革製品の用語『ぬか』とは
革製品を知りたい
先生、『ぬか』という革製品の用語について教えてください。
革製品の研究家
『ぬか』は、広義の油鞣しの一種である。
革製品を知りたい
油鞣しとは、どのような鞣しですか?
革製品の研究家
油鞣しとは、動物の皮を油脂に浸して柔らかくする鞣し方法のことだ。油脂が皮の繊維に入り込むことで、皮が柔軟性と防水性を獲得する。
ぬかとは。
革製品の用語である「ぬか」とは、広い意味では油鞣しの一種のことです。近代以前には、毛抜きや裏筋除去までの前処理を鞣しの領域に含んでいたため、「ぬか」には2つの意味があります。
1つは、ぬかを水に分散させた液に毛皮を浸し、発酵させて毛根を腐敗させる過程を指します。太鼓の皮の脱毛がこの代表例です。これは半鞣しとも呼ばれています。
もう1つは、本来のもみを加えて油を浸透させる工程を指します。鹿皮を用いた蹴まりを作る場合、反発力を保つために、塩とぬかを水で練ったものを塗布しますが、もみを行わないため、前処理に分類される場合もあります。
後者の代表例は、ぬかにわらなどの灰汁を加えて鞣す方法でしょう。
ぬかとは何か
ぬかとは、革の表面に、顔料やワックス、樹脂などの皮革用仕上げ剤でコートすることです。 この工程により、革の表面に保護層が形成され、汚れや傷から革を守ることができます。また、ぬかを行うことで、革の質感や光沢を調整することもできます。
ぬかには、さまざまな種類があります。 顔料仕上げは、革の表面を顔料で覆うことで、革の色や柄を調整する仕上げです。ワックス仕上げは、革の表面にワックスを塗布することで、革の防水性を高め、光沢を与える仕上げです。樹脂仕上げは、革の表面に樹脂を塗布することで、革の強度を高め、傷つきにくくする仕上げです。
ぬかを行うことで、革の表面に保護層が形成され、汚れや傷から革を守ることができます。また、ぬかを行うことで、革の質感や光沢を調整することもできます。
ぬかの種類
革製品の用語「ぬか」とは、革をなめす際に用いられる物質のことです。ぬかは、植物性タンニンや動物性タンニン、鉱物性タンニンなど、さまざまな種類があります。それぞれの特徴は異なります。
植物性タンニンは、ミモザや樫の木など植物由来のタンニンです。革にしっかりとしたハリとコシを与えるのが特徴で、高級感があります。また、動物性タンニンは、牛や豚などの動物由来のタンニンです。柔軟性があり、肌触りが良いのが特徴です。鉱物性タンニンは、クロムやアルミニウムなどの鉱物由来のタンニンです。耐久性があり、水や汚れに強いのが特徴です。
ぬかの種類によって、革の風合いや耐久性が変わります。そのため、革製品を選ぶ際には、ぬかの種類も考慮することが大切です。
ぬかの製造方法
ぬかとは、革をなめす過程で使用する薬品です。革をなめすとは、生皮を腐敗しにくく柔らかくする処理のことです。なめしには、大きく分けて植物性なめし、鉱物性なめし、合成なめしの3種類があります。ぬかは、植物性なめしの1つで、ミモザの樹皮から抽出されます。
ぬかの製造方法は、まずミモザの樹皮を粉砕して水に溶かします。次に、その溶液を煮沸して濃縮させます。濃縮した溶液を濾過して、不純物を取り除きます。最後に、濾過した溶液を乾燥させて粉末状にします。
粉末状にしたぬかを革に塗布してなめします。ぬかには、タンニンが含まれており、タンニンが革のタンパク質と結合することで、革が腐敗しにくく柔らかくなります。ぬかでなめした革は、丈夫で柔軟性に富んでおり、靴や鞄、財布などの革製品に使用されています。
ぬかを革製品に使用するメリット
革製品によく使われる「ヌメ革」という素材があります。このヌメ革とは、薬品や塗料などを一切使用せず、植物性のタンニンをたっぷりと含ませて作られた革のことです。 一般的に、革製品は製造工程において皮脂や汚れを落とすために石灰や薬品を塗った後に、植物性のタンニンを染み込ませます。
しかし、ヌメ革ではこの工程を省き、最初からタンニンを染み込ませることで革をなめしていきます。
そのため、ヌメ革は他の革に比べて、革本来の風合いをより強く感じることができます。
ヌメ革の特徴は、この革本来の風合いをより強く感じることができる点です。タンニンを染み込ませることで革の繊維が引き締まり、丈夫で耐久性のある革に仕上がります。また、ヌメ革は通気性が良く、使い込むほどに味が出てくるのが特徴です。
ヌメ革は、鞄(カバン)や財布、靴などの様々な革製品に使用されています。
その中でもヌメ革を使った鞄(カバン)は、革本来の風合いを活かしたデザインが多く、男女問わず人気があります。また、ヌメ革製の財布は、使っていくうちに革が柔らかくなり、手に馴染んでくるのが特徴です。
ぬかを革製品に使用するときの注意点
革製品の用語『ぬか』とは
革製品の用語として『ぬか』という言葉があります。ぬかは通常、精米したときに米から出る粉状の副産物のことを指し、古くから化粧品や洗剤、肥料などに使われてきました。革製品に使用されるぬかは、精米した際に捨てられてしまう米ぬかとは異なり、牛などの動物の皮をなめす際に使われる『なめし剤』の一種です。ぬかは、革の表面をなめらかにし、耐久性を高める効果があります。また、革に艶を与え、美観を向上させる効果もあります。
ぬかを革製品に使用するときの注意点
ぬかを革製品に使用するときは、いくつか注意点があります。まず、ぬかは動物性タンパク質を多く含むため、湿気があると腐敗しやすいという特徴があります。そのため、ぬかを革製品に使用するときは、革製品を湿気の多い場所に保管しないようにしましょう。また、ぬかは革の表面を傷つけやすいという特徴もあります。そのため、ぬかを革製品に使用するときは、革製品を強くこすらないようにしましょう。ぬかは、革製品の美観を向上させる効果がありますが、誤った使い方をすると、革製品を傷つけてしまう可能性があります。ぬかを革製品に使用するときは、必ず使用上の注意を守りましょう。