張木地とは?→ 革製品の用語解説
革製品を知りたい
革製品の用語『張木地』について教えてください。
革製品の研究家
『張木地(はりがわじ)』は、江戸時代末期に称された白鞣し革の一呼称です。
革製品を知りたい
白鞣し革とは、どのような革ですか?
革製品の研究家
白鞣し革は、タンニンなどの植物性成分を用いて鞣した革で、表面に白い毛羽立った状態の革です。しなやかで肌触りがよく、古くから花緒や伊勢合羽、文庫などに使用されてきました。
張木地とは。
革製品の用語「張木地」とは、白鞣し(なめし)革の一種で、江戸時代末期にそのように呼ばれるようになりました。白鞣し革の製造で特に多くの油を用い、粗もみした後に乾燥させ、塩抜きして軽くもみ、張って乾燥させて仕上げたものです。古くは下駄の鼻緒、伊勢合羽、文庫などに用いられていました。張生地とも呼ばれます。
張木地の意味と歴史
張木地とは?→ 革製品の用語解説
-張木地の意味と歴史-
張木地とは、植物タンニンでなめした、固くて厚めの革のことです。」
革製品としては、近年注目を集めているコードバンがその代表例で、馬の臀部(でんぶ)部分の皮をなめして作られます。
張木地は、革の中でも非常に丈夫で耐久性に優れていることが特徴です。
そのため、バッグや靴、財布など、長期間使用される革製品によく使用されます。
また、張木地は、革本来の風合いを楽しめるという特徴もあります。
そのため、革製品の爱好家から高い人気を集めています。
張木地の歴史は、古く16世紀頃にまでさかのぼります。
当時、ヨーロッパでは、馬の臀部(でんぶ)部分の皮をなめして作られた革が、軍用のブーツや甲冑に使用されていました。
この革は、非常に丈夫で耐久性に優れていたため、軍隊から高い評価を得ました。
19世紀になると、張木地は、民間の革製品にも使用されるようになりました。
バッグや靴、財布などの革製品が、張木地で作られるようになったのです。
張木地は、その丈夫さと耐久性、そして革本来の風合いを楽しめるという特徴から、現在でも多くの革製品に使用されています。
張木地の製造工程
–張木地の製造工程–
張木地は、主に家畜の表皮である原皮を加工して作られます。
工程は大きく分けて「皮革なめし」と「仕上げ加工」の2つに分けることができます。
–皮革なめし–
皮革なめしとは、原皮を柔らかく腐敗しにくく変化させることです。
なめしの方法は大きく分けて、植物タンニンなめし、クロムなめし、合成タンニンなめしの3つがあります。
植物タンニンなめし
植物タンニンなめしは、植物の樹皮や葉に含まれるタンニンを使ってなめす方法です。
植物タンニンなめしで作られた革は、丈夫で耐久性があり、経年変化が楽しめるのが特徴です。
クロムなめし
クロムなめしは、クロム塩を使ってなめす方法です。クロムなめしで作られた革は、柔らかくしなやかで、発色がよいのが特徴です。
合成タンニンなめし
合成タンニンなめしは、化学的に合成されたタンニンを使ってなめす方法です。合成タンニンなめしで作られた革は、植物タンニンなめしやクロムなめしよりも安価で、均一な品質に仕上がることが特徴です。
–仕上げ加工–
仕上げ加工とは、なめした革を用途に応じてさらに加工する工程です。
仕上げ加工の方法には、染色、コーティング、型押しなどがあります。
染色
染色とは、革を染色して色をつけることです。染色には、革を水に浸してから染料を加える水性染色と、革に染料を含ませた溶剤を塗布する溶剤染色があります。
コーティング
コーティングとは、革の表面に被膜を作って保護する加工です。コーティングには、ポリウレタン樹脂やアクリル樹脂などの合成樹脂を使う方法と、ロウやワックスを使う方法があります。
型押し
型押しとは、革の表面に模様を付ける加工です。型押しには、熱で模様を押し付ける方法と、機械で模様を押し付ける方法の2つがあります。
張木地の用途と特徴
張木地とは、革製品の表面に使用される天然の革のことです。 その名の通り、木のように張りのある質感と丈夫さを持ち、革本来の美しさや風合いを楽しむことができます。
張木地は、主に牛革や馬革、豚革などの動物の皮を原料として作られています。革の表面に特殊な加工を施すことで、木のような硬さや耐久性を持たせています。張木地の表面は、通常よりも滑らかで、光沢感があります。
張木地は、その丈夫さと美しさから、バッグや財布、靴などの革製品に使用されることが多いです。耐久性に優れているため、長期間使用しても劣化しにくく、使い込むほどに味わい深い表情を見せてくれます。また、張木地の表面は滑らかで手触りが良く、持ち物として高級感を演出することができます。
張生地の利用例
張生地の利用例
張生地は、革製品の用語解説で知られるように、革製品の表面に使用される生地のことです。張生地は、革製品の外観や耐久性、防水性などの機能を向上させるために使用されます。張生地は、革製品の表面全体に使用される場合もあれば、部分的に使用される場合もあります。部分的に張生地を使用する場合、革製品の表面を保護したり、デザインを向上させたりする目的で使用されます。張生地は、様々な素材で作られており、革、合成皮革、布地などがあります。
張生地は、バッグ、靴、財布などの革製品に使用されています。バッグの場合、張生地はバッグの表面全体に使用される場合がほとんどです。靴の場合、張生地は靴のつま先部分や甲の部分に使用されることが多く、防水性や耐久性を向上させるために使用されます。財布の場合、張生地は財布の表面全体に使用される場合がほとんどですが、部分的に使用される場合もあります。
張生地は、革製品の外観や耐久性、防水性などの機能を向上させるために使用される重要な素材です。張生地には、様々な素材があり、革製品の種類や用途によって使い分けられています。
張木地の魅力と今後の可能性
張木地の魅力と今後の可能性
張木地は、その耐久性と耐候性で知られています。天然皮革よりも丈夫で長持ちし、水や汚れに強いという特徴があります。また、軽量で柔軟性に優れているため、着用感にも優れています。近年、張木地はファッション業界でも注目を集めており、様々なアイテムに使用されています。バッグ、財布、靴、アパレルなど、幅広いアイテムに張木地が採用されています。張木地の魅力は、その耐久性と耐候性に留まりません。天然皮革よりも安価なため、コストパフォーマンスに優れているというメリットもあります。また、張木地は環境にも優しい素材です。天然皮革の生産には、大量の水とエネルギーを必要としますが、張木地の生産にはそれらがほとんど必要ありません。その結果、二酸化炭素排出量を削減することができ、環境への負荷を軽減することができます。張木地は、耐久性、耐候性、軽さ、柔軟性、コストパフォーマンス、環境への優しさなど、様々な魅力を備えています。今後は、ファッション業界だけでなく、他の業界でも張木地の使用が広がることが期待されています。