鞣し

革鞣し(なめし)に関すること

革製品の用語『石灰斑』について

革製品の用語『石灰斑』について 石灰斑とは何か? 石灰斑とは、革の表面にできる白い斑点のことです。革のなめし工程で、石灰を使用することで、革に含まれるタンパク質が分解されて石灰石となることで発生します。石灰斑は、革の表面に白い粉末状のものが付着しているように見え、革の美観を損なうだけでなく、革の強度を低下させることもあります。 石灰斑の原因 石灰斑の原因は、革のなめし工程で、石灰の使用量が多すぎたり、なめし時間が長すぎたりすることが挙げられます。また、革のなめし工程で、石灰が均一に行き渡らなかったり、革の乾燥が不十分だったりすることも、石灰斑の原因となります。 石灰斑の防止方法 石灰斑を防止するためには、革のなめし工程で、石灰の使用量を適正にし、なめし時間を適切にすることが大切です。また、革のなめし工程で、石灰が均一に行き渡るようにすることが大切です。 石灰斑の除去方法 石灰斑を除去するには、まず、革の表面を柔らかい布で乾拭きします。その後、革の表面に専用の石灰落としを塗布し、しばらく放置します。その後、革の表面を柔らかい布で拭き取ります。石灰落としを使用する際は、革の変色や傷つきを防ぐため、必ず、革の裏側で試してから使用してください。石灰斑は比較的除去しやすい汚れですが、頑固な場合は、専門のクリーニング業者に依頼する必要があります。
革の種類に関すること

革製品の用語『ステア ハイド』って何?

ステアハイドとは、成牛の革のことです。子牛の革はカーフスキン、雄牛の革はブルハイドと呼ばれます。ステアハイドは、その中間的な性質から、丈夫さと柔らかさを兼ね備え、革製品の素材として広く使われています。 ステアハイドは、牛の体の中でも、背中、腰、お尻の部分の革が使われます。これらの部位は、牛が最も活動量の多い部分であり、革も厚くて丈夫なのが特徴です。また、ステアハイドは、牛の成長によって革の質が変化するため、若い牛の革は柔らかく、年をとった牛の革は硬くなります。 ステアハイドは、その丈夫さと柔らかさから、さまざまな革製品の素材として使われています。靴、バッグ、ジャケット、ソファなど、幅広い製品に使用されています。特に、高級感のある革製品には、ステアハイドが使われることが多いです。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品用語:裸皮重量とは?

革製品用語裸皮重量とは? 裸皮重量とは、革をなめす前の生皮から、毛や脂肪などの余分なものを除去して得られる皮の重量のことです。革の取引においては、この裸皮重量が基準となって価格が決定されます。また、革製品の製造においても、裸皮重量は重要な要素となります。例えば、革ジャンパーを作る場合、裸皮重量が重いほど、革ジャンパーの重量も重くなります。そのため、革ジャンパーの重量を軽くするためには、裸皮重量の軽い革を使用することが必要となります。
革の種類に関すること

革製品の用語『ドスキン』とは?

革製品の用語『ドスキン』とは? ドスキンとは、柔らかい羊皮革の一種です。 表面はスエード調で、裏は起毛しています。 ドスキンという言葉は、フランス語の「doux(ドゥー)」に由来しており、これは「柔らかい」を意味します。 ドスキンは、その柔らかさから、手袋や財布などの小物作りによく用いられます。 また、高級ブランドのバッグや靴にも使用されます。 ドスキンは、その柔らかさだけでなく、軽くて丈夫なのも特徴です。 そのため、アウトドア用品やスポーツ用品などにも使用されます。ドスキンは、お手入れが簡単な素材です。普段のお手入れは、柔らかい布で拭くだけで十分です。汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗うことができます。洗った後は、しっかりと乾かしましょう。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品の用語『石けん』とは?

革製品の用語『石けん』とは? 石けんとは何か 石けんとは、脂肪酸とアルカリ金属の水酸化物からなる化合物のことです。脂肪酸は、動植物の脂肪や油に含まれる成分であり、アルカリ金属の水酸化物は、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの水溶液のことです。 脂肪酸とアルカリ金属の水酸化物が反応すると、石鹸が生成されます。石鹸は、水に溶けて泡立ち、汚れを落とす性質があります。そのため、古くから洗濯や食器洗いなどに使用されてきました。 石鹸は、その成分や製造方法によって、さまざまな種類があります。たとえば、脂肪酸の種類によって、動物性石鹸、植物性石鹸、合成石鹸の3つに分類されます。また、製造方法によって、釜炊き石鹸、枠練り石鹸、機械練り石鹸の3つに分類されます。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品の用語『重皮』の意味とは

