もみ仕上げとは？革製品に見られる手法の魅力に迫る
革製品を知りたい
先生、『もみ仕上げ』について教えてください。
革製品の研究家
『もみ仕上げ』は、皮革の仕上げ方法の一つで、一般的には皮革に塗装を施した後、しぼ付け（ボーディング）を行う技法です。型押し革の最終工程としてもみ仕上げを行うことが多いですよ。
革製品を知りたい
なるほど、しぼ付け（ボーディング）とは、どのような工程ですか？
革製品の研究家
しぼ付け（ボーディング）とは、革の表面にシボ（シワ）を付ける加工方法です。機械や手作業で行われ、さまざまな模様や風合いを表現することができます。革製品に高級感や独特の表情を加えるためによく用いられる技法なんですよ。
もみ仕上げとは。
革製品の用語である「もみ仕上げ」とは、皮革を塗装した後、しぼ付け（ボーディング）を行う仕上げのことです。しぼ付けとは、皮革を機械に通して模様や絞りをつける加工のことです。型押し革は、最終工程としてもみ仕上げを施すことが多く、独特の風合いや質感を出しています。もみ仕上げは、革の表面に凹凸をつけることで、革の質感を向上させ、柔らかくしなやかな風合いに仕上げることができます。また、もみ仕上げは、革の表面を保護し、傷や汚れを防ぐ効果もあります。
もみ仕上げとは？
もみ仕上げとは、革製品の製造工程において、革の表面を手で揉むことで独特の風合いを出す技法のことです。もみ仕上げは、革に柔らかさとしなやかさを与え、また、レザーの表面に独特のシワや凹凸を生み出すことができます。そのため、もみ仕上げを施した革製品は、使い込むほどに風合いが増し、味わい深いものとなります。
もみ仕上げは、革の質や厚みによって、その工程や仕上がりが異なります。一般的に、厚みのある革ほど、もみ仕上げを施すことで、より深いシワや凹凸を生み出すことができます。また、革の質が高いほど、もみ仕上げを施した後の風合いも良くなります。
もみ仕上げは、革製品をより魅力的に見せることができる技法です。そのため、高級革製品には、もみ仕上げが施されているものも多くあります。
もみ仕上げの歴史と起源
もみ仕上げの歴史と起源
もみ仕上げは、革の表面にシボと呼ばれる細かいシワや凹凸をつけることで、革に独特の質感と風合いを与える加工方法です。もみ仕上げの歴史は古く、古代エジプトや古代ローマの頃から行われており、甲冑やバッグなどの革製品に使用されていました。中世ヨーロッパでは、もみ仕上げが施された革は高価で、貴族や富裕層の間で人気がありました。ルネサンス期には、もみ仕上げがさらに発展し、様々な技法が開発されました。その中でも特に有名なのが、イタリアのフィレンツェで開発された「バケッタ製法」です。バケッタ製法は、革を植物性タンニンでなめし、馬の脂やワックスで揉み込むことで、革に柔らかい質感と光沢を与えます。バケッタ製法で作られた革は、高級靴やバッグに使用され、世界中で人気を博しました。
もみ仕上げの工程
もみ仕上げの工程
もみ仕上げは、革製品に独特の風合いを与える技法です。その工程は、まず、革を水に浸して柔らかくします。次に、革を伸ばしたり、揉んだりして、シワや凹凸をつけます。このとき、革の厚みやなめし方によって、もみ仕上げの表情が変化します。最後に、革を乾燥させて仕上げます。
もみ仕上げは、革製品に、柔らかく、しっとりとした触り心地を与えることができます。また、シワや凹凸が、革製品に味わい深い表情を与えます。もみ仕上げは、バッグや財布、靴などの様々な革製品に使用されています。
もみ仕上げのメリット
もみ仕上げのメリット
革製品に高級感や風合いを与えることができるもみ仕上げですが、他にも様々なメリットがあります。
一つ目は、革が柔らかくなり、耐久性が向上することです。もみ仕上げをすることで、革の繊維がほぐれて柔軟性が増し、破れにくくなります。また、革の表面が滑らかになるので傷が付きにくくなり、長く美しい状態を保つことができます。
二つ目は、革の表面に立体感が出ることで、商品の魅力がアップすることです。モミの工程で生まれるシワや凹凸が、革の表情をより豊かにし、見る人を魅了します。また、光の反射を美しく拡散させるため、商品がより一層輝いて見えます。
三つ目は、手触りが良くなり、使い心地が向上することです。もみ仕上げを施した革製品は、表面が滑らかで優しい肌触りなので、手に持ったり身につけたりするのに最適です。また、革の繊維がほぐれているため、使い込むほどに馴染んでいき、持ち主の手にしっくりとフィットします。
もみ仕上げの注意点
もみ仕上げの注意点
もみ仕上げは、素材にムラがでやすいという注意点があります。手作業で行うため、職人の技量によって仕上がりが左右されるからです。そのため、均一な仕上げを求める場合は、もみ仕上げは向いていない場合があります。また、もみ仕上げは、革の表面を傷つけやすいため、取り扱いには注意が必要です。特に、鋭利なものを当てたり、強い摩擦を与えたりすると、革の表面が傷ついてしまう可能性があります。