革製品の用語　底付けとは？

革製品の用語　底付けとは？

底付けとは

底付けとは、革製品の底の部分を取り付ける工程のことです。革製品の底は、革靴や鞄など、さまざまなものに使用されていますが、底付けの方法によって、製品の強度や耐久性が異なります。

底付けには、大きく分けて「出し底」と「巻き底」の2つの方法があります。出し底とは、靴底を本体の内側に入れて接着するもので、巻き底とは、靴底を本体の外側に巻き付けて接着する方法です。出し底は、比較的簡単な方法ですが、靴底が本体の内側に入るため、靴の中で圧迫感を感じることがあります。巻き底は、出し底に比べて手間がかかりますが、靴底を本体の外側に巻き付けるため、靴の中で圧迫感を感じにくく、強度や耐久性も高くなります。

底付けの目的

底付けの目的

底付けとは、靴の底を革やゴムなどの材料で取り付ける工程のことです。靴の底は、靴の全体の構造を支え、保護する役割を担っています。また、靴の底は、地面との接点であり、靴の履き心地に大きな影響を与えます。底付けは、靴の全体的なデザインや履き心地を左右する重要な工程です。

底付けは、いくつかの手順に分かれています。まず、靴の底を設計します。靴の底には、中敷き、本底、ヒールなど、いくつかのパーツがあります。これらのパーツをどのように組み合わせるかは、靴のデザインによって異なります。

次に、靴の底のパーツを裁断します。裁断は、靴の底の形状に合わせて、材料を切断する作業です。裁断には、手作業で行うものと、機械で行うものがあります。

最後に、靴の底のパーツを接着剤で貼り合わせます。貼り合わせは、靴の底をしっかりと固定するために行われます。接着剤には、水溶性の接着剤と、油溶性の接着剤があります。水溶性の接着剤は、水で溶かすことができる接着剤で、油溶性の接着剤は、油で溶かすことができる接着剤です。

底付けの種類

革製品の用語　底付けとは？

革製品の用語として「底付け」という言葉があります。底付けとは、靴やカバンの底を本体に接着することです。底付けには、様々な種類があり、それぞれに特徴があります。

底付けの種類

底付けには、主に3つの種類があります。1つ目は、ハンドソーンウェルテッド製法です。ハンドソーンウェルテッド製法は、靴底を本体に手縫いで縫い付ける製法です。ハンドソーンウェルテッド製法で作られた靴は、耐久性があり、長持ちします。2つ目は、グッドイヤーウェルテッド製法です。グッドイヤーウェルテッド製法も、靴底を本体に手縫いで縫い付ける製法ですが、ハンドソーンウェルテッド製法よりも工程が簡略化されています。グッドイヤーウェルテッド製法で作られた靴は、ハンドソーンウェルテッド製法で作られた靴よりも安価です。3つ目は、セメンテッド製法です。セメンテッド製法は、靴底を本体に接着する製法です。セメンテッド製法で作られた靴は、比較的安価ですが、耐久性が低く、長持ちしません。

底付けの工程

-# 革製品の用語　底付けとは？

靴や鞄など、革製品の製造工程において、最も重要な工程の一つである底付けとは、靴や鞄の底の部分を本体に取り付ける作業のことです。底付けを行うことで、靴や鞄に耐久性や強度が加わり、使用時の安定性も向上します。

ここでいう靴とは革靴のことです。ゴム底が主流の靴ももちろんありますが、ここでは革靴の底の付け方の意味で捉えてください。

-# 底付けの工程

底付けの工程は、大きく分けて以下の4つのステップからなります。

1. -中底を作る-
まず、靴や鞄の本体と底の間に挟み込まれる中底を作ります。中底は、革やゴムなどの材料でできており、靴や鞄の形状に合わせて裁断されます。

2. -底を裁断する-
次に、靴や鞄の底を裁断します。底の材料は、革やゴム、合成樹脂など、さまざまなものがあります。

3. -中底と底を接着する-
中底と底を接着剤で接着します。接着剤は、靴や鞄の用途に応じて適切なものを選択します。

4. -靴や鞄を組み立てる-
中底と底を接着したら、靴や鞄を組み立てることで底付けが完了します。靴や鞄の本体と底を縫い合わせたり、金具で固定したりして組み立てます。

底付けのメリットとデメリット

底付けのメリットとデメリット

底付けには、いくつかのメリットとデメリットがあります。メリットとしては、まず、底付けされた靴は、底がしっかりとしており、耐久性に優れています。また、底の素材によって、靴の機能性を変えることができます。例えば、ゴム製の底は、滑りにくく、雨の日でも安心して履くことができます。また、底付けされた靴は、修理がしやすいというメリットもあります。

デメリットとしては、まず、底付けされた靴は、底が硬いので、歩きにくいと感じる人もいます。また、底付けされた靴は、足に馴染むまでに時間がかかることがあります。さらに、底付けされた靴は、底が厚いため、足元のボリュームが出がちです。

このように、底付けには、メリットとデメリットがあります。底付けされた靴を選ぶ際には、メリットとデメリットをよく考えて、自分に合ったものを選びましょう。