革製品用語『脱灰』
革製品を知りたい
革製品の用語『脱灰』について教えてください。
革製品の研究家
脱灰とは石灰漬け脱毛後のアルカリ性で膨潤した石灰づけ裸皮(ペルト)を、酸又は中性塩、酸性塩で中和(pH7.5~8.5)し、皮に結合あるいは沈着しているカルシウムを可溶化して溶出除去する作業のことをいいます。
革製品を知りたい
脱灰の目的は何ですか?
革製品の研究家
脱灰の目的は皮の膨潤を消失させ、元の状態に戻すこと、また、皮中の水溶性タンパク質や、アルカリ可溶性タンパク質、ケン化された地脂を溶出し、皮線維を精錬・純化することです。
脱灰とは。
革製品の用語「脱灰」とは、石灰漬け脱毛後、アルカリ性で膨潤した石灰漬け裸皮(ペルト)を、酸または中性塩、酸性塩で中和(pH7.5~8.5)し、皮に結合または沈着しているカルシウムを可溶化して溶出除去する作業のことです。その結果、皮の膨潤は消失し、元に戻ります。同時に皮中の水溶性タンパク質、アルカリ可溶性タンパク質、鹸化された地脂が溶出し、皮線維の精錬純化が行われます。通常は、この作業と同時にまたは引き続いて脱脂、ベーチングが行われます。近年では、公害防止の観点から炭酸ガスによる脱灰法も開発されています。
脱灰とは
脱灰とは、革をなめす工程の一つで、皮革から石灰や以外の灰分を取り除く作業のことです。この工程により、皮革の強度や柔軟性が増し、革製品としての耐久性や美しさが向上します。脱灰は、革の品質を高めるために不可欠な工程です。
脱灰は、通常、革を水に浸し、石灰や塩酸などの薬品を加えて行われます。薬品の種類や濃度、浸漬時間などは、革の種類やなめし方法によって異なります。脱灰が完了したら、革を水で洗い流して薬品を除去します。
脱灰は、革製品の品質を高めるために重要な工程ですが、環境への影響が懸念されています。脱灰の工程で排出される薬品は、水質汚染や大気汚染の原因となるため、近年では、環境に配慮した脱灰方法の研究が進められています。
脱灰の目的
革製品用語『脱灰』
革製品用語『脱灰』とは、皮革の製造工程において、動物の皮をなめし加工する前に、皮に含まれる石灰分(カルシウムとマグネシウム)を除去する工程のことです。脱灰は、皮の硬さや弾力性を調整し、なめし剤が皮に浸透しやすいようにするために行われます。
脱灰の目的
脱灰の目的は、大きく分けて3つあります。
1. 皮の硬さを調整する
皮には、石灰分が含まれています。この石灰分は、皮を硬くし、加工しにくくします。脱灰によって石灰分を除去することで、皮の硬さを調整し、なめし加工がしやすくなります。
2. 皮の弾力性を高める
皮は、石灰分が含まれていると弾力が失われます。脱灰によって石灰分を除去することで、皮の弾力性を高め、なめし加工後も皮が柔らかい状態を保つことができます。
3. なめし剤の浸透を促進する
なめし剤は、皮をなめして革にするために使用する薬品のことです。なめし剤は、皮に浸透して皮の組織と結合することで、皮を柔らかくし、腐敗を防ぎます。脱灰によって石灰分を除去することで、なめし剤が皮に浸透しやすくなり、なめし加工の効果を高めることができます。
脱灰の方法
脱灰の方法
皮革製品を製造するためには、動物の皮をなめす必要があります。なめすとは、皮に含まれるタンパク質を変質させて、腐敗を防ぐことです。なめしの方法には、いくつかあり、そのうちの一つが脱灰です。脱灰とは、皮に含まれる石灰分を取り除くことで、この工程を行うことで、皮がより柔軟性と強度が増し、加工がしやすくなります。
脱灰の方法には、いくつかあり、そのうちの一つが、水で洗い流す方法です。この方法は、皮を水に浸し、石灰分が溶けるまで放置します。その後、皮を水洗いして、石灰分を洗い流します。もう一つの方法は、酸で中和する方法です。この方法は、皮を酸に浸し、石灰分が中和されるまで放置します。その後、皮を水洗いして、酸を洗い流します。
脱灰は、皮革製品製造において重要な工程です。脱灰を行うことで、皮がより柔軟性と強度が増し、加工がしやすくなります。脱灰の方法には、いくつかあり、そのうちの一つが、水で洗い流す方法です。もう一つの方法は、酸で中和する方法です。
炭酸ガスによる脱灰法
革製品用語『脱灰』
革製品の製造工程において重要な工程の一つに「脱灰」があります。その名の通り、脱灰とは皮革に含まれる灰分を脱却することを指し、主に皮革の製造工程の最初の工程で行われます。灰分とは石灰や塩などの鉱物性物質のことで、皮革に含まれる灰分は皮革の強度や風合いを損なう要因となります。
炭酸ガスによる脱灰法
脱灰の方法には様々なものがありますが、その中でも特にポピュラーな方法の一つが「炭酸ガスによる脱灰法」です。炭酸ガスによる脱灰法は、皮革に炭酸ガスを当てることで灰分を溶かし出す方法です。そのため、革製品を炭酸ガスによる脱灰法で脱灰する場合には、炭酸ガスを発生させるための設備が必要となります。
従来の脱灰後には、アルカリ度が高い状態となってしまうため、酸などを使用して中和処理をしなければなりません。それに対して炭酸ガスによる脱灰法は、酸などを加えないで皮革を中性に戻すことで、皮革の品質低下を少なくすることができます。
炭酸ガスによる脱灰法は、従来の方法よりも革製品の強度や風合いを損なうことなく脱灰することができるため、高品質な革製品の製造には欠かせない工程となっています。
脱灰のコツ
– 革用語「脱灰」のコツ
脱灰とは、クロム鞣し(たわし)の第一工程で、皮革中の石灰を中和する工程を指します。脱灰することで、原料の皮をクロムで鞣す際に必要な均一な状態にまで落とします。
脱灰には、主に皮革を塩漬けにした後に水に浸けて石灰を洗い流する方法と、皮革を水酸化ナトリウムに浸して過剰な石灰分を中和させて洗い流する方法の2つがあります。
脱灰の工程では、脱灰時間を長すぎたり短すぎたりしないように注意するべきです。脱灰時間を長すぎると、皮革の柔軟性が失せてしまいますし、逆に脱灰時間を短くしすぎると、皮革に石灰分が残ってしまい、仕上がりの状態が悪くなってしまいます。
脱灰の工程が適切にできれば、後の工程で必要な均一な状態にまで皮革を落とせるため、後の工程で出来上がった皮革の質が均一で質の良いものになります。