革製品の用語『牛皮』の種類と特徴
革製品を知りたい
先生が革製品の用語の「牛皮」について教えてください。
革製品の研究家
良いですね。牛皮とは、ウシの皮を指す革製品の用語です。ウシは毛の色、分布、斑点に特徴があることが多く、牛皮の毛包も均一に分布しています。また真皮の乳頭層と網状層の区別もついていて、機械的強度も大きいです。
革製品を知りたい
なるほど、牛皮は強度があるのですね。ところで、牛皮の厚さは部位によって異なるそうですね。どの部位が一番厚いですか?
革製品の研究家
牛皮の中で最も厚い部位はネック部です。バット部の前部にかけて薄くなり、ベリー部が最も薄くなります。成牛皮のバット部位の厚さは約6mm、小牛皮は約2mm程度です。
牛皮とは。
革製品の用語「牛皮」とは、動物皮として最も多く使われているウシの皮のことです。品種によって、毛の色や分布、斑点に特徴があることが多いです。牛皮の毛穴は、ほぼ均一に分布する単一の毛孔で、真皮の乳頭層の凹凸が小さく、比較的均質なコラーゲン繊維の構造を持っています。そのため、機械的な強度も大きいです。また、真皮の乳頭層と網状層の区別がつきやすいです。皮の厚さは、首の部分が最も厚く、臀部の前部にかけて薄くなり、腹の部分が最も薄くなります。成牛の臀部の厚さは約6mm、子牛は約2mm程度です。繊維の束は、首の部分が太く、枝分かれが少ないもので、一定の間隔を置いて緩やかに交錯しています。肩の部分では、太さがそろった繊維の束同士でよく交絡しており、その間に細い繊維の束が混じり合って密度が高くなっています。腹の部分は、枝分かれの少ない繊維の束が表皮に平行に走っており、交絡の程度が低くて空隙が多いです。その特徴から利用される牛皮は、年齢の幅広い原料皮が供給可能です。また、牛皮は重量のほかに性別によって、ステア、ブル、カウ、キップ、カーフのように区分され、さらにヘビーステア、ライトステアなどと細分される場合もあります。わが国で生産される牛皮は「内地」あるいは「地生」とも呼ばれています。さらにホルスタイン種の乳牛皮は「ホルス」、黒毛和牛の皮は「一毛」<ひとげ>などとも呼ばれています。我が国で最も多く使用されている牛皮は、ヘビーステア、ホルス、デイリーステア、一毛、ライトステアの順です。
革製品の用語『牛皮』
革製品の用語『牛皮』の種類と特徴
革製品の用語『牛皮』とは、牛の皮革のうち、生後2年以上経った牛から作られるもののこと。子牛の革で作られたものをカーフ、若牛の革で作られたものをステア、大人の牛の革で作られたものをカウと呼び、それぞれ質感や耐久性が異なります。
牛皮は、部位によって特徴が異なるのも特徴です。背中の部分の革は、厚みがあり耐久性に優れているため、財布やバッグ、靴などのアイテムに使用されます。お腹の部分の革は、柔らかくしなやかで風合いが良いため、手袋や衣料品に使用されます。首の部分の革は、伸縮性があり型崩れしにくいことから、ブーツやグローブに使用されます。
牛皮は、加工方法によっても特徴が異なります。クロムなめしとは、クロム塩を使ってなめした革のことで、柔らかくしなやかな質感と鮮やかな発色が特徴です。タンニンなめしとは、タンニンを使ってなめした革のことです。堅牢な質感と使い込むほどに味わい深くなる経年変化が特徴です。
牛皮は、その種類や特徴に応じてさまざまなアイテムに使用されています。耐久性に優れ、経年変化も楽しめる革製品をお探しの方は、ぜひ牛皮のアイテムを検討してみてはいかがでしょうか。
牛皮の種類
牛皮の種類
牛革には、生後6カ月未満の子牛の皮であるカーフ、生後6カ月以上2歳未満の若い牛の皮であるステアハイド、生後2年以上3歳未満の成牛の皮であるカウハイド、生後3年以上5歳未満の成牛の皮であるブルハイド、生後5年以上7歳未満の成牛の皮であるオックスハイドがあります。カーフは、キメが細かく柔らかく、ステアハイドは、カーフよりもキメが粗く硬いですが、丈夫です。カウハイドは、ステアハイドよりも柔らかく、ブルハイドは、カウハイドよりも丈夫です。オックスハイドは、ブルハイドよりも厚く、丈夫です。
牛皮の特徴
牛皮とは、牛の皮を加工した革のことです。牛皮は、その革質の良さと耐久性から、バッグや財布、靴などの革製品に幅広く使用されています。牛皮は、牛の年齢や部位によって、その特徴が異なります。
皮の厚さは、年齢とともに厚くなり、キメの細かさは、部位によって異なります。一般的に、若い牛の皮ほど柔らかく、キメが細かく、高級な革製品に使用されます。また、牛の部位の中でも、おなかや背中の皮は、厚みがあり、耐久性に優れていることから、バッグや靴などの革製品に多く使用されています。
牛皮は、その鞣(なめ)し方法によっても、その特徴が異なります。鞣しとは、皮を腐敗から守るために、薬品や植物性の油脂などで処理する加工のことです。牛皮の鞣し方法は、大きく分けて、クロム鞣し、ベジタブル鞣し、コンビ鞣しの3種類があります。
クロム鞣しは、クロム塩を使用する鞣し方法で、革を柔らかく、しっとりと仕上げることができます。ベジタブル鞣しは、植物性の油脂を使用する鞣し方法で、革を硬く、耐久性に優れている仕上げることができます。コンビ鞣しは、クロム鞣しとベジタブル鞣しの両方を組み合わせた鞣し方法で、革の柔らかさと耐久性を両立させた仕上げとなります。
牛皮の部位による厚さの違い
牛皮の種類は、皮の部位によって異なります。 牛皮は、背中、腰、尻などの部位ごとに厚さが異なるため、用途によって使い分ける必要があります。
まず、背中から取れる牛革が「ベンズ」です。ベンズは、牛革の中でも最も厚みがあり、耐久性に優れているのが特徴です。そのため、鞄や靴などの耐久性が求められる製品に使用されることが多いです。
次に、腰から取れる牛革が「ショルダー」です。ショルダーは、ベンズよりも厚みが薄く、柔らかさがあります。そのため、ジャケットやズボンなどの衣類に使用されることが多いです。
そして、尻から取れる牛革が「クラスト」です。クラストは、ショルダーよりも厚みが薄く、柔らかさがあります。そのため、手袋や財布などの小物に使用されることが多いです。
牛皮は、用途によって使い分けることで、製品の耐久性や風合いを高めることができます。
牛皮の用途
牛皮の用途は非常に多岐にわたっており、その用途によって革の加工方法や仕上りが異なります。例えば、靴やバッグ、財布などの革小物には、強度と耐久性に優れた牛革がよく使用されます。一方、アウターウェアやコートなどの衣類には、柔らかくて肌触りの良い牛革が好まれます。また、牛革は家具や内装材としても使用されており、その重厚感や高級感が人気です。このように、牛革はさまざまな用途に使用されており、私たちの生活に欠かせない素材となっています。