レザー用語事典 | ポリウレタン
革製品を知りたい
先生、ポリウレタンについて教えてください。
革製品の研究家
ポリウレタンは、イソシアネート基を2個以上有するイソシアネート化合物とポリオールが反応して生成したウレタン結合を有する高分子です。
革製品を知りたい
ポリウレタンの合成は、その原料選択によって柔軟性、耐加水分解性、耐光性、耐久性、耐寒性が異なるんですね。
革製品の研究家
はい、ポリオール種の違いにより大きく分けてポリエーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系などがあります。ポリエステル系は、耐加水分解性や耐カビ性が最も低く、柔軟性はやや硬い、コストは最も安価です。
ポリウレタンとは。
ポリウレタンとは、さまざまな性質を持つ高分子です。原料選択によって、柔軟性、耐加水分解性、耐光性、耐久性、耐寒性などが異なります。
ポリウレタンはポリオール種の違いにより、大きく分けてポリエーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系などに分けられます。
ポリエステル系は、耐加水分解性や耐カビ性が最も低く、柔軟性はやや硬いのが特徴ですが、コストは最も安価です。
ポリエーテル系は柔軟性、耐カビ性、耐寒性に優れ、耐加水分解性も比較的高いですが、耐光性や耐熱性は最も低いです。
一方、ポリカーボネート系は、耐加水分解性に非常に優れ、耐カビ性、耐熱性にも優れていますが、耐寒性は低く、特に柔軟性は劣り硬く、コストは高価です。
ポリウレタンは塗料、接着剤、ウレタンフォーム、靴底など、さまざまな用途に使用されていますが、靴や家具など耐久性を要求される分野の皮革の仕上げでよく使用されています。
ポリウレタンは引張強さや耐摩耗性などの初期性能は優れていますが、使用時間に関係なく合成時から劣化(加水分解)が始まり、特に高湿度条件下では劣化が促進されます。
ポリウレタンは、靴底の劣化やエナメル仕上げの黄変によるトラブルが多いことで知られています。黄変はジイソシアネート化合物のベンゼン環構造に起因するので、脂肪族ジイソシアネートなどいわゆる無黄変タイプのものを使用すれば避けることができます。
ポリウレタンとは?
ポリウレタンとは?
ポリウレタンとは、イソシアネートとポリオールを主成分とした合成樹脂の一種です。合成皮革や自動車部品、家具など、さまざまな用途に使用されています。ポリウレタンは、軽量で柔軟性があり、耐摩耗性に優れているため、幅広い分野で活躍しています。
ポリウレタンは、1930年代にドイツのオットー・バイエルによって発明されました。バイエルは、イソシアネートとポリオールを反応させると、新しい種類の樹脂ができることを発見しました。この樹脂は、従来の樹脂よりも軽量で柔軟性があり、耐摩耗性に優れていたため、すぐに注目を集めました。
ポリウレタンは、合成皮革の生産に広く使用されています。ポリウレタン製の合成皮革は、天然皮革よりも軽量で柔軟性があり、メンテナンスが容易です。また、耐摩耗性に優れているため、長期間使用することができます。
ポリウレタンは、自動車部品の生産にも使用されています。ポリウレタン製の自動車部品は、軽量で衝撃を吸収しやすいという特徴があります。また、耐摩耗性に優れているため、長期間使用することができます。
ポリウレタンは、家具の生産にも使用されています。ポリウレタン製の家具は、軽量で柔軟性があり、快適に使用することができます。また、耐摩耗性に優れているため、長期間使用することができます。
ポリウレタンの種類
レザー用語事典 | ポリウレタン
ポリウレタンの種類
ポリウレタンには、様々な種類があります。その中でも、代表的なものをご紹介します。
・ポリエステルポリウレタン
ポリエステルとポリウレタンを反応させて作られたものです。強度が高く、耐摩耗性に優れています。また、柔軟性にも優れており、様々な用途に使用されています。
・ポリエーテルポリウレタン
ポリエーテルとポリウレタンを反応させて作られたものです。ポリエステルポリウレタンよりも柔らかく、弾力性に優れています。また、耐熱性にも優れており、自動車の部品や電子機器の部品などにも使用されています。
・ポリウレア
ポリウレアは、ポリウレタンの一種ですが、反応時間が短く、硬化が早いのが特徴です。また、耐薬品性や耐摩耗性に優れており、床材や防水材などにも使用されています。
ポリウレタンの特徴
ポリウレタンの特徴
ポリウレタンは、さまざまな用途に使用される合成樹脂です。ポリウレタンは、柔軟性、耐久性、耐摩耗性に優れ、また、耐油性や耐薬品性にも優れています。
ポリウレタンは、発泡剤を加えて発泡させることで、フォーム状にすることができます。ポリウレタンフォームは、軽量でありながら強度があり、断熱性や防音性に優れているため、建材や家具、自動車の部品など幅広く使用されています。
また、ポリウレタンは、塗料や接着剤としても使用されています。ポリウレタン塗料は、耐久性や耐候性に優れており、自動車や建物の外壁塗装に使用されています。ポリウレタン接着剤は、強度があり、さまざまな素材を接着することができるため、自動車や家具の製造に使用されています。
ポリウレタンの用途
ポリウレタンの用途
ポリウレタンは、その性質により幅広い用途に使用されています。
* 自動車産業ポリウレタンは、自動車の座席、ダッシュボード、ステアリングホイールに使用されています。また、断熱材として、屋根やドアに使用されています。
* 建設業界断熱材として使用されるだけでなく、防水材としても使用されています。
* 家具業界ポリウレタン製のソファ、ベッド、マットレスが販売されています。また、チェアやテーブルのクッションに使用されています。
* 履物業界ポリウレタン製の靴が販売されています。また、靴底に使用されています。
* 衣料品業界ポリウレタン製の衣服が販売されています。また、補強材としてに使用されています。
* 医療業界人工関節や人工血管に使用されています。また、医療器具の材料としても使用されています。
* 家電業界冷蔵庫や洗濯機の断熱材に使用されています。また、電子レンジの窓に使用されています。
これらの用途に加えて、ポリウレタンは、スポーツ用品、レジャー用品、包装材などにも使用されています。
ポリウレタンのトラブル
ポリウレタンのトラブル
ポリウレタンは、通常は安定した素材ですが、何らかのトラブルに巻き込まれることがあります。最も一般的なポリウレタンのトラブルは、加水分解です。加水分解とは、ポリウレタンが湿気と反応して分解されることです。加水分解が起こると、ポリウレタンは強度を失い、ひび割れや剥離が発生することがあります。もう一つの一般的なポリウレタンのトラブルは、酸化です。酸化とは、ポリウレタンが酸素と反応して分解されることです。酸化が起こると、ポリウレタンは変色したり、硬化したりする可能性があります。
ポリウレタンのトラブルを防ぐためには、適切なメンテナンスを行うことが大切です。ポリウレタン製品を使用する際には、直射日光や湿気を避けるようにしましょう。また、ポリウレタン製品を定期的に掃除することも大切です。掃除の際には、中性洗剤を使用してください。ポリウレタンのトラブルが起こってしまったら、すぐに専門業者に相談しましょう。専門業者は、適切な処置を施して、ポリウレタン製品の寿命を延ばすことができます。