革製品の用語『重皮』の意味とは 革製品の用語に「重皮(じゅうひ)」という言葉があります。これは、革の厚さを表す言葉で、革の厚さが2mm以上のものを重皮と呼びます。重皮は、主にバッグやベルト、靴などの丈夫さが求められる製品に使用されます。 重皮のメリットは、その丈夫さにあります。革の厚さが2mm以上あるため、耐久性に優れており、長く使用することができます。また、重皮は、革の表面にキズが付きにくいというメリットもあります。革の表面にキズが付きにくいということは、製品が長く美しさを保つことができるということです。 一方、重皮のデメリットは、その重さです。革の厚さが2mm以上あるため、重皮は他の革よりも重くなります。また、重皮は、革の厚さが2mm以上あるため、他の革よりも硬いです。そのため、重皮は、手袋や財布などの柔らかい製品にはあまり使用されません。
革の種類に関すること

池田靼とは?革製品における池田鞣し革

池田靼とは、徳島県池田町で生産されている革製品です。この革は、牛革を伝統的な製法で鞣し、染色したものです。池田靼は、柔軟性と耐久性に優れており、靴やバッグなどの様々な製品に使用されています。 池田靼の歴史は古く、江戸時代まで遡ります。当時、池田町は阿波藩の領地であり、藩主の奨励によって革産業が発展しました。池田靼は、その品質の高さから、藩主や武士に愛され、広く普及しました。 明治時代以降、池田靼はさらに発展しました。機械化が進み、生産効率が向上したことで、池田靼は庶民にも手が届くようになりました。また、海外への輸出も始まり、池田靼は世界中で知られるようになりました。 昭和時代になると、池田靼は一時衰退しました。しかし、近年では、伝統的な製法にこだわった池田靼が見直され、再び人気が高まっています。池田靼は、その品質の高さから、世界中の革製品愛好家から愛されています。 池田靼の特徴は、その柔軟性と耐久性に優れていることです。これは、池田靼が伝統的な製法で鞣されているためです。池田靼を鞣すには、牛革を植物性のタンニンで長時間漬け込む必要があります。このことで、池田靼は柔軟性と耐久性を兼ね備えた革になります。 池田靼は、その品質の高さから、靴やバッグなどの様々な製品に使用されています。池田靼で作られた靴は、足に馴染みやすく、長持ちします。また、池田靼で作られたバッグは、丈夫で使い勝手が良いです。池田靼は、その品質の高さから、世界中の革製品愛好家から愛されています。
革の種類に関すること

蟇肌革の魅力と特徴をご紹介

蟇肌革とは、日本の伝統的な革工芸の一つです。蟇肌の革の表面は、まるで蟇(ヒキガエル)の肌のような独特の風合いを持っています。この革は、主に牛革を使用して作られ、特に熟練した職人によって手作業で加工されています。そのため、各革は独特の模様と手触りを持ち、世界に一つだけの工芸品となっています。蟇肌革の表面は、なめらかで柔らかく、経年変化によってさらに美しい風合いが増します。また、蟇肌革は丈夫で耐久性が高く、長年使用しても破れにくいため、長く愛用することができます。
革の種類に関すること

革製品の用語『メッシュレザー』について

メッシュレザーとは何か? メッシュレザーとは、革の表面に穴が空いている革のことです。穴の形状は様々で、丸形、四角形、星形などがあります。メッシュレザーは、通気性と軽さに優れているため、靴やバッグ、ジャケットなどのファッションアイテムに使用されることが多いです。また、メッシュレザーは、革本来の質感や風合いを損なうことなく、通気性を高めることができるため、スポーツ用品やアウトドア用品に使用されることもあります。
革の種類に関すること

ヘアシープとは?革製品でよく聞くけどどんな革?

