革製品の用語『防ばい』について
革製品を知りたい
先生、革製品の用語『防ばい』について教えてください。
革製品の研究家
防ばいとは、革製品のカビの発生を防ぐために使用される薬剤のことです。高温多湿の日本では、特にカビが発生しやすいので、防ばい剤の使用は欠かせません。
革製品を知りたい
なるほど、防ばい剤はカビの発生を防ぐために使用するんですね。じゃあ、防ばい剤にはどんな種類があるんですか？
革製品の研究家
防ばい剤には、フェノール化合物、ベンズイミダゾール化合物、N－ハロメチルチオ化合物、有機ブロムなどがあります。それぞれに特徴があり、革の種類や用途に合わせて使い分けられています。
防ばいとは。
「防ばい」とは、革製品の原皮から製品革まで、カビの発生を防ぐために用いる薬剤のことです。高温多湿の日本では特に必要な薬剤であり、多くの種類の商品が販売されています。しかし、同じ薬剤を長期にわたって使用していると、カビが耐性を持ち、効果が落ちてしまうと言われています。カビによる被害は広範囲に及ぶため、多くの防ばい剤が開発されていますが、皮革製品にはフェノール化合物やベンズイミダゾール化合物、N‐ハロメチルチオ化合物、有機ブロムなどの薬剤が使われています。
防ばいとは
防ばいとは、革製品の表面に液体や汚れなどが付着しにくくするための加工のことです。革はもともと水に弱い素材ですが、防ばい加工を施すことで、水や汚れをはじきやすくなり、汚れがつきにくくなります。防ばい加工には、油性と水性のものがあり、革の素材や用途に合わせて使い分けられます。油性の防ばい加工は、革に油を染み込ませることで、汚れをはじきやすくします。水性の防ばい加工は、革にフッ素樹脂などの撥水剤をコーティングすることで、汚れをはじきやすくします。防ばい加工は、革製品を長持ちさせるためにも有効です。汚れがつきにくくなることで、革が汚れによるダメージを受けにくくなります。また、水や汚れをはじきやすくなることで、革がカビや細菌の繁殖を防ぎやすくなります。
防ばいの種類
-防ばいの種類-
革製品の防ばいには、さまざまな種類があります。
最も一般的なのは、撥水加工です。撥水加工は、革の表面に撥水剤を塗布することで、水をはじきやすくする加工です。撥水加工は、革製品を雨や汚れから守るのに効果的です。
もう1つの防ばいの種類は、防水加工です。防水加工は、革の表面に防水剤を塗布することで、水を浸透させないようにする加工です。防水加工は、革製品を水濡れから守るのに効果的です。
撥水加工と防水加工のどちらを選ぶかは、革製品の用途によって異なります。雨や汚れから守りたいだけの場合は、撥水加工で十分です。しかし、水濡れから守りたい場合は、防水加工が必要です。
この他にも、防カビ加工や防虫加工などの防ばいがあります。防カビ加工は、革製品にカビが生えるのを防ぐ加工です。防虫加工は、革製品を虫から守る加工です。
革製品を購入する際には、その革製品にどのような防ばい加工がされているかを確認しておくことが大切です。そうすることで、革製品を長持ちさせることができます。
防ばいの特徴
防ばいの特徴
防ばいとは、革を加工する工程の一つで、革を化学物質にさらして、その機能を高めたり、耐久性を高めたりする処理のことです。防ばいには様々な方法がありますが、一般的に使用される方法としては、クロム鞣し、ベジタブルタンニン鞣し、コンビ鞣しなどがあります。クロム鞣しは、最も一般的な鞣し方法で、塩基性硫酸クロムを溶かした液に革を浸すことで、革を柔らかくしなやかで耐久性のあるものに仕上げます。ベジタブルタンニン鞣しは、植物由来のタンニンを溶かした液に革を浸すことで、革を固く耐久性のあるものに仕上げます。コンビ鞣しは、クロム鞣しとベジタブルタンニン鞣しを組み合わせたもので、クロム鞣しの柔らかさとベジタブルタンニン鞣しの耐久性を併せ持つ革に仕上げることができます。
防ばいされた革は、耐久性が高く、水や汚れに強いという特徴があります。また、柔軟性が高く、加工しやすいため、様々な製品に使用することができます。防ばいされた革は、靴、バッグ、財布、ジャケットなど、様々な製品に使用されています。
防ばいの選び方
防ばいとは、革製品にカビや汚れを寄せ付けないようにする加工のことです。革製品は、天然素材であるため、カビや汚れがつきやすく、特に湿気の多い日本の風土では、防ばい加工は必須です。
防ばいには、大きく分けて2つの種類があります。一つは、革の表面に塗布するタイプの防ばい剤を使った「表面防ばい」です。もう一つは、革の内部に浸透させて防ばい効果を発揮する「浸透性防ばい」です。
表面防ばいは、スプレータイプやクリームタイプなどがあり、革製品の表面に直接塗布するだけです。浸透性防ばいは、革製品を専用の溶剤に浸したり、塗布したりして、革の内部に浸透させて防ばい効果を発揮します。
どちらの防ばいも、それぞれにメリットとデメリットがあります。表面防ばいは、手軽にできるのがメリットですが、効果が持続しないのがデメリットです。浸透性防ばいは、効果が持続するのがメリットですが、加工するのに手間がかかるのがデメリットです。
防ばいを選ぶときは、用途や予算に合わせて選ぶのがポイントです。短期的に防ばい効果を得たいなら、表面防ばい剤がおすすめ。長期的に防ばい効果を得たいなら、浸透性防ばいがおすすめです。
防ばいの使用方法
革製品に防ばい加工を施すことで、革製品の耐久性や耐水性を高め、カビの発生や汚れを防ぐことができます。防ばい剤を塗布する手順は、以下の通りです。
①革製品の表面の汚れを落とす革製品の表面を水で湿らせたクロスで拭いて、汚れを落とします。
②防ばい剤を塗布する防ばい剤を適量手に取り、革製品の表面に塗布します。防ばい剤は、革製品全体にムラなく塗布します。
③防ばい剤を乾燥させる防ばい剤を塗布した後、革製品を風通しの良い場所に置いて乾燥させます。防ばい剤の乾燥時間は、製品によって異なりますので、製品の取扱説明書をご確認ください。
④革製品を使用する防ばい剤が乾燥したら、革製品を使用することができます。防ばい加工を施した革製品は、カビや汚れに強くなり、より長くお使いいただけます。