革製品の用語『鞣し』〜その歴史と種類を解説〜

革製品の用語『鞣し』〜その歴史と種類を解説〜

革製品を知りたい

先生、鞣しとは何ですか?

革製品の研究家

鞣しとは、動物の皮を化学薬品や植物の汁などに浸して、柔らかく加工することだよ。

革製品を知りたい

鞣しをすることで、皮は何が変わるんですか?

革製品の研究家

耐久性が向上し、腐敗しにくくなるよ。また、柔らかくなり、加工しやすくなるんだ。

鞣しとは。

革製品の用語である「鞣し」とは、人類が地球上に生息し始めた頃から、動物の皮を防寒着やテント、生活用品として利用していたことが明らかです。紀元前、エジプトのテーベンの遺跡で発見された壁画は製革技術が発達していたことを物語っています。また、動物の皮の繊維をかんで柔軟にしている絵もよく見られます。さらに、わらや雑木などの煙で皮をいぶすことで腐敗を防ぎ、皮の鞣しが始まりました。

日本では古くから、菜種油を用いて鞣す「白鞣し革」、動物の脳漿を用いて鞣す「脳漿鞣し革」、煙でいぶして鞣す「燻煙鞣し革」などの伝統的な鞣し方法があります。鞣しとは、動物皮のコラーゲン線維を精製して、鞣剤で処理して固定し、繊維にする作業の総称です。必要に応じて、染色や加脂を施し、柔軟にする工程も含まれます。

耐久性やファッション性を向上させるため、革の表面に塗装仕上げを行うこともあります。これらの工程を施すことを製革工程といいます。

古くは、剥皮した動物の皮を乾燥させ、たたいたり、擦ったり、もんだりして繊維を解し、物理的に処理していました。その後、煙でいぶしたり、動植物の油を塗ったり、植物の浸出液に漬け込んだりして、柔らかくして繊維を柔軟にしていました。

近年は、クロム鞣しが最も普及しており、植物タンニン鞣しやアルデヒド鞣しなどがありますが、最も多く使用されているのはクロム鞣しと植物タンニン鞣しです。

鞣しの定義は、動物皮の線維構造を保持し、化学的および物理的操作により、さまざまな鞣剤を用いてコラーゲン線維を不可逆的に安定化させることです。主な要件として、次の3つの要素が挙げられます。

1. 耐熱性を付与すること
2. 化学薬品や微生物に対する抵抗性を付与すること
3. 皮に必要な物性と理化学的特性を付与し、「革らしさ」を与えること

つまり、柔軟性、特有の感触(ヌメリ感など)、美しい銀面、多孔性(保温性、吸湿性、放湿性)、耐水性、耐熱性、適度な可塑性、弾性、耐久性などの優れた特性を備えた革になります。

「鞣」という漢字は、「革」と「柔」から構成されており、皮を柔らかくするということが、鞣しの定義であるということがわかります。

鞣剤には、クロム、植物タンニン、魚油などによる油鞣し、アルミニウム(明ばん鞣し)、ジルコニウム、アルデヒド類、合成タンニンなどがあります。一般には、これらの鞣しを組み合わせたコンビネーション鞣し(複合鞣し)が行われていますが、クロム鞣しを基本とした鞣しが最も多いです。

鞣しの意味と歴史

鞣しの意味と歴史

鞣しとは、動物の皮を腐敗や腐敗から守り、柔らかくしなやかにするプロセスです。このプロセスは、古代から行われており、様々な文化で様々な方法が用いられてきました。鞣しの歴史は、少なくとも紀元前7000年までさかのぼり、革の衣服や道具を作るために動物の皮を使用していたことが知られています。

鞣しの方法は、皮の質や用途によって異なります。最も一般的な鞣しの方法は、クロム鞣しタンニン鞣しアルミニウム鞣しなどです。 クロム鞣しは、クロム塩を使用した方法で、耐久性と耐水性に優れているのが特徴です。タンニン鞣しは、植物性タンニンを使用した方法で、革に独特の風合いを与えるのが特徴です。アルミニウム鞣しは、比較的新しい方法で、軽量で柔らかな革を得ることができます。

鞣しの方法

鞣しの方法

鞣しの方法

鞣しの方法は、大きく分けて2つあります。植物性鞣しと鉱物性鞣しです。植物性鞣しは、タンニンと呼ばれる植物に含まれる成分を使って皮を鞣す方法です。タンニンは皮のコラーゲンと結合して、皮を硬く丈夫にします。植物性鞣しは、長い時間をかけて行われますが、皮に自然な風合いを残すことができます。鉱物性鞣しは、クロムやアルミニウムなどの鉱物をを使って皮を鞣す方法です。鉱物性鞣しは、植物性鞣しよりも短時間で済み、皮を柔らかく仕上げることができます。しかし、鉱物性鞣しは、皮に化学物質が残存する可能性があります。