ヘアシープの特徴 ヘアシープの特徴は、その毛です。ヘアシープは、羊の中でも特に毛が長く、柔らかく、光沢のある毛質をしています。この毛は、革製品の原料として非常に高く評価されており、高級革製品によく使用されています。ヘアシープの革は、非常に柔らかく、滑らかな手触りが特徴です。また、耐久性にも優れており、長年使用してもその美しさを保つことができます。ヘアシープの革は、様々な色に染色することができ、ファッション性にも優れています。
革の種類に関すること

日本とアメリカで人気の革製品

革製品としての野球グローブ 野球グローブは、野球において欠かせない用具のひとつです。グローブは、打球をキャッチしたり、送球を受けたりするために使用されます。野球グローブは、形状や素材によってさまざまな種類があり、プレイヤーの好みに合わせて選ぶことができます。 野球グローブの素材としては、牛革、豚革、山羊革などが使用されます。牛革は、耐久性に優れており、プロ野球選手にも愛用されています。豚革は、牛革よりも柔らかく、扱いやすいのが特徴です。山羊革は、牛革と豚革の中間的な性質を持っており、耐久性と柔軟性を兼ね備えています。 野球グローブの形状は、大きく分けて2種類あります。片手用と両手用です。片手用は、右利きのプレイヤーは右手に、左利きのプレイヤーは左手にグローブをはめます。両手用は、左右どちらの手にもはめることができます。両手用は、片手用よりも操作性に劣りますが、利き腕を問わず使用できるというメリットがあります。 野球グローブは、プレイヤーにとってなくてはならない用具です。グローブの素材や形状を選ぶ際には、自分の好みに合わせて選ぶことが大切です。
革の加工方法に関すること

革製品の用語『ソックスレー法』

革製品の用語として知られている「ソックスレー法」とは、皮革業界において皮革の鞣(なめし)工程の1つである洗浄工程において使用される手法を指します。ソックスレー法は、皮革を溶媒で洗浄し、不要な成分を抽出することで、皮革の品質を向上させる効果があります。 ソックスレー法は、19世紀にドイツの化学者であるフランツ・フォン・ソックスレーによって開発されました。ソックスレー法では、皮革を溶媒で満たした容器に浸し、その容器を熱して溶媒を蒸発させます。蒸発した溶媒は、容器の上部にある凝縮器で冷やされて液体に戻り、再び皮革に滴り落ちます。この工程を繰り返し行うことで、皮革から不純物が除去され、洗浄することができます。 ソックスレー法は、皮革の洗浄工程において広く使用されている手法であり、皮革の品質向上に貢献しています。
革の種類に関すること

バックスキンの魅力と用語の誤り

バックスキンとは、鹿革を加工した皮革のことです。 なめしには、まず鹿の皮を毛から取り除くために水に浸します。 次に、皮をなめすために、脳みそや魚油などの動物性油脂を塗布してから乾燥させます。 なめしが終わったら、皮を柔らかくするために揉み、伸ばします。 バックスキンは、柔らかくしなやかで、防水性に優れた皮革です。 バックスキンは、古くからネイティブアメリカンによって使用されてきました。 ネイティブアメリカンは、バックスキンを衣類、靴、バッグ、テントなど、さまざまな用途に使用していました。 バックスキンは、鹿革なので、鹿が住む地域であれば、世界各地で作られてきました。現在でも、バックスキンは、アウトドア用品やファッションアイテムなど、さまざまな製品に使用されています。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品の用語『酸度』の意味を解説

革製品の用語『酸度』の意味を解説 革製品を取り扱う上で、よく目にする言葉の1つに「酸度」があります。これは、革の性質を示す重要な指標の1つで、革の品質や耐久性に大きく関係しています。しかし、「酸度」とはそもそも何なのでしょうか? 酸度とは、物質の酸性度を示す数値です。pH(ペーハー)と呼ばれるもので表され、0から14までの範囲で数値が大きくなるほど酸性が強く、数値が小さくなるほどアルカリ性が強くなります。7は中性です。革の酸度は、一般的にpH3.5から5.5の範囲にあり、中性からやや酸性寄りとなっています。 革の酸度は、革のなめし方によって大きく変化します。クロムなめし革は酸性度が低く、ベジタブルなめし革は酸性度が高い傾向にあります。また、革の保管状態によっても酸度は変化します。高温多湿な環境で保管すると、革の酸性度は上昇する傾向にあります。 革製品のメンテナンスにおいて、酸度は重要な要素です。革の酸性度は、革の品質や耐久性に影響を与えるため、適切なメンテナンスを行うことで、革の酸度を中性付近に保つことが大切です。革製品のメンテナンスには、専用のクリーナーやコンディショナーを使用し、革の酸性を中和して革の劣化を防ぐ必要があります。
革の加工方法に関すること

