革製品の用語『免疫』とは?
革製品を知りたい
革製品の用語『免疫』とはどのようなものですか?
革製品の研究家
免疫とは、脱毛の工程で起こるトラブルの1つで、毛の根元がアルカリで分解され、硫化物による脱毛が進まなくなり、脱毛不全が起こることです。
革製品を知りたい
アルカリで分解される前にお肌の毛はどうなるのですか?
革製品の研究家
アルカリで分解される前は、毛の根元にあるシスチン(S-S架橋)がランチオニン(-S-架橋)に変換され、不溶化します。そのため、硫化物が作用しても毛が分解されず、脱毛が正常に行われません。
免疫とは。
革製品の用語「免疫」とは、皮革製造において、毛付き原皮の石灰・脱毛工程で起こる脱毛不完全トラブルの一つです。通常の脱毛作業においては、毛と表皮を形成するケラチンタンパク質に多く含まれるシスチンというアミノ酸が、硫化物によって切断されて分解され、この分解が脱毛の条件となっています。しかし、脱毛槽の中の硫化物が作用する前に強アルカリが毛ケラチンと接触すると、シスチンがランチオニンという別のアミノ酸に変わり、硫化物の作用を受けなくなります。この状態を「免疫」といい、ケラチンの分解が進まなくなり、脱毛が正常に進まなくなります。
一方、この「免疫」の現象は、ヘアーセービング脱毛法として応用されています。ヘアーセービング脱毛法とは、毛を硫化物で軽く処理した後、免疫化で不溶化し、硫化物と消石灰で毛根を緩めてから機械的に脱毛する方法です。毛を溶解しないため、廃水中の汚濁物質の低減化と毛の再利用が図られます。この方法は、サイロライム法とも呼ばれています。
免疫の意味
免疫とは、革製品が水や汚れに強くなるように加工することです。 革はもともと水に弱く、汚れやすい素材です。そのままでは、雨に濡れたり汚れが付いたりすると、シミになったりカビが生えたりする可能性があります。それを防ぐために、革製品には免疫加工が施されます。
免疫加工には、さまざまな方法があります。代表的なものは、耐水加工と撥水加工です。耐水加工は、革の表面に防水剤を塗布して、水を弾くようにする加工です。撥水加工は、革の表面に撥水剤を塗布して、水をはじくようにする加工です。耐水加工よりも撥水加工の方が、水に対する耐久性は高いです。
免疫加工には、耐久性を高める効果以外にも、美観を保つ効果もあります。免疫加工を施した革製品は、水や汚れに強くなるため、シミになったりカビが生えたりするのを防ぐことができます。また、免疫加工を施した革製品は、汚れがつきにくいため、お手入れが簡単です。
免疫の原因
革製品において『免疫』とは、革が水分を吸収しにくくなる性質のことです。 これは、革の表面に防水剤が塗布されているか、革自体の繊維が緻密で水が浸透しにくいという特徴があるためです。
免疫の原因は、主に以下の2つです。
1つ目は、革の表面に防水剤が塗布されていることです。 防水剤は、革の表面をコーティングして水の浸透を防ぎます。これにより、革製品は雨や水滴から守られ、防水性を発揮することができます。
2つ目は、革自体の繊維が緻密で水が浸透しにくいことです。 革の繊維が緻密であればあるほど、水の浸透をを防ぐことができます。これは、革の製造過程において、革をタンニンで鞣すことで繊維をより密に絡み合わせることで実現しています。
免疫が生じる条件
革製品における免疫とは、革が水などの液体をはじく性質のことです。革の免疫性は、革の製造工程で取り除かれるタンパク質や油分が少ないほど高くなります。タンパク質や油分は、水を引き寄せる性質があるため、これらの成分が少ない革は水をはじきやすくなります。
革の免疫性は、革の厚さやなめし方法によっても異なります。一般的に、厚い革ほど免疫性が低い傾向にあります。また、クロムなめしの革は、ベジタブルなめしの革よりも免疫性が低くなります。
革の免疫性を高めるためには、革を正しくケアすることが大切です。革製品を使用後は、汚れを柔らかい布で拭き取り、定期的に革用クリームを塗布しましょう。革用クリームは、革の潤いを保ち、ひび割れを防ぐ効果があります。
免疫の応用例
免疫の応用例
革製品の免疫は、革の品質を維持するために使用されるさまざまな方法を指します。免疫は、革を傷や汚れから保護したり、革の柔軟性を維持したりするために使用されます。
免疫の例としては、革の表面に保護層を形成するコーティング剤の使用、革に柔軟性を与えるオイルやワックスの使用、革を湿気から保護する撥水剤の使用などがあります。
免疫は、革製品の寿命を延ばし、革製品をより美しく保つために必要なプロセスです。革製品を購入する際には、免疫が施されているかどうかをチェックすることが重要です。
免疫のメリット
革製品の用語『免疫』とは?
革製品の用語で『免疫』という言葉があるのをご存知でしょうか。
『免疫』とは、革と革の間、革と芯材の間に接着剤を全く使用せずに貼り合わす技術のことです。
この製法は、革製品の強度や耐久性を高めることができます。
また、接着剤を使用しないことで、革本来の風合いを損なわないというメリットもあります。
免疫のメリット
免疫には、いくつかのメリットがあります。
まず、耐久性が高いことです。接着剤が使用されていないため、革と革の間剥がれにくく、強い力がかかっても耐えることができます。
また、軽量であることもメリットです。接着剤が使用されていないため、製品自体が軽量になります。
最後に、見た目が美しいことです。接着剤が使用されていないため、革と革の境目が目立つことがなく、製品全体が美しい仕上がりになります。