革製品の用語『はっ』とは？

革製品の用語『はっ』とは？

「はっ」とはどのような処理か

「はっ」とはどのような処理か

革製品の「はっ」とは、革の表面を毛羽立たせることで、起毛革の一種です。革の表面をやすりでこすったり、薬品で処理したりして、毛羽立たせます。起毛革は、スエードやヌバックなどが有名です。起毛革は、通常の革よりも柔らかい手触りと温かみのある風合いが特徴です。また、通気性や吸湿性に優れているため、夏場でも快適に着用できます。起毛革は、バッグや靴、洋服など、さまざまなアイテムに使用されています。

「はっ」に使われるはっ水剤の種類

「はっ」に使われるはっ水剤の種類

はっ水剤には、大きく分けてフッ素系とシリコン系の2種類があります。フッ素系はっ水剤は、耐久性に優れており、撥油性も高いのが特徴です。一方、シリコン系はっ水剤は、フッ素系よりも撥水性は劣りますが、柔軟性が高く、革の風合いを損ないにくいのが特徴です。

フッ素系はっ水剤は、革製品に広く使用されており、耐久性が求められるブーツやバッグなどによく使われています。シリコン系はっ水剤は、革の風合いを重視したい場合や、柔軟性が求められる場合に使用されます。

「はっ」の処理方法

「はっ」の処理方法

革製品の用語「はっ」とは、革の表面にできる白い粉状の物質のことです。これは、革の製造工程で使用するなめし剤や顔料などの薬品が、革の表面に析出することで発生します。「はっ」は、革製品の品質を損なうものではありませんが、見た目が悪いため、製品を販売する前に処理する必要があります。

「はっ」の処理方法は、大きく分けて2つあります。1つは、革の表面を研磨して「はっ」を落とす方法です。もう1つは、革の表面にコーティング剤を塗布して「はっ」を隠す方法です。

研磨による「はっ」の処理は、革の表面を傷つける可能性があるため、注意が必要です。コーティング剤による「はっ」の処理は、革の表面を傷つけることなく「はっ」を隠すことができますが、コーティング剤が剥がれると「はっ」が再び現れてしまう可能性があります。

「はっ」の処理方法は、革の種類や製品の用途によって異なります。革の専門家に相談して、最適な処理方法を選択することが大切です。

「はっ」の効果とメリット

「はっ」の効果とメリット

革製品に「はっ」を入れることで、革の表面に細かい傷やシワを目立ちにくくし、革製品全体を美しく仕上げることができます。また、「はっ」を入れることで、革製品の表面に保護膜ができて、汚れや水がしみにくくなり、長く革製品を使用することができます。さらに、「はっ」を入れることで、革製品の表面が滑らかになり、触り心地が良くなります。

「はっ」を施した革製品のお手入れ方法

「はっ」を施した革製品のお手入れ方法

「はっ」を施した革製品は、通常の革製品よりも水に強く、汚れが付きにくいという特徴があります。しかし、お手入れを怠ると、風合いを損なったり、ひび割れを起こしたりする可能性があります。そこで、ここでは「はっ」を施した革製品のお手入れ方法をご紹介します。

まず、「はっ」を施した革製品は、柔らかい布で乾拭きするのが基本です。汚れがひどい場合は、水で濡らした布で拭いてください。ただし、洗剤の使用は避け、水拭き後はすぐに乾拭きをして水分を拭き取ってください。また、「はっ」を施した革製品は、直射日光や高温多湿を避けて保管してください。

「はっ」を施した革製品は、定期的にメンテナンスをすることで、より長く楽しむことができます。メンテナンスの方法は、以下の通りです。

1. 汚れを落とす
まず、柔らかい布で乾拭きをして汚れを落とします。汚れがひどい場合は、水で濡らした布で拭いてください。ただし、洗剤の使用は避け、水拭き後はすぐに乾拭きをして水分を拭き取ってください。

2. 保革剤を塗る
汚れを落とした後は、保革剤を塗ります。保革剤は、革の潤いを保ち、ひび割れを防ぐ効果があります。保革剤は、革製品に合ったものを使用してください。

3. 乾拭きをする
保革剤を塗った後は、柔らかい布で乾拭きをして仕上げます。乾拭きをすることで、保革剤を革に馴染ませることができます。

「はっ」を施した革製品は、定期的にメンテナンスをすることで、より長く楽しむことができます。上記のメンテナンス方法を参考に、大切な革製品をケアしてください。