鞍の基礎知識

革製品を知りたい
先生、『鞍』について教えて下さい。

革製品の研究家
鞍とは、荷駄や田耕き、乗馬のためにウシやウマに鞍をつけることをいう。西洋馬の導入後は鞣し革の鞍が主流になったが、前近代では古代に中国からもたらされた唐鞍の伝統により木鞍が主流でした。鞍単独では乗馬できず、銜<くつわ>、絆綱<たづな>、手綱<たづな>、鐙<あぶみ>、鞍橋<くらぼね>、下鞍<したぐら>、鞦<しりがい>、鞭<むち>などが整ったものを鞍具と呼んでいる。

革製品を知りたい
鞍具にはどのような種類があるんですか?

革製品の研究家
鞍具には、大和鞍と水干<すいかん>鞍の大きく2種類がある。大和鞍は形式ばった鞍具で、馬術や儀式などに使われる。水干鞍はやや簡便な鞍具で、乗馬や狩猟などに使われる。これ以外にも、あぶみ(鐙)を固定する力革や、泥はねや履き物の汚れがウマに付くのを避けるために両腹に取り付けた障泥<あおり>などが伴った。
鞍とは。
「鞍」とは、荷物や田起こし作業のためにウシに装着されることもあるが、一般的には乗馬用のものを指す。西洋馬の導入後は、なめし革製の鞍が主流となったが、前近代では、古代中国から伝わった唐鞍の伝統により、木鞍が広く使用されていた。しかし、鞍だけでは乗馬することはできず、銜(くつわ)、手綱、鐙、鞍橋、下鞍、鞦(しりがい)、鞭などが揃ったものを鞍具と呼んでいる。鞍具の形式には、大和鞍とやや簡便な水干鞍がある。実際には、これらに加えて、鐙を固定する力革や、泥はねや履き物の汚れが馬に付くのを防ぐために両腹に取り付けられた障泥などの革製品も使用されていた。これらのうち、絆綱、下鞍の上側に敷く切付、しりがい、鞭、力革、障泥は、主に革製で作られていた。
鞍とは何か?

鞍とは何か?
鞍は、馬の背中に置いて、乗る人が座るための道具のことです。鞍は、馬の背中に合わせて作られているので、馬の背中にぴったりとフィットし、乗る人が安定して座ることができます。鞍は、革や布などの柔らかい素材で作られており、中には詰め物が入っています。詰め物は、衝撃を吸収し、乗る人が快適に座ることができるようにするために入れています。鞍には、足をかけるためのあぶみ、手綱を結ぶための手綱掛け、荷物を載せるための荷鞍などがあります。鞍は、乗馬をする上で欠かせない道具です。
鞍の歴史

鞍の歴史
鞍の歴史は古く、紀元前4000年頃にはすでに存在していたと考えられています。最初は動物の毛皮や布地を馬の背中に敷いて、その上に騎手が座っていました。やがて、より快適で安全な鞍が開発され、世界各地で様々な種類の鞍が使用されるようになりました。
ヨーロッパでは、中世の時代には、金属製のプレートを革で覆った鞍が一般的でした。この鞍は、騎手を敵の武器から守るために使用されました。また、馬の背中に鞍を固定するための鐙も開発されました。鐙は、騎手が馬に乗るのを容易にし、より安定した姿勢を保つことを可能にしました。
19世紀に入ると、鞍の製造技術が発達し、より快適で軽量な鞍が開発されました。また、鞍の形状も、騎手の体型やライディングスタイルに合わせてカスタマイズされるようになりました。現在では、さまざまな種類の鞍が販売されており、騎手は自分の好みに合わせて鞍を選ぶことができます。
鞍の種類

鞍の種類
鞍には、用途によってさまざまな種類があります。最も一般的なのは、英語乗馬用のサドルと、和式乗馬用の鞍です。
英語乗馬用サドル
英語乗馬用サドルは、平らなシートと短いスカートを持ち、鞍の前部と後部に弓と呼ばれる突起があります。弓は、騎手が鞍にしっかりと固定されるために役立ちます。
和式乗馬用鞍
和式乗馬用鞍は、大きなシートと長いスカートを持ち、弓がありません。シートは、騎手が楽に座れるように柔らかくクッションが施されています。
鞍の構造

鞍の構造
鞍は、馬の背中に乗る人が座るために設計された道具です。鞍の構造は、馬の背中にフィットするように湾曲した木製の鞍骨、馬の背中に鞍を固定するための革製の鞍帯、鞍の重量を分散させるための革製の鞍褥、鞍の上で人が座るための革製の鞍座、鞍を馬の腹の下で固定するための革製の腹帯、鞍の前後に取り付けるための革製の鐙革、鐙を固定するための金属製の鐙、鞍の装飾に使われる金属製の鞍金具などで構成されています。
鞍の構造は、馬の背中にフィットするように湾曲した木製の鞍骨をベースにして、その上に革製の鞍帯、鞍褥、鞍座、腹帯、鐙革、鐙、鞍金具などが取り付けられています。鞍の形状や大きさは、馬の背中の形や用途によって異なります。
鞍は、馬の背中にフィットするように設計されているため、馬の背中に負担をかけずに乗ることができます。また、鞍は、革製の鞍褥や鞍座によって、馬の背中の圧力を分散させることができます。そのため、長時間馬に乗っても、馬の背中に痛みや負担を与えることはありません。
鞍の手入れ方法

鞍の手入れ方法
鞍は、馬を乗りこなすために欠かせない道具です。鞍は、馬の背中にフィットして快適に乗ることができるようにするために、適切な手入れをすることが大切です。鞍の手入れをすることで、鞍を長持ちさせることができ、馬と安全に乗ることができるようになります。
鞍の手入れは、まず鞍を馬から下ろし、ほこりや泥をブラシで落とすことから始めます。その後、鞍全体を水拭きして、汚れを落とします。水拭きが終わったら、鞍を乾いた布で拭きます。鞍の金具は、定期的に磨くことで、錆びや汚れを防ぐことができます。
鞍を保管する際には、乾燥した場所に保管することが大切です。湿気の多い場所や、直射日光が当たる場所に保管すると、鞍が傷んだり、カビが生えたりすることがあります。鞍を保管する際には、鞍をカバーで覆うことで、鞍を保護することができます。
鞍の手入れを定期的にすることで、鞍を長持ちさせることができ、馬と安全に乗ることができるようになります。鞍の手入れは、馬乗りの基本ですので、鞍に乗る際には、必ず鞍の手入れをするようにしましょう。
