革製品の用語『塩生皮』とは?

革製品の用語『塩生皮』とは?

革製品を知りたい

塩生皮ってどういう意味ですか?

革製品の研究家

塩生皮は、皮の肉面に塩化ナトリウム(食塩)を散布して皮を積み上げて皮内に塩化ナトリウムを徐々に浸透させると同時に皮内の水分をしみ出させるか、又は皮を飽和塩化ナトリウム液に漬け、皮内の水を食塩で飽和させた後、これを絞って塩蔵皮を作る方法で作られた皮のことをいいます。

革製品を知りたい

塩蔵皮と塩生皮は同じ意味ですか?

革製品の研究家

はい、塩蔵皮と塩生皮は同じ意味です。

塩生皮とは。

「塩生皮」とは、塩蔵皮のうち、湿潤状態にあるものを指します。皮の表面に塩化ナトリウム(食塩)を振りかけて皮を積み重ね、皮の中まで少しずつ塩化ナトリウムが浸透するのを待ちます。同時に、皮の中の水分を絞り出していきます。もしくは、皮を飽和塩化ナトリウム液に漬け、皮の中の水分を食塩で飽和させた後、絞って塩蔵皮を作ります。この方法で作られた塩蔵皮は、まだかなりの水分を含んでいます。この湿った状態を「塩生皮」または単に「塩生」と呼びます。国内や輸出においても、皮の大部分は塩生皮として流通しています。剥ぎ取ったばかりの生皮は、酵素や細菌によって分解されやすいので、新鮮なうちに塩生皮にしないと品質が低下してしまいます。

塩生皮とは何か?

塩生皮とは何か?

-# 革製品の用語『塩生皮』とは?

— 塩生皮とは何か?

「塩生皮(しおせいひ)」とは、食肉用の家畜の皮を食肉処理の直後に塩蔵した状態の皮のことです。この処理は、皮の腐敗を防ぐために行われ、家畜の食肉処理の際には必ず行われる工程です。塩蔵された皮は、塩蔵したままの時間や塩の濃さによって、「菜塩皮」や「ナサ寄皮」など、複数の種類に分けられます。

「菜塩皮」は、塩蔵したままの皮を2週間から1ヶ月程度の期間、「なす(漬物)」として貯蔵したもので、「ナサ寄皮」は、塩蔵したままの皮を1ヶ月から3ヶ月程度の期間、「なす」に寄り添わせて保管したものです。

どちらも、皮の保存性を高め、皮革原料としての品質を維持するために実施される処理です。塩蔵された皮は、皮革工場に搬入されて、皮革製品の原料として使用されます。

塩生皮の作り方

塩生皮の作り方

塩生皮とは、革になる前の段階にある皮のことを指します。 革は動物の皮から作られますが、そのままの状態では腐敗しやすいため、保存処理を施す必要があります。 塩生皮は、塩を使って皮を保存する方法の一つです。

塩生皮の作り方は、まず動物の皮を剥ぎ取るところから始まります。次に、皮の表面についている脂肪や肉を削ぎ落としていきます。 この作業を「なめし」といいます。 なめしが終わったら、皮に塩を塗ります。塩は皮の水分を吸い取り、細菌の繁殖を防いでくれます。

塩を塗った皮は、しばらく時間をおいて塩を浸透させます。その後、塩を取り除いて皮を乾燥させます。乾燥させた皮は、革製品として加工されます。 塩生皮は、革製品の原料として広く使われています。

塩生皮の特徴

塩生皮の特徴

塩生皮は、皮を塩漬けにして加工したものです。革の原料として使用される皮革ですが、主に牛や羊、ヤギ、馬など、家畜の皮を原料とします。塩生皮は、他の皮革とは異なり、塩蔵処理が施されているため、その特性は大きく異なってきます。塩生皮は、塩蔵処理により皮の腐敗を防ぎ、保存性を高めた皮革です。また、塩生皮は水に強く、水に浸してもほとんど形が変わらないのも特徴です。そのため、水中で使用する革製品の原料として最適とされており、塩生皮を使用した革製品は、主にカバンやブーツ、手袋など、水に強い革製品に使用されています。

塩生皮の用途

塩生皮の用途

塩生皮は、皮の鞣し工程に入る前の革の段階であり、塩漬けによって保存されたものです。 そのため、革の風合いを活かしたまま、製品を長期的に保存することができます。 塩生皮は、皮の色や質感、厚みなどが様々であり、牛革、馬革、豚革、山羊革など様々な種類の皮から作られます。 また、塩漬けの濃度や保存期間によって、革の風合いが変化するため、用途に合わせてさまざまな塩生皮が製造されています。

塩生皮の用途はさまざまで、靴、鞄、財布、ジャケット、ソファ、ベッドなどの革製品に使用することができます。 塩生皮は、皮の風合いを活かしたまま、製品を長期的に保存することができます。 また、塩生皮は、他の革製品よりも柔らかく、軽量であることが特徴です。そのため、衣服やバッグなどの製品に使用すると、快適な着心地や使用感を得ることができます。

塩生皮のメリット・デメリット

塩生皮のメリット・デメリット

-塩生皮のメリット・デメリット-

塩生皮は、耐久性や耐水性に優れ、長期間の保管にも適しているのが特徴です。その反面、塩漬けによる加工が施されるため、硬質な質感や臭いがあります。

メリットは、塩漬けすることによる保存性の向上です。塩生皮は、塩漬けすることで長期間の保管が可能になります。これは、塩が細菌の繁殖を抑える働きがあるためです。また、塩漬けすることで革の硬度も高まるため、耐久性や耐水性に優れています。

デメリットは、塩漬けによる硬質な質感や臭いです。塩生皮は、塩漬けすることで硬質化するため、柔軟性に欠けます。また、塩漬けによる臭いも気になります。この臭いは、塩漬けする際に使用する塩分が原因です。塩分が革に浸透することで、独特の臭いが発生します。

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