革製品の用語『オークバーク(槲、楢、樫)』
革製品を知りたい
先生、『オークバーク』って何ですか?
革製品の研究家
オークバークとは、ヨーロッパで代表的な鞣剤として使われる樹皮のことです。主に、かしわ、なら、かしなどの樹皮を粗く粉砕し、水とともに槽に入れて皮を鞣します。オークはバークだけではなく、木部や実、葉などにもタンニンを多く含み、オークのタンニンエキスとして抽出されたものがヨーロッパでは広く使用されていました。
革製品を知りたい
鞣剤として使われるんですね。鞣剤って、革を柔らかくするためのものですよね?
革製品の研究家
その通りです。鞣剤は、革を柔らかくするだけでなく、耐久性や耐水性を高める効果もあります。オークバークは、タンニンを多く含んでいるため、鞣剤として最適なのです。
オークバークとは。
「オークバーク」とは、日本におけるカシワ、ナラ、カシなど「Quercus」属の樹木の皮から作られる加水分解型の植物タンニン剤です。ヨーロッパでは代表的な鞣し剤として使用されてきました。オークの樹皮を粗く粉砕し、水とともに槽に入れて皮を鞣します。オークは樹皮だけでなく、木部や実、葉などにもタンニンを多く含み、オークのタンニンエキスとして抽出されたものがヨーロッパでは広く使用されてきました。しかし、現在では樹木の減少とともに使用量も減少しています。
オークバークとは
オークバークとは
オークバークとは、オーク(樫)の樹皮をなめした革のことです。オークは、ヨーロッパ、アジア、北アメリカに分布する常緑広葉樹です。オークの樹皮には、タンニンが含まれており、タンニンは革に含まれるタンパク質と結合することで、革を強くし、腐敗を防ぎます。オークバークは、耐久性と防水性に優れているため、靴、バッグ、ジャケットなどの様々な革製品に使用されています。また、オークバークは独特の香りがあり、この香りがオークバーク製品の人気の理由の一つとなっています。
オークバークの由来
革製品の用語『オークバーク(槲、楢、樫)』
オークバークとは、樫の木の樹皮から作られる天然のタンニン剤のことです。タンニン剤とは、動物の皮を革にする際に使用するもので、皮をなめして柔らかくし、耐久性を高める効果があります。オークバークは、その中でも特に高品質のタンニン剤として知られています。
オークバークの由来
オークバークの歴史は古く、古代からヨーロッパ各地で使用されてきました。樫の木はヨーロッパの各地に広く分布しており、その樹皮はタンニンを多く含んでいるため、革なめしには最適だったのです。また、樫の木は成長が遅く、樹皮が厚いため、良質なタンニンを得ることができました。中世以降、オークバークはヨーロッパの革なめし産業において重要な役割を果たすようになり、現在でも高品質な革製品の製造に欠かせない材料となっています。
オークバークの製造方法
オークバークの製造方法
オークバークは、オークの樹皮を剥ぎ取って、それを粉砕して作られます。オークの樹皮は、タンニンを多く含んでおり、このタンニンが革をなめすのに最適な成分です。
オークバークの製造方法は、古くから伝わる伝統的な方法が今もなお用いられています。まず、オークの樹皮を剥ぎ取ります。オークの樹皮は、春から夏にかけてが最も剥ぎ取りやすく、この間に作業が行われます。
剥ぎ取ったオークの樹皮は、そのまま粉砕して使われることもあります。しかし、粉砕する前に、オークの樹皮を水に浸して柔らかくしてから粉砕することもあります。この方が、より細かい粉砕が可能となり、革をなめす効果が高まります。
粉砕したオークバークは、そのまま革のなめしに使用することができます。しかし、オークバークに他の成分を混ぜて、なめし効果を高めることもあります。例えば、オークバークにミロバランという植物の果実を混ぜて使うと、革のなめし効果が高まります。
オークバークは、革をなめすのに最適な成分です。オークバークでなめされた革は、丈夫で耐久性があり、美しい仕上がりになります。
オークバークによる皮なめし
オークバーク(槲、楢、樫)による皮なめしは、樹皮に含まれるタンニンが皮革を硬化させて耐久性を高める製法です。オークバークの皮を砕いて水に浸し、皮革をその中に漬け込んでなめします。この製法は古くから行われており、現在でも一部の革製品に使用されています。
オークバークによる皮なめしの大きな特徴は、革に独特の風合いを与えることです。オークバークの皮から抽出されるタンニンには、皮革を硬化させるだけでなく、色味や質感に変化を与える効果があります。オークバークでなめされた革は、渋く落ち着いた色合いと、しっとりとした手触りが特徴です。
また、オークバークによる皮なめしは、革の耐久性を高める効果もあります。オークバークの皮に含まれるタンニンには、防腐効果があり、革製品を腐敗から守ります。そのため、オークバークでなめされた革製品は、長期間使用することが可能です。
オークバークの歴史
オークバークの歴史
オークバークは、ヨーロッパと北アフリカ原産の木であるオークの樹皮から作られるタンニンです。タンニンは皮革をなめすために使用され、革に強度、耐久性、防水性を与えます。オークバークは、古くからタンニンとして使用されており、ケルト人とローマ人がすでに使用していたと考えられています。オークバークを使用した皮革は、鎧、靴、財布、バッグなどのさまざまな製品に使用されてきました。
オークバークは、手作業で収穫するのが一般的です。木栓を剥がし、樹皮の内側を取り除きます。樹皮は乾燥させて粉末にして、タンニンを抽出します。タンニンを抽出するには、樹皮を水に浸し、数週間から数か月間放置します。タンニンが水に溶け出したら、樹皮を取り除き、タンニン液を煮詰めます。濃縮されたタンニン液は、皮革をなめすために使用されます。
オークバークは、今でも皮革をなめすために使用されている伝統的なタンニンです。オークバークでなめされた皮革は、耐久性があり、防水性にも優れています。オークバークでなめされた皮革は、靴、バッグ、財布などの様々な製品に使用されています。