革製品の用語『ミロバラン』の特徴と用途
革製品を知りたい
先生、『ミロバラン』って革製品の用語として使われることがあるんですか?
革製品の研究家
そうだね、『ミロバラン』は革製品業界で利用される用語だ。ミロバランは、熱帯に生育するテルミナリアの果実から抽出される植物タンニン剤のことだよ。加水分解型タンニンに属していて、独特の色と香りを持つんだ。
革製品を知りたい
ミロバランで鞣した革はどういった特徴があるんですか?
革製品の研究家
ミロバランで鞣した革は、柔軟で淡色なのが特徴だよ。ただし、しまりと堅さに欠ける部分があり、ケブラチョやミモザなどのほかのタンニンと混合して利用されることが多いんだ。
ミロバランとは。
革製品の用語である「ミロバラン」、別名「ミラボラム」とは、熱帯地域に生育するテルミナリア属の果実から抽出される植物タンニン剤のことです。加水分解型タンニンに属し、チェストナットの代替品としても使用されます。独特の色と香りが特徴です。ミロバランでなめされた革は、柔軟で淡色ですが、しまりと堅さに欠ける傾向があるため、ケブラチョ(ケブラコ)やミモザなどの他のタンニンと混合して使用されることが多いです。
ミロバランとは何か
-ミロバランとは何か-
ミロバランとは、植物の種である。ミロバランの木から採取されるが、その木は南アジア原産の落葉高木である。 幹は高さ20mに達し、葉は長さ10~15cmの楕円形をしている。花は白または薄いピンク色で、直径約1cmである。実は小さく、黒または茶色をしていて、種は1~2個入っている。
ミロバランは、古くから染料や薬として使用されてきた。現在でも、革のなめしや染色のために使用されている。また、ミロバランは、タンニンを多く含んでいるため、抗酸化作用があると言われている。
ミロバランの抽出方法
ミロバランの抽出方法
ミロバランは、インドやパキスタンの乾燥地域に自生する植物の実から抽出され、主に皮革をなめす際の補助剤として使用されます。ミロバランの抽出法は、大きく分けて2通りあります。1つは、ミロバランの実を砕いて水に浸し、煮出す方法です。この方法は、比較的簡単に抽出できますが、タンニンの含有量はやや低くなります。もう1つは、ミロバランの実を粉末状にして、有機溶剤に浸し、抽出する方法です。この方法は、タンニンの含有量が高くなりますが、抽出工程がより複雑になります。
ミロバランの抽出物の品質は、原産の地域、抽出方法、抽出溶剤などによって異なります。一般的に、インド産のミロバランが最も品質が高いとされており、水で煮出した抽出物が最も品質が高いとされています。また、抽出溶剤としてアルコールを使用すると、タンニンの含有量が高くなりますが、色素や不純物も抽出されてしまいます。そのため、皮革をなめす際には、水で煮出した抽出物が使用されることが多くあります。
ミロバランの特徴
ミロバランの特徴
ミロバランは、革製品の用語として使用される、なめし加工で用いる植物タンニンのことである。ミロバランは、インドやスリランカに自生する、フトモモ科の常緑高木の樹皮や幹を乾燥させたものである。なめし加工においては、牛革、馬革、豚革などの表皮組織や真皮組織を一定期間に浸漬し、タンニン成分を浸透させることでコラーゲン繊維を安定化させ、腐敗や変質を防ぐ役割を果たす。
ミロバランは、タンニン含有量が高く、なめし効果が強いのが特徴である。そのため、革製品に耐久性と柔軟性を与え、長持ちさせる効果がある。また、ミロバランには抗菌性と防カビ性があるため、革製品を細菌やカビから保護する効果もある。
ミロバランは、革製品のなめし加工以外にも、染料やインク、医薬品などの原料としても使用されている。ミロバランから抽出したタンニンは、染料やインクに使用される。また、ミロバランから抽出したエキスは、医薬品に使用される。
ミロバランの用途
ミロバランの用途
ミロバランは、革製品の鞣し剤として使用されるだけでなく、様々な用途があります。
まず、天然の染料として使用することができ、様々な色を革に染めることができます。
また、塗料やワックスの原料としても使用され、革製品に光沢を与えたり、防水性を高めたりすることができます。
さらに、医薬品や化粧品の原料としても使用されており、その抗菌作用や収斂作用が活かされています。
ミロバランは、革製品の鞣し剤としてだけではなく、様々な用途がある有用な植物です。
ミロバランを使用した革製品のケア方法
ミロバランを使用した革製品のケア方法
ミロバランは、天然のタンニンを多く含む植物であり、革製品のケアに最適な素材です。ミロバランを使用した革製品のケア方法は、以下の通りです。
1. 汚れを落とす革製品の汚れを落とすには、柔らかい布を水で湿らせ、汚れを拭き取ります。強くこすると革を傷つけてしまうので、注意しましょう。
2. 乾燥を防ぐ革製品は乾燥するとひび割れてしまうので、定期的に保湿ケアを行う必要があります。ミロバランエキスが含まれた革製品専用の保革クリームを塗布しましょう。
3. 直射日光を避ける革製品は直射日光に当たると色褪せたり、傷んだりしてしまいます。直射日光を避けて保管しましょう。
4. 高温多湿を避ける革製品は高温多湿な環境にも弱いため、保管場所には注意しましょう。高温多湿な環境に保管すると、カビが生えてしまったり、革が傷んでしまったりすることがあります。
5. 定期的にメンテナンスを行う革製品は定期的にメンテナンスを行うことで、長く美しい状態を保つことができます。ミロバランを使用した革製品のケア方法を参考にして、革製品を大切にケアしましょう。