革製品の用語『直接染料』を解説

直接染料とは、革の染色に直接使用できる染料を指します。染色方法としては、最も広く用いられ、革の表面に直接染料を塗布して染色します。 直接染料は、革の表面に染料を塗布するだけで染色できるので、加工が容易で、比較的安価に染色できるというメリットがあります。また、染色後の革の風合いは、他の染色方法と比較して、自然な風合いに仕上がります。 直接染料を使用する際の注意点として、革の表面の状態によって染色仕上がりが大きく異なるため、染色前に革の表面を十分に洗浄し、汚れや油分を除去しておく必要があります。また、直接染料は水溶性のため、染色後は水にさらさないようにすることが重要です。
革の種類に関すること

革製品の用語『コラーゲン』とは

コラーゲンの分布 コラーゲンは、体内のあらゆる結合組織に存在しており、人間の体重の約30%を占めています。皮膚、腱、靭帯、軟骨、骨、歯、角膜など、さまざまな組織に分布しています。コラーゲンは、組織の強度と弾力性を維持し、体を保護する役割を果たしています。 コラーゲンは、コラーゲン繊維と呼ばれる繊維状の構造を形成しており、この繊維が組織の強度と弾力性を維持しています。コラーゲン繊維は、直径が約1~200ナノメートルで、長さ数マイクロメートルから数センチメートルに達します。コラーゲンは、体内で最も豊富なタンパク質であり、その基本構造は3つのポリペプチド鎖が三螺旋構造を形成するコラーゲントリプルヘリックスによって構成されています。動物の骨、軟骨、腱、皮膚、その他の結合組織の主要成分であるため、動物由来のタンパク質として最も豊富に存在します。 コラーゲンは、体内のさまざまな組織に存在しており、その分布は組織の種類によって異なります。例えば、皮膚にはコラーゲンが豊富に含まれており、皮膚の強度と弾力性を維持しています。腱や靭帯にもコラーゲンが豊富に含まれており、これらの組織の強度を維持しています。軟骨や骨にもコラーゲンが豊富に含まれており、これらの組織の強度と弾力性を維持しています。
革鞣し(なめし)に関すること

張木地とは?→ 革製品の用語解説

張木地とは?→ 革製品の用語解説 -張木地の意味と歴史- 張木地とは、植物タンニンでなめした、固くて厚めの革のことです。」 革製品としては、近年注目を集めているコードバンがその代表例で、馬の臀部(でんぶ)部分の皮をなめして作られます。 張木地は、革の中でも非常に丈夫で耐久性に優れていることが特徴です。 そのため、バッグや靴、財布など、長期間使用される革製品によく使用されます。 また、張木地は、革本来の風合いを楽しめるという特徴もあります。 そのため、革製品の爱好家から高い人気を集めています。 張木地の歴史は、古く16世紀頃にまでさかのぼります。 当時、ヨーロッパでは、馬の臀部(でんぶ)部分の皮をなめして作られた革が、軍用のブーツや甲冑に使用されていました。 この革は、非常に丈夫で耐久性に優れていたため、軍隊から高い評価を得ました。 19世紀になると、張木地は、民間の革製品にも使用されるようになりました。 バッグや靴、財布などの革製品が、張木地で作られるようになったのです。 張木地は、その丈夫さと耐久性、そして革本来の風合いを楽しめるという特徴から、現在でも多くの革製品に使用されています。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品の「水分」の解説

革製品の「水分」の解説革製品の「水分」については、革に含まれる水分量を指します。革は動物の皮をなめして作られる素材であり、なめしの工程で水分が失われます。そのため、革製品の水分量は、革のなめし方や保存状態によって異なります。 水分測定法革を加熱乾燥して測定革製品の水分量を測定するには、革を加熱乾燥して測定する方法があります。この方法は、革を一定の温度に一定時間加熱し、加熱前後の重量を比較することで、革の水分量を算出します。加熱によって革から水分が蒸発するため、加熱前後の重量の差が大きくなるほど、革の水分量が多くなります。 この方法は、比較的簡単に革の水分量を測定することができるため、革製品の品質管理や保存状態の確認など、様々な用途に使用されています。ただし、この方法では、加熱による革の変質や損傷が生じる可能性があるため、注意が必要です。
革の種類に関すること

革製品に欠かせない馬皮の用語

馬皮とは、馬の革を指します。他の動物の革と比べて、繊維が緻密で丈夫なため、古くから革製品の材料として重宝されてきました。馬皮は、牛革や豚革よりも薄く、しなやかで軽いという特徴を持っています。そのため、衣料品やバッグ、靴などのファッションアイテムによく使用されます。また、馬皮は撥水性に優れているため、レインコートや傘などの雨具にも適しています。 馬皮は、その特徴から、さまざまな革製品に使用されています。その中でも、特に人気が高いのが馬革の財布です。馬革は耐久性に優れているため、長年愛用できる財布を作ることができます。また、馬革は経年変化を楽しめる素材なので、使い込むほどに風合いが増していきます。 馬皮は、耐久性と美しさを兼ね備えた素材です。そのため、革製品の中でも特に人気が高い素材のひとつになっています。
革鞣し(なめし)に関すること

革製品の用語『自己塩基化クロム鞣剤』とは?

