革製品用語『オープニングアップ』とは?

革製品用語『オープニングアップ』とは?

革製品を知りたい

革製品の用語『オープニングアップ』について教えてください。

革製品の研究家

オープニングアップは、線維束が線維にほぐれ、分離していく現象です。

革製品を知りたい

こう(膠)原線維とは何ですか?

革製品の研究家

こう(膠)原線維は、革の主成分です。線維束を形成しており、線維間物質によって接着されています。石灰漬け工程で線維間物質が溶出されると、こう(膠)原線維は線維にほぐれ、分離していきます。

オープニングアップとは。

革製品の業界で用いられる「オープニングアップ」とは、コラーゲン繊維が解きほぐされて、個々の繊維がばらばらになっていく現象のことを指します。コラーゲン繊維は、数本の束が集まって線維束を形成しており、さらに数本の線維束が集まってより太い繊維束を形成しています。石灰漬けの工程で繊維間の物質が溶出し始めると、これらの線維束が解きほぐされて、個々の繊維にばらばらになっていきます。その結果、なめし剤などの薬品が革に浸透しやすくなり、革が柔らかくなります。

オープニングアップとは何か?

オープニングアップとは何か?

オープニングアップとは、革素材の表面を削り取ることによって革の表面の質感を変える加工方法のひとつです。 革の銀面をサンドペーパーなどで研磨して、表面を滑らかにしたり、模様をつけたりする手法です。 この加工によって、革の表面の風合いを変化させ、革製品に独特の表情や風合いを持たせることができます。オープニングアップされた革は、滑らかな肌触りと光沢があり、高級感あふれる印象を与えます。

オープニングアップが起こる仕組み

オープニングアップが起こる仕組み

オープニングアップとは、革の鞣し工程において、なめしの効きを良くするために、乾燥させた革を水に浸け、伸張させる工程のことです。この工程により、革は柔らかくなり、なめしの成分がより深く浸透しやすくなり、革の品質が向上します。

オープニングアップは、一般的に、ドラム式洗濯機のような回転する機械で行われます。革を機械に入れ、水を加え、回転させます。回転速度や水温は、革の種類やなめしの方法によって異なります。

オープニングアップの時間は、革の種類やなめしの方法によって異なりますが、通常は数時間から数日です。オープニングアップが完了すると、革は乾燥させられ、次の工程に進みます。

オープニングアップは、革の鞣し工程において重要な工程です。この工程により、革の品質が向上し、様々な製品に使用できるようになります。

オープニングアップの効果

オープニングアップの効果

オープニングアップとは革に厚みを与える工程であり、革を柔らかくほぐして、よりしなやかで、傷がつきにくくすることができます。 この工程は通常、タンニン鞣しの革に対して行われます。 タンニン鞣しの革は、クロム鞣しの革よりも硬く耐久性があることが多く、オープニングアップによって、使用や時間の経過に伴うひび割れやシワを防止することができます。

オープニングアップは、革の繊維を緩めて、よりしなやかで柔軟にすることで、快適性と耐久性を向上させる効果もあります。 また、革の自然な風合いを引き出し、美しいエイジングを楽しむことができるようになります。さらに、革を より通気性のあるものにすることで、蒸れにくくなり、快適な着用感を得ることができます。

オープニングアップが必要な革の種類

オープニングアップが必要な革の種類

オープニングアップが必要な革の種類

革製品に使われる革には、さまざまな種類があります。その中でも、特にオープニングアップが必要な革があります。それは、ヌメ革やセミアニリン革、アニリン革などです。これらの革は、自然な風合いを出すために、染料のみで染められています。そのため、表面に油やワックスなどのコーティングがされておらず、革本来の風合いを楽しむことができます。しかし、その分、水分や汚れが染み込みやすく、シミになりやすいという特徴があります。また、革が硬く、使い始めはごわごわした感触であることが多いのです。そのため、これらの革を使った製品は、オープニングアップをして、革を柔らかくし、汚れや水に強くなるようにする必要があります。

オープニングアップの注意点

オープニングアップの注意点

オープニングアップは革が硬くなるのを防ぎ、より柔らかくするために革を水に浸すプロセスのことです。しかし、オープニングアップの際には注意すべき点がいくつかあります。

まず、革を水に浸す時間は短すぎても長すぎてもいけません。短すぎると革に十分な水分が浸透せず、硬くなってしまいます。長すぎると革が水に浸かりすぎて弱くなってしまいます。

また、オープニングアップの際には革をこすってはいけません。こすると革の表面が傷つき、強度が低下してしまいます。革をこするのではなく、優しくもみ込むようにして水分を浸透させましょう。

さらに、オープニングアップの際には水温にも注意しましょう。水温が高すぎると革が傷んでしまいます。水温は30度以下にしましょう。

オープニングアップ後は、革を乾燥させます。革を乾燥させる際には、直射日光や風の強い場所に置かないようにしましょう。直射日光や風が強い場所に置くと革が傷んでしまいます。革を風通しの良い場所で陰干ししましょう。

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