革製品の用語『明ばん』

革製品の用語『明ばん』

革製品を知りたい

『明ばん(明ばんにはソーダ明ばん{Na2SO4・Al(SO4)3・24H2O}、カリ明ばん{K2SO4・Al2(SO4)3・24H2O}、アンモニア明ばん{(NH4)3SO4・Al2(SO4)3・24H2O}等がある。いずれも無色透明な8面結晶のアルミニウムの複塩である。これらの明ばんを用いて鞣すことを明ばん鞣しという。鞣皮性が弱く耐熱性にも欠けるが柔軟な革が得られることから毛皮の鞣しに多く利用された。現在は高塩基性塩化アルミニウム塩が鞣し剤として使われているが、一般にアルミニウム系鞣剤は鞣し効果が軽微で、酸性で脱鞣しを起こしやすい。)』について教えてください。

革製品の研究家

明ばんは、ソーダ明ばん、カリ明ばん、アンモニア明ばんなどがあり、いずれも無色透明の8面結晶のアルミニウムの複塩です。これらの明ばんを用いて鞣すことを明ばん鞣しといい、鞣皮性が弱く耐熱性にも欠けるが柔軟な革が得られることから毛皮の鞣しに多く利用されました。

革製品を知りたい

現在は高塩基性塩化アルミニウム塩が鞣し剤として使われているのですか?

革製品の研究家

はい、現在は高塩基性塩化アルミニウム塩が鞣し剤として使われています。一般にアルミニウム系鞣剤は鞣し効果が軽微で、酸性で脱鞣しを起こしやすいという特徴があります。

明ばんとは。

革製品の用語である「明ばん」とは、ソーダ明ばん、カリ明ばん、アンモニア明ばんなど、無色透明の8面結晶のアルミニウムの複塩のことです。これらの明ばんを用いて革をなめすことを「明ばんなめし」といいます。

明ばんなめしは、鞣皮性が弱く耐熱性にも欠けますが、柔軟な革が得られることから、毛皮のなめしに多く利用されました。しかし現在は、高塩基性塩化アルミニウム塩がなめし剤として使用されています。

アルミニウム系なめし剤は、なめし効果が軽微で、酸性で脱なめしを起こしやすいという特徴があります。

明ばんとは

明ばんとは

明ばんとは、アルミニウムと硫酸カリウムの複塩である硫酸カリウムアルミニウムのことです。水に溶けやすく、収れん作用と殺菌作用があるため、古くから制汗剤や防臭剤、染色剤やなめし剤として使用されてきました。革製品のなめしには、クロムなめし、タンニンなめし、コンビなめしなどがありますが、明ばんなめしは、その中でも最も古い方法の一つです。

明ばんなめしは、革を明ばんの溶液に浸し、アルミニウムイオンとコラーゲン繊維を結合させて行われます。この結合により、革は柔らかくしなやかになり、耐久性も高まります。また、明ばんなめしは、クロムなめしやタンニンなめしに比べて、環境への負担が少ないという特徴もあります。

明ばんの種類

明ばんの種類

革製品の用語である「明ばん」は、皮をなめす際に使用される重要な材料です。明ばんの種類は、大きく分けて3種類あります。

1つ目は、天然明ばんです。天然明ばんは、鉱山から採掘された鉱石をそのまま使用したものです。鉄分やアルミニウム分を多く含んでおり、皮をなめすと硬く丈夫な仕上がりになります。

2つ目は、合成明ばんです。合成明ばんは、天然明ばんに含まれる成分を化学的に合成したものです。天然明ばんよりも純度が高く、品質が安定しています。

3つ目は、人工明ばんです。人工明ばんは、天然明ばんや合成明ばんを原料として、人工的に製造されたものです。天然明ばんや合成明ばんよりも安価で、品質も安定しています。

明ばん鞣しと歴史

明ばん鞣しと歴史

-革製品の用語『明ばん』-

明ばん鞣しと歴史

明ばん鞣しとは、革を製造する際に明ばんという物質を用いて行われる鞣し方法のことである。明ばんとは、硫酸アルミニウムカリウムのことである。水に溶解すると、アルミニウムイオンとカリウムイオンに分離し、これがタンパク質と結合することにより、革が柔らかくしなやかになる。この鞣し方法は、古代ローマ時代から行われており、現在でも伝統的な革製品の製造方法として用いられている。

明ばん鞣しは、タンニン鞣しやクロム鞣しなどの他の鞣し方法に比べて、革が柔らかく、しなやかになるという特徴がある。また、明ばんには防腐効果があるため、革製品が腐敗しにくくなるというメリットもある。

しかし、明ばん鞣しは、タンニン鞣しやクロム鞣しなどの他の鞣し方法に比べて、製造工程が複雑で、時間がかかるというデメリットもある。また、明ばんは酸性であるため、革が酸性化し、劣化しやすくなるというデメリットもある。

現在は高塩基性塩化アルミニウム塩を鞣し剤に使用

現在は高塩基性塩化アルミニウム塩を鞣し剤に使用

革製品の用語である明ばんは、硫酸アルミニウムカリウムのことである。革のなめし剤として使われることはあるが、現在は高塩基性塩化アルミニウム塩(BAC)が広く使われている。BACは、明ばんよりもなめしの速度が速く、革の強度を向上させることができる。また、革に柔軟性と耐久性を与えることができる。そのため、多くの革製品の製造に使用されている。

BACは、革のなめし以外にも、様々な用途に使用されている。例えば、制汗剤、消臭剤、水処理剤、食品添加物などである。また、紙や布の加工にも使用されている。BACは、その有用性から、広く産業分野で使用されている。

アルミニウム系鞣剤の特徴

アルミニウム系鞣剤の特徴

アルミニウム系鞣剤の特徴として、まず挙げられるのが高品質であることです。一般的な革製品に使用される鞣剤であるクロム系鞣剤と比較して、アルミニウム系鞣剤は革を柔らかく仕上げ、耐久性を持たせることができます。また、アルミニウム系鞣剤はクロム系鞣剤よりも、有害な廃棄物を排出しないため、環境にも優しいと言われています。

アルミニウム系鞣剤は、他の鞣剤よりも高価ですが、その品質と環境への優しさから、近年注目を集めています。高級ブランドの革製品には、アルミニウム系鞣剤が使用されていることが多く、その品質の高さは折り紙付きです。

アルミニウム系鞣剤を使用することで、革製品を高品質に仕上げることができます。また、アルミニウム系鞣剤は環境にも優しいので、環境に配慮したい方にもおすすめです。

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