自己塩基化クロム鞣剤とは、クロム三価塩と有機酸とを反応させ、得られたクロム有機酸錯体を塩基性にして鞣剤としたものです。通常使用されている硫酸クロムの弱酸性または塩基クロムでは、皮革の性質に大きな変化が生じますが、自己塩基化クロムを適用すると、皮革の性質変化は比較的緩やかで、酸性からアルカリ性にわたる広い範囲のpH値で鞣すことができます。 自己塩基化クロム鞣剤は、皮革の強度、柔軟性、耐熱性、防水性、耐久性などの性質を向上させる効果があります。自己塩基化クロム鞣剤で鞣された革は、伸縮性が良く、ソフトでしなやかな感触を持ち、耐熱性や防水性にも優れた特徴を持っています。また、この鞣剤は、皮革に有害な物質を排出せず、環境に優しい鞣剤として注目されています。
革の加工方法に関すること

革製品の仕上げ工程

革製品の仕上げ工程とは、なめされた革を製品として完成させるための最終工程のことです。仕上げ工程には、革の表面を研磨して滑らかにする「バフ掛け」、革に色を付ける「染色」、革の表面に保護膜を形成する「コーティング」などがあります。 仕上げ工程は、革の種類や製品の種類によって異なる場合がありますが、一般的には以下の手順で行われます。 1. 革の表面を研磨して滑らかにする「バフ掛け」 2. 革に色を付ける「染色」 3. 革の表面に保護膜を形成する「コーティング」 4. 革の表面にツヤを出す「磨き」 5. 革の縁を処理する「コバ処理」 これらの工程を経て、革製品は完成します。仕上げ工程は、革製品の品質を左右する重要な工程であるため、丁寧に作業することが大切です。
革の加工方法に関すること

革製品の用語『おがかけ』とは?

おがかけとは、革製品の表面に施される装飾技法の一種です。革の表面に菱形状や四角形などの模様を刻印し、そこに金箔や銀箔を押し込んで装飾します。おがかけは、主に財布やバッグなどの革小物に施されることが多く、伝統的な和風のデザインからモダンなデザインまで、さまざまなバリエーションがあります。おがかけは、職人が一つひとつ手作業で施すため、世界に一つだけのオリジナルの模様を作り出すことができます。また、おがかけは、革製品の耐久性を高めるという実用的な役割も果たしています。おがかけの模様は、革の表面に凹凸を作り出すことで、傷や汚れが付きにくくなり、革製品を長持ちさせることができます。
革の種類に関すること

革製品の用語『革』

革製品をよく見かけると、革についても知りたくなることがあるでしょう。革の種類はとても多く、それぞれの特徴を持っています。革の種類と特徴を理解することで、革製品を選ぶ際の参考にもなるでしょう。革の種類としては、牛革、豚革、羊革、鹿革、馬革、山羊革などがあります。牛革はもっともポピュラーに使われている革の一種で、強度と耐久性に優れています。豚革は牛革よりも柔らかく、しなやかなのが特徴です。羊革は薄くて軽く、とても柔らかいのが特徴です。鹿革は柔らかく、伸縮性に優れています。馬革は丈夫で、耐久性に優れています。山羊革は薄くて強く、独特の風合いを持っています。
革の加工方法に関すること

革製品の知恵袋~揮発性有機物含有量ってなに?~

揮発性有機物含有量とは、製品から放出される揮発性有機化合物の総量のことです。揮発性有機化合物とは、常温常圧で液体または固体で、容易に蒸発する有機化合物のことを指します。揮発性有機化合物の中には、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなど、健康に有害な物質が含まれています。揮発性有機物含有量が多い製品は、これらの有害物質を多く放出するため、健康被害を引き起こす可能性が高くなります。 揮発性有機物含有量は、製品の安全性や品質を評価する上で重要な指標です。特に、室内で使用される製品の場合は、揮発性有機物含有量が低いことが望まれます。揮発性有機物含有量が低い製品は、有害物質を放出することが少なく、健康被害のリスクを低減することができます。