革製品の用語『手縫い』について
革製品を知りたい
『手縫い』の意味を教えて下さい。
革製品の研究家
『手縫い』は革を糸で縫い合わせる技法の一つです。ミシン縫いと似ていますが、上糸と下糸の区別がなく、上と下の糸が縫い穴で交互に入れ替わります。
革製品を知りたい
手縫いとミシン縫いの違いを教えて下さい。
革製品の研究家
手縫いはミシン縫いより手間がかかりますが、より丈夫で耐久性のある縫い目になります。また、手縫いはミシン縫いよりも味のある仕上がりになります。
手縫いとは。
革製品の用語である「手縫い」とは、革を糸で縫い合わせる技法のことです。手縫いによる製品は、ち密でハンドメイドの味わいがあります。手縫いには、平縫い、すくい縫い、おがみ合わせ縫い、駒合わせ縫い(斜め縫い)などの基本的な技法があります。
手縫いの縫い目はミシン縫いに似ていますが、上糸と下糸の区別がなく、上と下の糸が縫い穴で交互に入れ替わります。厚い革を縫う場合は、縫い線上にステッチンググルーパーなどで溝をつけ、その溝にルレットで縫い目の間隔の印をつけ、菱目打ちで穴をあけてから、ろう引きした麻糸か木綿糸を革用の先が丸い針2本を使って縫い合わせていきます。このとき木ばさみ(レーシングポニー)を使用すると便利です。手縫い機を使うこともあります。
ミシンで革を仕立てる方法もありますが、家庭用ミシンでは薄くて柔らかいものであれば縫うことができます。しかし、機種によっては全く縫えないこともあります。革をミシンで仕立てる場合は、工業用の厚物用ミシンで押さえ、送りの構造が革に適している必要があります。職業用ミシンも工業用ほど力はないため、目的に応じてミシン業者に相談することが必要です。
手縫いの種類
–手縫いの種類–
手縫いには、さまざまな種類があります。代表的なものは、平縫い、本縫い、かがり縫い、まつり縫いなどです。それぞれの特徴を説明します。
-平縫い-は、最も基本的な手縫いの方法です。針を布に通して、布をつなぎ合わせます。シンプルな縫い方ですが、丈夫で耐久性があります。
-本縫い-は、平縫いの応用編です。平縫いよりも細かい縫い目で、より丈夫な縫い上がりが特徴です。
-かがり縫い-は、端の処理に適した手縫いの方法です。布の端を折り込んで、ステッチを入れながら縫い合わせます。端がほつれるのを防ぎ、見た目をきれいに仕上げることができます。
-まつり縫い-は、布の端をまつりながら縫い合わせます。かがり縫いよりも細かい縫い目で、より丈夫な縫い上がりが特徴です。
手縫いの手順
手縫いの手順は、革製品の制作において、革を縫い合わせる際に用いられる手法のひとつです。手縫いという技法は、革に穴を開け、そこに針と糸を通して縫い合わせるという、非常にシンプルな工程で構成されています。しかしながら、その工程を丁寧かつ正確に行うことで、革製品の強度や耐久性を高めることができます。
まず、革製品の裁断を行います。裁断された革を縫い合わせる際に、均等な縫い目になるように印をつけます。印をつけた革を、縫い針と糸を用意したミシンにセットします。ミシンの設定は、縫い目や縫い代の大きさに合わせて調整を行います。革をミシンで縫い合わせ、縫い終わったら糸を切ります。縫い合わせた革製品を乾燥させ、完成です。
手縫いのメリット
本革のバッグや財布など、革製品は手縫いで作られることが多々あります。手縫いは機械縫いと比べて時間と手間がかかりますが、その分、丈夫で長持ちすると言われています。
手縫いのメリットは、まず、ミシン縫いよりも丈夫だということです。ミシン縫いは、針が生地を貫通して糸を通しますが、手縫いは、針が生地を貫通せずに糸を巻きつけるようにして縫うので、生地に負荷がかかりません。そのため、ミシン縫いよりも丈夫に縫うことができます。
次に、手縫いはミシン縫いよりも長持ちします。ミシン縫いは、針が生地を貫通して糸を通すので、生地が傷んでしまいます。しかし、手縫いは、針が生地を貫通せずに糸を巻きつけるようにして縫うので、生地を傷めません。そのため、ミシン縫いよりも長持ちします。
最後に、手縫いはミシン縫いよりも味がでます。ミシン縫いは、機械で縫うので、均一な縫い目になります。しかし、手縫いは、手で縫うので、一つひとつの縫い目に表情があります。そのため、ミシン縫いよりも味がでます。
手縫いに必要な道具
革製品を作る際の手縫いには、いくつかの道具が必要です。最も重要な道具は、もちろん針です。革用の針は、通常、鉄製で、先端が鋭く尖っています。針のサイズは、縫う革の厚さによって異なります。革が厚ければ厚いほど、針も太くなります。
針に加えて、糸も必要です。革用の糸は、通常、麻やナイロン製で、丈夫で切れにくいことが特徴です。糸の太さも、縫う革の厚さによって異なります。革が厚ければ厚いほど、糸も太くなります。
針と糸を用意したら、次は縫い台が必要です。縫い台は、革を固定するためのものです。通常、木製の板や机を使用しますが、革を傷つけないように、表面が平らで滑らかなものを使用するのがよいでしょう。
縫い台を用意したら、革を固定します。革を固定する方法は、いくつかありますが、最も簡単な方法は、革の端をクリップで縫い台に留めることです。革が固定できたら、いよいよ縫い始めます。
革製品の縫い方は、いくつかありますが、最も一般的な方法は、平縫いです。平縫いは、針を革に刺して糸を交差させ、再び革に刺して糸を交差させるという手順を繰り返す方法です。平縫いは、簡単で丈夫な縫い方なので、革製品の縫い方に慣れていない人でも簡単に縫うことができます。
ミシンでの手縫い
ミシンでの手縫い
ミシンでの手縫いは、職人がミシンを使って手作業で縫製する手法です。 ミシンを使って縫うので、手縫いよりも効率的に縫製することができますが、職人の手作業による縫製であるため、手縫いと同様に高い品質を維持することができます。ミシンでの手縫いは、革製品の縫製によく使用されており、鞄や財布、靴など、様々な革製品の縫製に用いられています。
ミシンでの手縫いの特徴は、手縫いと同じように、職人が一針一針丁寧に縫製するため、強度や耐久性に優れていることです。また、ミシンを使って縫うため、手縫いよりも効率的に縫製することができます。さらに、ミシンでの手縫いは、手縫いと同様に、職人の技術によって縫製されるため、美しく仕上がるという特徴もあります。