し、タンニンの効果で革のタンパク質と結合させてなめしていきます。ピットなめしは、手間と時間がかかるため、高価な革製品に使用されることが多いです。 ピットなめしでなめされた革は、耐久性が高く、経年変化を楽しめるのが特徴です。ピットなめしの革製品は、使い込むほどに味が出てくるため、長く愛用できるでしょう。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品用語辞典:石灰槽

革製品用語辞典石灰槽 石灰槽とは? 石灰槽とは、革なめしの際に使用される槽のことです。石灰槽の中では、革を石灰水に浸して石灰漬けを行います。石灰漬けを行うことで、革の表皮にある毛を取り除き、革を柔らかくすることができます。また、石灰漬けを行うことで、革を腐敗から守ることができます。 石灰槽は、コンクリートやレンガで作られることが多いです。また、石灰槽には、革を浸すための槽と、石灰水を循環させるための槽の2つがあります。石灰槽は、革なめしの工程の中で重要な役割を果たしています。
革の加工方法に関すること

革製品の用語『脱灰剤』について

- 革製品の用語『脱灰剤』について -# 脱灰剤とは? 脱灰剤とは、皮革の製造工程で用いられる薬品であり、皮革を柔らかくする効果があります。 皮革は動物の皮を加工して作られますが、皮をそのまま使用すると硬くて使い勝手が悪いため、加工が必要となります。 加工工程の一つである「脱灰」とは、皮からカルシウムやマグネシウムなどの灰分を除去する工程です。 灰分は皮を硬くする原因となるため、脱灰を行うことで皮を柔らかくすることができます。 脱灰剤は、灰分を除去するために使用される薬品で、主に水酸化ナトリウムや硫化ナトリウムが用いられます。 脱灰剤を皮に浸漬させると、灰分と反応して可溶性の物質となります。 その後、皮を水洗いすることで可溶性の物質を除去し、脱灰が完了します。 脱灰は、皮革の製造工程において重要な工程であり、脱灰剤によって皮の柔らかさが決まります。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品製造の基礎知識「石灰」

石灰作業とはどのような工程か 革製品の製造において欠かすことができない工程の一つである「石灰作業」は、皮を水に浸して石灰を加えることで、皮のコラーゲン繊維を柔らかくするために不可欠です。この工程は、タンニン鞣し、クロム鞣しなど、様々な鞣し工程の前に行われます。 皮を水に浸して数時間置いた後、石灰と水溶液を加えます。石灰は皮のコラーゲン繊維を分解し、柔軟にします。この工程は、数日間から数週間続きます。 石灰作業が終わると、皮は水洗いされ、中和されます。中和は、石灰を取り除き、皮を元の酸性度に戻す工程です。 石灰作業は、革製品製造において重要な工程であり、革の品質に大きな影響を与えます。石灰作業を適切に行うことで、柔らかく丈夫な革製品を作ることができます。