革製品の用語『姫路白鞣し革』とその特徴
革製品を知りたい
先生、姫路白鞣し革の特徴について教えてください。
革製品の研究家
姬路白鞣し革は、塩と植物油（菜種油）だけで大型の牛馬皮（ハイド）を鞣した独特の皮革です。現在では、もみしぼを生かして財布、ぞうり、バッグ類、文庫などに加工され、姫路の特産品となっています。
革製品を知りたい
特徴を3つ挙げてください。
革製品の研究家
特徴は3点あります。河川流水による前処理（毛抜き）と化学薬品を一切用いないで半乾性の植物油と徹底したもみの反復によって柔軟化を達成していること、そして銀面が白く仕上がることです。
姫路白鞣し革とは。
革製品の用語「姫路白鞣し革」とは、別名を「姫路革」といい、古くは「白靼」、「古志靼」、「越靼」、「播州靼」とも呼ばれていました。塩と植物油（菜種油）だけで大型の牛馬皮（ハイド）を鞣した独特の皮革をいいます。現在では、もみしぼを生かして財布、ぞうり、バッグ類、文庫などに加工され、姫路の特産品となっています。姫路白鞣し革の特徴は3点あります。1つは、河川流水による前処理（毛抜き）と化学薬品を一切用いないで半乾性の植物油と徹底したもみの反復によって柔軟化を達成していることです。2つ目は、銀面が白く仕上がることです。3つ目は、もみしぼを生かして加工されていることです。
姫路白鞣し革とは何か
姫路白鞣し革とは何か
姫路白鞣し革は、兵庫県姫路市で生産される伝統的な革製品です。姫路は古くから皮革産業が盛んで、その技術は代々受け継がれてきました。姫路白鞣し革は、牛革を原料とし、植物性のタンニンでなめしたものです。タンニンなめしとは、植物の樹皮や葉に含まれるタンニンという成分を使って革をなめす方法です。タンニンなめしは、クロムなめしよりも時間がかかりますが、丈夫で耐久性のある革に仕上がります。姫路白鞣し革は、その品質の高さから、世界中から高く評価されています。
塩と植物油による鞣し
姫路白鞣し革の特徴の一つは、塩と植物油による鞣しです。この製法は、古くから伝わる伝統的な手法で、姫路の気候風土に合うよう改良を重ねてきました。塩と植物油を丁寧に塗り込み、じっくりと時間をかけて鞣すことで、革に独特の風合いと耐久性を持たせています。姫路白鞣し革は、しなやかさと強さを兼ね備えており、高級鞄や財布、靴など、さまざまな製品に使用されています。また、姫路白鞣し革は天然素材のため、使い込むほどに味わいが出てきます。経年変化を楽しめるのも、姫路白鞣し革の魅力の一つです。
柔軟化を追求した加工技術
革製品の用語「姫路白鞣し革」は、革の表面をなめらかにする工程を省略し、一般的な革製品よりも柔軟性に富んだしなやかな革です。そのため、手袋や財布など、肌触りやフィット感が必要とされるアイテムに使用されることが多いです。革自体の柔らかさも相まって、使い込むほどに馴染み、経年変化を楽しめるという魅力もあります。
姫路白鞣し革は、表面をなめらかにする工程を省略することで、革本来の風合いを残しつつ、柔らかさと耐久性を兼ね備えた革に仕上がります。これらの特徴から、靴やバッグ、財布などの様々な革製品に使用されており、特に、柔軟性を必要とするアイテムには最適な素材です。姫路白鞣し革は、日本の伝統的な革製造技術を活かした、世界に誇る高品質な革製品です。
銀面が白い仕上りが特徴
革製品の用語『姫路白鞣し革』とその特徴
-銀面が白い仕上りが特徴-
姫路白鞣し革とは、兵庫県姫路市で生産されている革の一種です。姫路地方では古くから皮革の製造が盛んで、その歴史は1300年以上にもなります。白鞣し革は、姫路の伝統的な鞣し技術を活かして作られており、銀面（革の表面）が白いのが特徴です。
銀面が白いのは、鞣しの際に特殊な薬品を使用しているためです。この薬品には、革の繊維を収縮させる効果があり、銀面の毛穴を引き締めています。そのため、銀面が滑らかになり、白い色合いになります。白鞣し革は、その美しい銀面を生かして、高級バッグや財布、靴などに使われています。
姫路の特産品としての地位
姫路の特産品としての地位
姫路白鞣し革は、姫路の伝統的な産業であり、姫路の特産品として知られています。姫路白鞣し革は、姫路の厳しい風土の中で育まれた伝統的な製法で作られており、その独特の風合いと強度が特徴です。姫路白鞣し革は、鞄や財布、靴などの革製品に使用されており、その品質の高さから世界中の人々に愛されています。姫路白鞣し革は、姫路の経済を支える重要な産業であり、姫路の特産品としての地位を確立しています。