鞣しの種類

鞣しの種類

鞣しの種類には、大きく分けて「ベジタブルタンニン鞣し」、「クロム鞣し」、「合成鞣し」の3種類があります。

ベジタブルタンニン鞣しは、植物由来のタンニンを用いて行う鞣し方法です。タンニンの渋みが革に浸透し、革に強度と耐久性を与えます。この鞣し方法は古くから行われており、ナチュラルな風合いと経年変化が楽しめるのが特徴です。

クロム鞣しは、クロム塩を用いて行う鞣し方法です。クロム塩はタンニンよりも短時間で革を鞣すことができ、また、革を柔らかく仕上げることができます。この鞣し方法は、主に靴やバッグなどの製造に使用されており、耐久性と耐水性に優れているのが特徴です。

合成鞣しは、合成樹脂を用いて行う鞣し方法です。合成樹脂はタンニンやクロム塩よりもさらに短時間で革を鞣すことができ、また、革をより柔らかく仕上げることができます。この鞣し方法は、主に衣料品や家具などの製造に使用されており、軽量で柔軟性に優れているのが特徴です。

鞣しの作用

鞣しの作用

鞣しの作用のタイトルの下の段落

鞣しは動物の皮から革を作るために不可欠な工程です。鞣しは、主にタンニンやクロムなどの化学薬品を使用し、革を柔らかくし、腐敗から保護することを目的としています。また、鞣しは皮革に強度や耐久性を持たせる役割を果たし、バッグや靴、財布などの製品に使用される高級な革が作られます。鞣しのプロセスは原料の皮の品質や、使用される鞣し剤の種類によって異なりますが、一般的には次の5つの手順を踏みます。

・皮の洗浄と脱灰最初に、皮から肉や毛、脂肪などの不純物を取り除くために洗浄と脱灰を行います。

・浸漬洗浄された皮を鞣し剤の溶液に浸します。浸漬にはドラム式やピット式の機械を使用し、1日〜数週間かけて行われます。

・染色この工程では、皮を染色して希望の色や風合いを与えます。染色は、染料を水に溶解した溶液に皮を浸すか、染料を直接皮に塗布することで行われます。

・乾燥染色された皮は、乾燥機で乾燥させます。乾燥させることで、皮が固くなり、保管や使用に適した状態になります。

・仕上げ乾燥させた皮は、最終的な仕上げを行います。仕上げには、研磨やコーティングなど様々な工程があり、皮の風合いや品質を高めます。この鞣しの工程により、革特有の質感と風合いが生まれ、さまざまな革製品に使用することができるのです。

鞣剤の種類

鞣剤の種類

鞣剤の種類

鞣すのには、動物・植物・鉱物の3つの由来からなる鞣剤が用いられ、その種類によって「なめし方」と「なめし上がり(皮革の質感)」は異なります。また、現在では化学的に合成された鞣剤も使用されています。

鞣剤として歴史が古いのはタンニン。植物の樹皮や葉に含まれる「タンニン酸」が鞣し成分です。鞣した革の代表例としては固く丈夫なヌメ革があり、表面が滑りやすいのが特徴です。タンニンは皮革を硬くし、耐久性と耐水性を高めます。しかし、タンニンの品質は樹種や生育状況、採取時期によって左右されるため、品質を均一に保つことが困難です。

次に、クロム(塩基性硫酸クロム)が最も広く用いられています。塩基性硫酸クロムによって鞣された革は「クロム革」と呼ばれます。クロム革はしなやかで柔軟性があり、耐熱性と耐薬品性に優れているのが特徴です。また、なめし上がりが均一で、大量生産にも適しています。

アルミニウムはクロムほど広く使用されていませんが、皮革を柔らかく白く仕上げることができます。アルミニウムで鞣された革は「アルミ革」と呼ばれます。アルミ革は、野球グラブやサッカーシューズなどのスポーツ用品や、手袋やバッグなどのファッション小物に使用されています。

また、現在では化学的に合成された鞣剤も使用されています。合成鞣剤は、天然の鞣剤よりも均一で品質が安定しています。また、合成鞣剤には、防腐剤や防水剤などの機能を付加することも可能です。

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